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毎日を注意深く丁重に過ごし、 自分を保っている母と違い、 私は自他とも認める粗忽者で 体じゅうにその代償跡があります。 今回、帰国したときも2回大転倒をしました。 一度は自転車で姪のところに ミートソースを届ける途中に自転車ごと転倒。 鍋一杯に入っていた美味しいミートソースを 完食したのはコンクリートでした。 着ていたオフホワイトのコートは 香り高い赤の斑点模様ができました。 足の筋肉が弱まっていることも自覚せず、 自分の体の声にも耳を貸さず、 普通型自転車で飛び回り、 いつまでも私は茅ヶ崎っ子だという自負を持つ。 この転倒は思考回路の短絡さが 礎石になっているのでしょう。 二度目はミニバンタイプのタクシーに乗ったときです。 ドアの自動開閉には慣れてきましたので それを開くまで待つことはできます。 しかし今回のように降りるとき、 足元に足置きが自動で出てきたのには 対処できませんでした。 びっくりしてつまずいて大転倒。 メガネを飛ばしました。 おまけに飛ばしたメガネに気が回らず、 その場に忘れました。 自転車で転倒したときは、 可愛いワンちゃんに見とれて 道路端のブロックを見逃してました。 ミラノで使っている道はつぎはぎのコンクリートで、 木の根っこが持ち上げっていてでこぼこしていまして、 そういう道では転ばないのに、 きれいに舗装されている茅ヶ崎の道では 障害物はないとの思い込みがなせる技です。 そしてタクシーで転倒したときは 始めてのことへの対処能力の欠乏です。 清水次郎長・森の石松のように、 これが私の持ち味だと開き直って、 そして笑いと少々の体の代償で 対処して行くしかないのでしょうか。 ‥‥と言いながら、 兄がこの年齢用にサドルの位置に直しくれて、 義姉からは自転車のおばさん降りを教わりました。 よし! 適応能力もつけていこう! とりあえず、なにかを乗り越えるには まずは意識して、自覚することから始める。 幸いにも転んでもまだ起き上がる力はあるようです。 「転ぶ」を繰り返しながら今回も学びました。 さて、今回のメニューは 「プナちゃんのフリタータ」です。 プナちゃんはオーストリア人。 多量のジャガイモが入るところがお国柄ですね。 私はジャガイモが大好きなので たっぷり入れますが、 ジャガイモや菊芋の分量を半分にすると また違ったフリタータになります。 お好みの分量でお楽しみ下さいね。
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