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アーカイブ 2024/03/17
 

レシピその461
小さなゼッポレ・ディ・サン・ジュセッペ
〜サン・ジュセッペの日。〜


イタリアの3月19日はいわゆる父の日。
イエスの養父ジュセッペ(聖ヨセフ)の
「サン・ジュセッペ」です。
こちらの暦には、
毎日、守護聖人の名前がついていて
カレンダーにも記されています。
3月19日のサン・ジュセッペの日は、
国際女性デーと復活祭のあいだに挟まれていて
母の日より少し地味に感じますが、
父親の存在も大きいものです。
そして、父親を尊敬している人が
とても多いと感じます。
友達の家で
「マンマが選んだ素敵な彼がパパなの」
と言うのを聞いて、
微笑ましく思ったことがあります。

そういえば、私の子どもたちが幼稚園の頃、
園児たちのパパへのプレゼントは、
絵と暗記した長い詩を
それぞれのお父さんの前で披露することでした。
その長い詩の内容と
一生懸命に披露するかわいい姿に、
親は涙しながらたたえたものです。

いったい、幼稚園の先生は、
こんなに小さな子どもたちに、
どうやって長い詩を覚えさせたのだろう?
気になって、お教室を覗いたことがあります。
園児たちが壁一面の大きな紙に、
アルファベットと絵を組み合わせて詩を描き、
それを何回も言ってました。
詩を通して、
親の大切さと感謝を伝えていたと思いますが、
その努力と忍耐力は、
いかほどのものだったのでしょう。

さて、今回は父の日に食べるドルチェ、
ゼッポレ・ディ・サン・ジュセッペです。
レシピ239でご紹介したゼッポレは、
エトナ地方のもので、
今回はそれとは異なる南の地方のものです。

シューは少しかため目に練り上げて、
クリームもかために作ります。
友人の作るものはシュー生地のあいだに
クリームを挟むものでした。
クリーム好きの私にはぴったりです。
食べやすいように少し小さめに作りました。
どうぞお楽しみくださいね。


小さなゼッポレ・ディ・サン・ジュセッペ

■材料

・カスタードクリーム
グラニュー糖:80g
牛乳:250g
小麦粉:50g
卵黄:3個
レモン皮:少々
バニラエッセンス:少々
生クリーム:カスタードクリームと同量



・生地
バター:100g
水:160g
小麦粉:150g
卵(中サイズ):4個
砂糖:5g
ブルーベリーのシロップ煮、
アマレーナ、
サクランボのシロップ漬けなど:適量
揚げ油:適量
粉砂糖:適量




■作り方

(1)クリームをつくる。
レモンの皮を入れた牛乳を
人肌に温める。



(2)卵黄にグラニュー糖を入れて、
白っぽくなるまでかき混ぜる。



(3)小麦粉を入れる。



(4)レモンの皮を取り除き
人肌に冷めた牛乳を入れて混ぜる。



(5)中火にかけて
クリーム状になるまでかき混ぜる。
出来上がったら火からおろし、
バニラエッセンスを加える。
クリームの表面に
ラップをぴったりとかぶせて冷やす。



(6)生地を作る。
※作り方はレシピ100を参照。
切ったバターを水に入れて火にかける。



(7)沸騰してバターが溶けたら
小麦粉をいっぺんに入れて、かき混ぜる。



(8)1〜1分半、しっかり混ぜる。



(9)火から下ろして、
(2)を3回に分けて入れて混ぜる。



(10)3回目は生地のかたさを見ながら加え、
少しかための生地に仕上げる。



(11)生地を絞り袋に入れて
クッキングシートに好みの大きさに絞り、
シートを切ってひとつずつ分けておく。



(12)160〜170度に温めた油に
シートごと入れゆっくり揚げる。



(13)揚げながら、
次に揚げる分を絞る。



(14)剥がれてくるシートを外す。
剥がれないときは
上からちょんとつつく感じで触る。



(15)裏返しながらゆっくり揚げる。



(16)揚げ上がり。



(17)中に挟むクリームを作る。
上に飾るクリーム分をとっておき、
立てた生クリームを同量入れる。



(18)よくかき混ぜ合わせる。



(19)半分に切ったシューに
(18)を入れる。



(20)シューを形に戻し、
とっておいたカスタードクリームを飾る。



(21)ブルーベリーのシロップ煮をのせる。



(22)粉砂糖をふりかける。



はい、出来上がり。
大きく開いた口でパクリと、
唇についた粉砂糖を舐めながら
いただきましょう。
思わず微笑みが生まれますよ。
Buon appetito!


 
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