最近思うことです。
333年続いてきたお寺、それを次の世代に、
なるべく多くの付加価値をつけて渡すこと、
それが私たちの使命。
付加価値のつけ方はひとつではない。
それぞれが、得意とする形でよいのではないかと。
私たちは、
多くの人と接点をもち、
地域のお寺であること、
ここに集うひとりひとりのお寺であること、
を感じてもらう。
そんなことを選びました。
子どもたちが遊びに来るのも、
寺子屋を主宰し、
坐禅や写経、読経、ヨガや気功の場を設けているのも
そのためです。
寺子屋開設のときはもちろん、
なにか新しいことをはじめるとき、
よく、夫が言う言葉があります。
「俺は覚悟した。覚悟はできてる?」
この「覚悟」。
以前の私は、
「だめだったら責任をとらなきゃいけない覚悟」
だけだと思っていました。
でも、
お寺で何かを始める「覚悟」。
それは、
困難があっても、うまくいかなくても、
しんどくても、へこたれずに、
「続ける覚悟」。
ちょっとうまくいかないから、やめてしまおう。
ではなくて、
改善しながら、辛抱強く続ける覚悟。
続いてきたお寺を守り、それを次代に継承すること。
それこそがお寺の周りにいる方々の安心になる。
だからこそ、
私たちは「続けること」を大切にしないといけない。
この「続けること」ができる場にいること、
日々同じ場にいて、様々な変化を感じられることは、
とても贅沢なことだと、感じるようになりました。
そして、
「私はこの日常が好き」と
自信をもって言えるようになりました。
変わらないように見える日々のなかの、
小さなちいさな変化を味わうことを
これからも楽しんでいきたいです。