もくじ
第1回初めての告白 2016-06-28-Tue
第2回人との距離の縮め方がわからない 2016-06-28-Tue
第3回恋愛の基本は本音で話すこと 2016-06-28-Tue

大学4年生の男です。福島出身で、今は東京に上京してきています。どうぞよろしくお願いいたします。

恋愛が上手になりたい

担当・かつなり

第2回 人との距離の縮め方がわからない

初めて女性と付き合うことになった僕は、
「相手との距離の縮め方」がわからなかった。
この一言に尽きると思う。

Mさんと付き合ってから、
1〜2週間に1回のペースで、デートした。
LINEで連絡を取ることは少なめだったけれど、
数日に1回、電話をした。

だけど彼女は僕と会っていても、
電話をしていても、
なんだか全然楽しそうじゃなかった。
多分、僕が彼女といることを楽しむというより、
「嫌われるようなことはしてはいけない」
「喜ばせなきゃいけない」みたいな意識が変に強くて、
デート中など緊張しきりだったからだと思う。

表面上は笑顔で話していても、
お互い素の自分を出して楽に接しているというよりは、
常に気を張っている。会うたびにそんな雰囲気だ。

そして僕はとにかく彼女を喜ばせることに
躍起になっていった。
それが、このギクシャクの解決策だと思っていた。

Mさんが「ディズニーランドに行きたい」と言ったら、
すぐにOKして、予定を決めて、チケットを取って、
一緒に行った。
彼女はディズニーランドが大好きらしく、
いつもよりは楽しそうだった。それを見て少し安心した。
でもアトラクションの待ち時間は話すことが無くなって、
あんまり楽しそうじゃなかった。

Mさんが「チョコレートが好き」だと言ったら、
ちょっと高級なチョコレートを買ってきて、
いきなりプレゼントしてみた。
彼女は「ありがとう」と言ってくれたし、
「おいしかった」と感想も伝えてくれたけど、
あんまり嬉しそうじゃなかった。
逆に僕に気を使っている感じだった。

こんなことを繰り返して、
いっこうに心の距離は縮まらなかった。
ケンカをするわけではないけれど、
付き合って2ヶ月経ったころには、
だいぶ彼女の態度がそっけなくなっていた。

マズい。自分のしていることが間違っているのは明確にわかる。
でも彼女が求めていることは全くわからない。

どんどん僕には彼女が難攻不落の要塞のように
思えてきてしまっていた。
女の子と付き合うって楽しいことだと思ってたのに、
毎日、悩んでばかりで、彼女のことを考えると落ち込んだ。
最終的には考えることからも逃げて、
惰性でポツポツと連絡だけ取るようになってしまっていた。

そして付き合ってわずか3ヶ月目で僕はフラれた。
電話で「ごめん、好きじゃない」と言われた。
ものすごく落ち込んだ。

「女の子と付き合うことで自分に自信を持ちたい」
という僕の不純な動機から始まったお付き合いで、
僕は自分の人格やコミュニケーション力に対する自信を
根こそぎ失ったのだ。

それに僕自身、
彼女に悪いことをしてしまったような気がしていた。
でもその「悪いこと」が具体的になんなのか、
考えてもわからなかった。

今、こうして振り返ってみると、
他人との距離感や恋愛について
真剣に考え直してみたいと思える。

僕は女の子にやけにモテる高校時代の友人に
話を聞いてみることにした。

第3回 恋愛の基本は本音で話すこと