もくじ
第1回初めての告白 2016-06-28-Tue
第2回人との距離の縮め方がわからない 2016-06-28-Tue
第3回恋愛の基本は本音で話すこと 2016-06-28-Tue

大学4年生の男です。福島出身で、今は東京に上京してきています。どうぞよろしくお願いいたします。

恋愛が上手になりたい

担当・かつなり

第3回 恋愛の基本は本音で話すこと

今回、話を聞いた佐藤くんは高校時代からの仲で、
高校3年間、同じ野球部に入っていた。
僕も、彼も、野球は下手くそで、
ずっと補欠部員だったけれど、大きな違いが1つある。
彼は女の子からモテて、
僕は女の子と全く縁がなかったのだ。
彼は正直、客観的に見て、イケメンなわけではない。
彼のルックスの自己評価は「中の下」だ。
ただ彼はお調子者で笑顔が素晴らしい。
そんな彼とは今でも仲がいいが、
僕は人知れず劣等感を抱いてきた。
だからこそ、恋愛について彼に聞いてみたいと思ったのだ。

いきなり今日は呼んでごめん。
佐藤、モテるじゃん?
だからちょっと恋愛について教えてほしくてさ。
佐藤
お前から「恋愛の話をしたい」って
気持ち悪いな(笑)。
いつもは、そういう話になるとダンマリじゃん。
……、最近、本気で恋愛できるようになりたい
って悩んでるんだよ。
でさ、佐藤なりに女の子と上手く関係を築くうえで
一番重要なことってなんだと思う? それが聞きたくて。
佐藤
うーん、積極的に本音で相手と話すことじゃない?
自分が心を開くと、相手も心開いてくれるし。
お互い心を開かないと恋愛関係なんて始まらないじゃん。
シンプルだなあ。
でもすごく俺が苦手なことだ……。
佐藤みたいにガツガツできないんだよ。
佐藤
でもさ、俺みたいなガツガツが
お前の「素」ではないじゃん。
とにかく本音で話せばいいんだよ。
で、もし気になる子がいたら、
その「気になる」をその子に素直に伝えればいいし。
なるほど。自然体でいいのか……。
佐藤
逆に人って媚びを売れば売るほど、
離れていくものじゃない?
「相手はコレが好きなんだよね」って
自分が思ってもいないのに同調していくと、
相手にはバレるよ。
やっぱり本音で話すのが恋愛の基本だと思うわ。
うわ〜、それは耳が痛い……。本音かあ。
佐藤
俺、女の子と一緒にいるときと、
今こうしてお前といるときで
全然キャラも話すことも変わらないぜ?
変に意識しすぎるからダメになるんだよ。
うん。でも、やっぱり本音を伝えるって怖いし、
恥ずかしくない? それこそ告白なんて、
全然上手くできる気がしなくて……。
佐藤
そりゃ告白は怖いよ。緊張するよ。
俺だってそうだよ。
意外と佐藤でもそうなんだ(笑)。
佐藤
うん。
受験と同じでA判定が出てる女の子に
告白するのはあんまり緊張しないけど、
C判定の好きな女の子に告白するのは
すげー緊張する。ビビる。
(笑)。どうやってその緊張を取るの?
佐藤
周りの情報をすごい集めちゃうね。
その好きな子の知り合いから、
相手が自分をどう思ってるのか
探りを入れてもらったり。
あとはその子のSNSをチェックしまくったり(笑)。
……。
気になる子のSNSチェックは俺もしちゃう(笑)。
佐藤
普通だって。
高3のときなんて、
好きな女の子のTwitterを
しょっちゅうペロペロペロペロ下にスワイプして
「更新されねえかなあ」って思ってたわ(笑)。
なんかそれを聞いて、
安心してしまっている自分がいる(笑)。
佐藤
でも当たり前だけど、
それでもわからないんだよね。相手の気持ちなんて。
だからやっぱり「好きだ―!」って気持ちに
我慢できなくなったら、勢いで告白する。
なんか「好きだ―!」って
気持ちになったことはあるけど、
俺はそこで自分に歯止めをかけちゃうんだよね。
卑屈だけど、「好き」って気持ちより
「俺なんかが何を……」って思考になっちゃう。
佐藤
ええ〜、俺は逆だわ。
「これだけあの子が好きなんだ!」
っていう自分を誇りに思うというか(笑)。
ひたすら気持ちがこみ上げてくるというか。
そこがすごいなあ。
どうやったら俺もそんな気持ちになって
告白できるのかな……。うーん……。
佐藤
……。でもさ、俺もそんな告白、
1,2回しかしたことないよ(笑)。
なんかお前は「告白」を重要視しすぎなんだよ。
実際、大事なのは下積みだって。
上手く相手と関係を築いていけば、
「あ、あっちも俺のこと好きだな」
ってわかるときが来るから、
そうすれば自然な流れで告白して付き合えるんだよ。
ああ〜、そうか。
当たり前だけど、そうか。
俺は告白を神聖化しすぎなのか。
佐藤
そうそう。
だからもっと自信持って、素の自分で女の子と話していけよ。
俺が女だったら、お前、
普通に魅力的だと思うんだけどなあ〜。
そういうお世辞はいらないよ(笑)。
俺、正直、高校時代からお前が女の子に
モテるのを見てて、ああ俺は魅力ないんだなあ
って劣等感を抱いてたんだから。
佐藤
でも俺も、お前が頭いいの見て、
ずっと劣等感を持ってたよ。俺は勉強できないし。
ああ……、そうなの。
まあ、そこまで勉強できるわけじゃないけど。
とにかく今日はありがとう。
佐藤
うん。でもお前の悩み聞いたんだから、
俺の悩みも聞いてよ。
彼女の友だちと最近いい感じになっちゃってさ。
やばくね?
……。