僕は酔うと、たいてい一緒に飲んでいる人に、
お題を出してくれとせがんでしまいます。
即興にチャレンジしたくなるのです。
僕と飲んでくれる人はみな優しいので
たいてい怪訝そうな顔で、お題を出してくれます。
ここでスパッと決まるとうれしい。
しかし、僕は下手なのです。
ねづっちさんのように即興でできないときが
多々あります。
即興でできなかったら、
これ、めっちゃカッコ悪いです。
なぞかけのお題を欲しがっておいて、解けない。
このカッコ悪さは、かなりのものです。
ここで懺悔をします。
そこで編み出してしまった技が、
オールマイティ戦法です。
たとえば、お題で「パソコン」が出されたとします。
そこで僕はさも今思いついたかのように、
こう言います。
パソコンとかけて、ビーフステーキと解く。
その心は、どちらも故障(コショウ)がつきものでしょう。
と。ドヤ顔で。
しかしみなさんはお気づきでしょう。
お題が「電化製品」だったら、
これは何にでも応用がききます。
スマホ、洗濯機、ラジカセ、ドライヤー、掃除機……
どれでもいけます。
「ナイチンゲール」で解くのも使っちゃいます。
その心は、電気(伝記)がつきものでしょう、
となります。
そうです。これ、結構邪道です。
ちょっと嫌なものだったら、
「マリアナ海溝」で解きます。
その心は、不快(深い)です。
これで乗り切れます。
食べ物がお題で出されることも多いです。
いいものが思いつかなかったら、
解くのは「頼れる上司」でいっちゃいます。
その心は、どちらも舌(下)が喜んでいます。
お題が小説やドラマ、映画だったら、
「ドラ息子」で解きましょう。
その心はどちらも感動(勘当)させられるでしょう。
あれ、書いていて、罪悪感が生まれてきました。
なぞかけが好きといいながら、
なぞかけ愛好家の
風上にもおけない気がしてきました。
そこで反省をこめて、本エッセイでは、
難題に挑戦しました。
なぞかけの新ジャンル(?)
10倍なぞかけです。
(つづきます)