もくじ
第1回​ なれそめ 2017-11-07-Tue
第2回寂しくても大丈夫 2017-11-07-Tue
第3回魅惑の隠しトラック 2017-11-07-Tue

都内の大学生です。本と服と世界史と日本のロックバンドが好きです。つらいときには、メイトーのなめらかプリンをたべます。心を落ち着かせる大事な「儀式」です。

私の好きなもの</br>BUMP OF CHICKEN

私の好きなもの
BUMP OF CHICKEN

担当・テリー

第3回 魅惑の隠しトラック

バンプの魅力を語ろうとするのは、
ほんとうに難しいです。

いちいち思い出がありすぎて、
この文章を読んでいるみなさんに、
何を伝えて、何を伝えないか、
取捨選択しなければならない。

「好き!」を押しつけすぎてしまったら
「ウザったい」と思われて、
下手したら、対象の魅力が伝わらないどころか、
マイナスのイメージがついてしまうかも‥‥。

私に限らず、
猛烈に好きなものをお持ちの方は、
もしかしたら、同じような気持ちになったことが
あるのではないでしょうか。

 
でも、しかし、そこを承知で、
どうしてもご紹介したいものが
もうひとつあるんです‥‥!

 
それは、隠しトラック
CDの曲名一覧には明記されていないけれど、
いちばん最後の最後に突然再生される、隠し曲です。

ほぼすべてのバンプのCDに収録されていて、
なんなら、
ライブDVDやミュージック・ビデオ集にも
隠し映像が収録されている徹底ぶりです。

 
通常の曲と違い、
作詞作曲の名義はメンバー全員。
ボーカルもメンバー全員。

基本的に、全力でフザケた歌詞ばかりです。
サウンドも、
ギター1本などシンプルなものや、
カラオケ音源のようなチープ感あふれるもので、
ほっこりとした仕上がり。

切実で重いテーマを扱う「表の曲」たちとのギャップの、
まぁデカいことデカいこと(笑)

 
隠しトラックにはパターンがいくつかあります。
たとえば、
柿やイカを題材にした歌のトラック、
架空のバンドの解散ライブ音源や
架空のバンドの曲作り風景など
小芝居をかましているトラック。

曲の中では、ボーカルの藤原さんも、
裏声などにしていることがほとんどでした。

 
 
ところが!
ここ数年は、
きっちりしたサウンド+へんてこな歌詞という
パターンがメインになってきたのです!
藤原さんも、表の曲と変わらない真剣な美声で歌っています。

たとえるならば、
本人たちも笑いをこらえきれず
悪ふざけをしていた中学生が、
大真面目な顔でシュールなことをやってのける
芸人へと成長を遂げたような。

あんなにいい声で、
「忍者world 伊賀 甲賀」(『new world サミット』)
と歌いあげてしまうなんて、ほんとにもう‥‥。
ファンからは親しみをこめて、
「藤原の無駄遣い」
と呼ばれております(笑)

 
ぜひぜひ、
バンプ好きなお友達から、
あるいはレンタルショップ店でCDを借りるなどして、
聴いてみてください!!

 
ちなみに、
隠しトラックの歌詞カードも
ちゃんと作られていますよ。

他のアーティストだと、
CDがはまっている部分は透明なのですが、
バンプのそれには色がついているのです。
その部分を‥‥

パカっとな!

こんな具合に、歌詞カードが隠されているんですね。
 
ケースの解体の際には、
どうぞヒビがはいらないようお気をつけください。
(私は何枚かいれちゃいました‥‥。)

 
 
やっぱり、ギャップのある人って魅力的です。

もちろん「表の曲」の威力だけでも
好きになるには十分なのですけれど‥‥。

あんなに仙人のように達観した曲を届ける人たちが、
あいもかわらず全力でオフザケをやっているところに、
さらにキュンとするというか、
ほっとするというか。

私がわざわざ1回分もうけてでも
隠しトラックについて語りたがったのは、
きっと、ここらへんが関係しているからだと思います。

 
‥‥はっ!
この第3回目の記事、
これも「隠しトラック」といえなくもない、かも?

 
(おわります。
お読みいただき、ありがとうございました。)