ほんとにすごいですよ。 こんなきらびやかなかたがたの 目の前の、最前列であなたたちは お話を聞いてきたんでしょ? |
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うん、まずはね、 制作発表っていうのは、 劇団の紹介と作品の概要を 司会の人が説明するところからはじまるの。 |
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そこはたいせつなところだよね。 劇団☆新感線の魅力については、 第1回の感激団でもたっぷり紹介しているので そちらをご覧いただくとして、 新作の『五右衛門ロック』って、 これ、どういうストーリーなの? |
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ええと‥‥石川五右衛門の話で、なんだっけ? |
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プレスリリースによりますと、 『五右衛門ロック』は、 あの有名な大泥棒・石川五右衛門が、 もしも釜茹での刑から逃れていたら‥‥ というストーリーになるようです。 |
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そうそうそう、サンキュー小池ちゃん。 |
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釜茹での刑から逃げ出した五右衛門は、 どうやら海を渡って、よその国で、 財宝を狙って大暴れするみたいです。 |
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暴れる五右衛門が、古田新太さん(笑)。 いいですねえ、新感線らしくて。 いい意味で「漫画的」な設定ですよね。 |
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タイトルの『五右衛門ロック』に、 “新感線☆RX”という冠がついていますが、 これについても解説しておいたほうが‥‥。 |
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そうですね、それもポイントです。 |
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新感線は公演ごとに大きくわけて 3つの方向性があるんだよね。 |
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ややシリアスで物語性を重んじる、 “いのうえ歌舞伎”と、 |
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徹底的に笑いを盛り込んだ“ネタもの”。 |
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そして、舞台上で生バンドが演奏する、 音楽ありきの舞台が“R”シリーズ。 |
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今回の『五右衛門ロック』は、 “R”シリーズに“エクストラ”がつく、 “RX”シリーズなのだそうです。 |
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つまり、超豪華な作品ということですよ。 |
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いつも豪華だけどね。 |
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そうか、今回は格別に豪華な公演なんだ。 キャストの顔ぶれ、すごいもんねえ‥‥。 |
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制作発表では、その豪華なかたがたが、 順番にひとことずつ、 ごあいさつをしていくんです。 |
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こんな感じで。 まずは劇団☆新感線の主催者で演出家の いのうえひでのりさん。 「いつかやりたいと思っていた、 新宿コマ劇場での公演。 ここはひとつ、原点回帰して、 新感線らしい、お祭りのような、 マンガみたいな舞台を、 あらためてしっかり上演したいと思います」 |
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座付き作家の、中島かずきさん。 「一本の大作映画が撮れてしまうような 顔ぶれが並んでいる、すごいキャストです。 ビアガーデンでビールを飲んで 帰るときのような気分で、 劇場を後にしていただければ幸せです」 |
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作詞担当の森雪之丞さん。 「ぼくはよく、うさんくさい名前だと 人に言われたりするんですが(笑)、 そんなぼくに、ぴったりな劇団ですね。 うさんくさい作詞、どうぞご期待ください」 |
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五右衛門役の古田新太さん。 「出演が決まってうれしかったです(笑)。 ともすれば、はずされてしまいそうな 豪華なキャストですから。 お客さんによろこんでもらうのはもちろん、 出演者とたのしくお酒を飲みたいです」 |
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女盗賊を演じる、松雪泰子さん。 「参加させていただいて、うれしいです、 ありがとうございます。 あやしく演じていきたいと思います」 |
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新感線、初参加の江口洋介さん。 「そうですね‥‥ この舞台に出させてもらうことを 精いっぱいたのしんでいきたいと思います」 |
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新感線は2度目の、森山未來さん。 「新感線流のエンターテイメントを 必死にたのしめればと思います。 よろしくお願いします」 |
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スペイン人貿易商を演じる川平慈英さん。 「歌って踊って、 真面目にお馬鹿をやりたいですね。 未來くんとタップバトルがあるとかで、 それもたのしみです」 |
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こちらも初参加の、濱田マリさん。 「うれしい反面、不安でもあります。 でも、参加した役者さんはみんな めっちゃたのしいで! とおっしゃるので わたしもこの夏、完全燃焼したいです」 |
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新感線劇団員の、高田聖子さん。 「なんですか、自分が、穴を掘る役だと、 最近になって知りました。 穴を掘る女‥‥がんばります(笑)」 |
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こちらも新感線劇団員の、粟根まことさん。 「たったいま、役名を知りました(笑)。 この豪華なメンバーを、 近くで観られるお客さんのひとりとして こころからたのしみたいと思います」 |
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そして最後に、北大路欣也さんです。 「いままでぼくに興味をもたなかったような 若い人たちから、 新感線の舞台たのしみにしてます! などと言われ、その反響に驚いています。 父親が歌舞伎の出身ですから、 歌舞伎のけれん味は、おおいに好きです。 精いっぱい参加したいと思っております」 |
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‥‥みなさんのコメントもすてきですけど、 アップの写真、すごい臨場感ですね。 |
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そりゃあ、うちのなんこが、 最前列から望遠レンズで撮りましたから。 |
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もっと遠くにいる人を撮ると思ってたから 望遠レンズしか持っていかなかったのー。 |
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で? 制作発表はそれからどうなったの? |
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質疑応答。 |
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通常そうなりますよね。 |
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どんな質問が出た? |
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いろいろあっておもしろかったけど、 とりわけすごいというか、ひどいというか、 会場が沸いたのは古田さんの答えだったよね。 |
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ああ‥‥あれ(笑)。 「今回の舞台で、たのしみにしてるのは?」 っていう質問に、古田さんが‥‥。 |
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なんて答えたんですか? |
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こう答えました。 「これだけ素晴らしいキャストなのに、 小道具に“うんこ”がでるといいな、と」 |
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ははははは! |
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とあるテレビ局の記者さんが、 「朝の番組なので、すみません、 そのお話はちょっと‥‥」 って言うんだけど、古田さんは‥‥ 「ま、でも、うんこは朝するもんですからね」 |
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わははははははは! すばらしい返答!! |
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あと、もうひとつおもしろかったのは、ね? |
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うん、あれはびっくりした。 |
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なになに? |
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この男が、やりおりましたよ。 |
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え? 山下さんが? なにしたの? |
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‥‥もしかして‥‥質問を? |
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え。 |
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‥‥‥‥はい、しました。 |
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ええーー?! |
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(つづきます!) |
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2008-04-17-THU | |