あやや
八女家のお父さんとお母さんがまた
いい感じなの。
西田敏行さんの時次郎と
富司純子さんのマキ。
スガノ
お父さんのだめだめぶりがね。
シェフ
山っ気があるんですよね。
あやや
ねえ。
シェフ
くったくがなくて、
山っ気があって、
だめな友達がいて。
ゆーないと
そうですね。
シェフ
で、お母さんは、しっかり者。
山下
(笑)。
シェフ
この人はなんだろうね。
九州の女なのかなあ。
ゆーないと
出すぎず。
あやや
すごく取り仕切ったりとか
言うべきことは言うけど、
やっぱ最後の最後で、
お父さんを立てるんですよね。
スガノ
それがあだになってね、全部ねえ。
山下
お父さんが予想通りの
失敗をしていくとこがさ、もう(笑)!
あやや
家族はこのお父さんを、
いわゆる尊敬って形では
見てないですよね。
山下
好きなんでしょうね。
あやや
好きなんだ。
スガノ
ほら、ご飯をほっほっほってやった、
あのお父さんだもん。
あやや
そうだ、そうだ、そうだ。
ご飯をほっほっほだ。
シェフ
ご飯をほっほっほっていうのは、
悲しいことがあったときや
落ち込んでるときに決まって
時次郎が始めることで、
ご飯茶碗に少ーし盛ったご飯を
揺すってまん丸くして食べるんですよね。
ほっほっほ、って。
あやや
そうだ、そうだ。
シェフ
ふざけてるんだけど、
それがいいんだよね。
スガノ
食糧危機のときだろうにね。
あやや
あれ、よかった。
ゆーないと
で、みんなで笑うんだよね。
スガノ
あれ、よかった。
このお父さんだから、
みんな、ついてってんのよ。
あやや
このお父さんだから、
家族がどんなにあれでも
助け合いながら生きていけるんだ。
スガノ
そうそうそうそう。
シェフ
お父さんさ、
昔、大金持ちなんだよね。
その事業が大失敗して、
それ以来、働いてないんだよね。
山下
(笑)。
スガノ
やろうとしてんだけどね。
山下
企むんだけどね。
シェフ
で、お母さんと娘が、働くんだよね。
一家が、落ち着くまでに
何度も引っ越しするじゃないですか。
山下
海の家に住んでましたね。
ゆーないと
そんなこともあったね。
山下
海の家のときもあったねえ。
はぁ‥‥懐かしい‥‥。
スガノ
山下さん、
自分の思い出になってるよ!
山下
あ‥‥自分の思い出になってる!
シェフ
海の家に行く前は、
とんでもない発明をして
それが失敗しちゃて騒ぎになって
住んでたところから出るはめになるんだよね。
山下
はぁ‥‥うちの父親も
昭和の山っ気男です。
ゆーないと
そうなんだ。
山下
そうですよ。
シェフ
どんなことしたの?
山下
農業機械の会社をやってたんですけど、
「サトシ、農地っていうのは結構余ってる」と。
シェフ
あ、まあね。
山下
「だから角を少しずつ分けてもらって、
 そこに小さなプレハブを建てて、
 うどんの自動販売機置くんだよ」
って。
一同
えー(笑)。
ゆーないと
心配、心配。
スガノ
心配、やばい。
山下
「あと、焼却炉っていうのは
 どの家にあってもいいと思わないか?」
スガノ
それを売るの?
山下
そう。農業機械だけ売ってればいいのに。
スガノ
焼却炉とうどんの自動販売機。
山下
それで大失敗して、
逃避行ですよ。
ゆーないと
夜逃げ?
山下
まさしく夜逃げ(笑)。
シェフ
山下家にもリアリティのある
ものがたりだったんですね。
あやや
リアリティあるなあ‥‥。
スガノ
すごいなあ。
山下
そうやって逃げ切れた時代なんですよ、
逆に言うとね。
あやや
でも結局は八女家は、
この政子さんが鬼塚さんを連れて来たことで
家族が暮らせるようになるんですよね。
普通の一軒家に暮らせるように。
スガノ
だから、この両親が
働かないっていうのもあるのかもね。
ゆーないと
だってね、ちょっと別れそうな感じが匂うと、
だめ、だめって。
スガノ
別れないでくれって親が言う。
山下
「別れないでくれ~」
やっぱこのお父さんの
愛嬌っていうのがものすごく大事。
鬼塚が挨拶に来たときのあの距離!
「娘をよろしくお願いします」
って言うときのあの距離!
その構造だけ聞いてると、
なんか大変な家なんだなと思うけど。
スガノ
明るいのよねー。
(つづきます!)
2010-04-05-MON

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今回の感激団メンバー
darling 山下 スガノ
あやや  ゆーないと  

感激団による『わが家の歴史』の
登場人物と、おおまかなあらすじ。
くわしくは、こちら









4月9日(金)10日(土)11日(日)
夜9時から、3夜連続放送。
キャスト:
柴咲コウ・佐藤浩市・松本潤
佐藤隆太・堀北真希・榮倉奈々
長澤まさみ・大泉洋・玉山鉄二
山本耕史・鈴木砂羽・加藤清史郎
高田純次・天海祐希
富司純子・西田敏行
役所広司(声の出演) ほか
脚本:三谷幸喜
演出:河野圭太
音楽:服部隆之
エンディングテーマ:
 中島みゆき「時代」