「ボコ・ムーカ・スッキ」カプセルトイの驚くべき真実 「ボコ・ムーカ・スッキ」カプセルトイの驚くべき真実
「コップのフチ子」「おにぎりん具」など
カプセルトイで大ヒット連発中の
キタンクラブさんが設立15周年を迎えました。
記念動画を映像作家の藤井亮さんに依頼したら
「存在しない国が作った、
ぜんぶウソのガチャガチャのドキュメンタリー」
ができあがり、これまたSNSで大評判でした。

ほぼ日では、渋谷パルコ「ほぼ日曜日」で
この動画にちなんだ展示イベントを開催します。
2022年2月の開催に向けて準備を進めるにあたり、
キタンクラブの古屋大貴さんと藤井亮さんの
キックオフ対談をおこないました。
写真:タケシタトモヒロ
(6)2月の展示までひたすら考えます。
──
さて、渋谷パルコ「ほぼ日曜日」での
展示イベントが2月を予定しています。
あ、これはウソじゃなくて本当です。
古屋
それがウソなのもおもしろいけど(笑)。
イベントはたのしみだけど、
展示を考えていくのはプレッシャーですね。
藤井
おもしろいことやりたいですねえ。
やっぱり会場内でもガチャガチャは
回せるようにしたいですよね。
古屋
まあまあまあ、それはそうですね。
『ガチャファイター廻』もそうだし、
映像の中に出てくる商品っていうのも、
ちょっと本当に作りたいんですよね。
その当時、絶対あったんじゃねえかっていう
茶碗とかコップとかお弁当箱とか、
そういうやつは作りたい。
思いつくものを一回ブワーッと出して
削っていくことをしていきたいな。
写真
藤井
映像をそのまま並べるだけじゃ
物足りないなって気がしているんで、
プラスでなにかしたいんですよ。
会場に入って、展示を見て出てきたときに、
絶対誰かに言いたくなるような
要素がほしいなあと考えているんですけど、
まだ思いついてないんです。
──
パルコにいらっしゃるお客さんも、
まだ映像を見てない人はいるでしょうし。
藤井
できれば来場者だけが買えるものとか、
プレゼントとかあったらいいですよね。
『ガチャファイター廻』のコミックスの表紙とか。
存在しないマンガの表紙だけ貰って、
家にあるマンガにはめてもらうっていう。
古屋
ブックカバー、いいですね(笑)。
藤井
ガチャガチャみたいに、
4巻とか中途半端なところだけ売ってるとか。
古屋
わっはっは、「4巻」ってのはいいなあ。
実家のトイレに置いてあったやつ、みたいな(笑)。
コミックスによくついてるような
作者コメントとかは書いてないんですか。
藤井
あ、実際に作れるなら
コメントとかあらすじも入れようかと。
作者の近影はぼくの父親か親戚のおじさんの
30年ぐらい前の写真とかを探してきて、
貼ろうかなと思っています。
──
ぼくらも知らないおじさんが、
画茶だいすけ先生に!
古屋
昔のマンガって、作者の写真ありましたもんね。
変なポーズ取ってるやつとかね。
写真
藤井
だいたい普通の写真を引き伸ばしてるから、
画質が結構粗いんですよね。
──
動画として見ていたものが
リアルイベントになると変わってくるので、
どんな反応がくるかたのしみです。
いま言える範囲でいいので、
こんな展示にしたいなというものがあれば。
藤井
それが、ずっと考えてるんですけど、
なかなか思いつかなくて。
博物館によく置かれているような、
人間がずっと同じ動きしている機械とかも
あったらいいんですけど、
どうやって作るんだろうって(笑)。
古屋
民族資料館とかに絶対ありますよね。
すっごいお金かかるなあ、それは。
でも、モノ的な展示はあった方がいいなあ。
藤井
写真を撮りたくなるものっていいですよね。
──
はいはい。
古屋
歴史民族系の博物館に行くと、
変な映像も流れていますよね。
ボタンを押すと声が出るようなやつとか。
藤井
ああ、ありますね。
写真
──
映像もあって、触れるものもあって、
かなり立体的な展示になりそうですね。
たのしいだろうなあ。
古屋
ああ、2年くらい博物館に行ってないなあ。
博物館に行くとなにか浮かぶかもしれない。
藤井
意外に行かないんですよね、博物館って。
美術館よりも博物館の方が、
興味なくても来てる人が多いんですよ。
日中の昼間とかに博物館に行ってみると、
暇を潰しに来てるだけみたいな人がいますもん。
実家にいた頃って、地元の歴史博物館なんか
すごい退屈なイメージだったんですよ。
基本的に、すごい暗いんですよね。
古屋
うんうん、小学校で必ず行きますもんね。
藤井
貝塚の再現とか、矢じりとか。
小学生には何も興味がないものが
ズラーッと並んでいるんですよ。
でも今になって考えると、
あれはあれで味があってよかったなって。
──
世代を超えて、みんなが体験していますよね。
古屋
この展示のチラシとかも、
博物館みたいなデザインにするとかね(笑)。
チケットも定形のちょっと長いやつとか。
今、逆に博物館の展示見たいもん。
写真
藤井
博物館のチラシっぽいのは作ってみたいですね。
ちょっと前に行ったんですけど、
大人になってから行くとおもしろいんです。
古屋
昔は土器とか全然興味なかったけど、
今だったら、めっちゃ興味ありますもん。
っていうか、土器持ってるし。
──
土器があるんですか、この会社に?
古屋
土器は自宅に置いてありますね。
会社にはこの前買った恐竜の卵ならあります。
藤井
えっ、すごい。何の恐竜ですか。
古屋
オビラプトル。
藤井
へえーっ、いいですね。
古屋
昔はなんでもなかったのに。
でもさ、恐竜はいいですよー!
めっちゃめちゃカッコいいの。
藤井
ティラノサウルスも髪の毛フサフサ説が
減ってきてよかったですね。
古屋
たしかに、たしかに。
藤井
いっとき、毛が全身を覆うみたいになって、
がっかりしたんですよ。
最近の想像図はちょっと毛も減って、
背中にちょっと生えていただけじゃないかって。
そういえば、ああいうモコモコ毛を生やした
恐竜のフィギュアって、あんまり売ってないですね。
古屋
ここ5年間くらいは、
すこし毛のあるティラノも出てますね。
ただ、今でも主流は毛がない方です。
みんなに刷り込まれているのが
毛のない恐竜だから、やっぱり嫌ですよ。
藤井
モッサモサな恐竜のフィギュアの
ガチャとか作らないんですか。
古屋
毛だらけの? 犬みたいな?
藤井
犬みたいに。
全部、かわいくなっちゃってる。
古屋
「真説はこうだった!」みたいな?
ああ、言い張るのはおもしろいかも。
意外とアリかもしれないな。
藤井
ありそうですけどね、毛生え恐竜フィギュア。
──
このまま恐竜の話になりそうですが、
こうしてキックオフができてよかったです。
展示の2月のギリギリいっぱいまで
打ち合わせを重ねて詰めていきましょうか。
それではみなさま、
ポン・チャガール(さようなら)。
ふたり
ポン・チャガール(さようなら)。
写真
(おわります)
2021-12-25-SAT
大嘘博物館

カプセルトイ2億年の歴史
写真
「カプセルトイの歴史」の世界が、
渋谷パルコ8階「ほぼ日曜日」に
やってくることになりました。
「2億年の歴史」などという、
恐竜が生息していた時代にまで遡って
大まじめなウソを絶賛企画中です。

カプセルトイのイベントですから
回して遊べる、体験型の展示になるはず。
カプセルトイの新説や出土品が、今ここに。
2022年2月11日(金・祝)より開催予定です!



詳細はこちらへ