2018年6月10日、
ほぼ日が主催し、糸井重里がプロデュースしたコンサート
「はじめての前川清」が開催されました。
客席に座った方々の8割以上が
「前川清さんの歌を生で聴くのははじめて」でした。
そんな空気のなか前川さんから出てきた歌声は、
聴いていた私たちを曲ごとに魅了しました。
コンサート終了後、会場にいらした方々から
「今日の歌声と演奏は残したほうがいい」
という意見を頂戴しました。
──そしてこのたび、あの日の歌が、
前川さんの50周年を記念するアルバムとして
CD化されることになりました。
コンサートの歌声をCDにして残すのは、
前川清さんとしては異例のことです。
まずは、コンサートがあけた翌日、
糸井重里が「ほぼ日」の目次ページに記した
「今日のダーリン」をお読みください。
50年歌手をやってきた前川清さんは、
昼と夜、二度のステージを終えたあと、
やっと緊張が溶けて、ほんとうに顔が変わっていた。
この「はじめての前川清」というイベントがあるだけで、
それまでの長い時間、ずっと緊張していたのだと言う。
それは嘘や冗談ではなかった。
娘さんまでが父の顔を「すごく緊張してますね」と言う。
ぼくも、たしかに硬いなぁとは思っていたけれど、
歌は見事だし、冗談なども連発しているものだから、
まぁまぁ硬いほうかな、くらいにとらえていた。
しかし、舞台を終えた歌手の穏やかな表情を見て、
どれだけプレッシャーをかけていたのか、よくわかった。
しかし、コンサートは大成功だった。
8割以上が前川さんだけでなく歌謡曲のステージを、
まったく見たことがない人、という会場だったが、
ラストの『そして、神戸』を歌い終えたときには、
会場のすべての人のこころをまるごとつかんでいた。
もし、知り合いにあの日のあの場所にいた人がいたら、
聞いてみてごらん、きっと「すばらしかった」と言うよ。
コンサートが終わった直後から、
ほぼ日のpostman@1101.com宛てに
たくさんのメールが届きはじめました。
いったいどんなコンサートだったのかを、
みなさんからいただいた感想を通して
お伝えしていこうと思います。
(コメントは舞台袖で進行補助だったほぼ日の菅野です)
※前後にほかのメッセージをお書きくださった方が多かったので、
「抜粋」というかたちで掲載させていただきます。
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いま、コンサートの帰り道です。
はじめて前川清さんのナマ歌を聴きました。
1曲目の「長崎は今日も雨だった」から、
ぞわーっと鳥肌が立って、
どの曲も歌詞がじわじわと身体に染み込んできて、
何度か涙目になりました。
たくさんの、ぎゅっと中身の詰まった短編小説を
次々読ませていただいて、
いま、モーレツに恋をしたくなっています。
危険です。
というか、前川さんに恋してしまった感じです。
甚だ危険です。
帰りに、花を踏みにじってしまいそう。
雨なので靴は投げ落としませんが。
そう、当日は雨だったんですよね。
オープニングが「長崎は今日も雨だった」なのは
セットリストとして決まっていたので、
お客さまが会場に雨の空気を運んでくださり、
雰囲気がばっちりでした。
短編小説を次々読むという表現がいいなぁ。
![メール](images/i_mail.png)
感動は人生を大きくします。
今夜は前川さん、糸井さん、徳光さんから
大きな感動と勇気をもらいました。
友人たちも心の震えが鳴りやまないまま
帰路につきました。
![メール](images/i_mail.png)
前川さんの歌については、歌謡曲だ、
くらいしか知りませんでした。
会場で水野さんがおっしゃった
「前川さんが歌った時点ではまだ完成していなくて、
みなさんの心に届いて何かが起きたとき完成! なんです」
が、ずきゅーんと心に響きました。
「『長崎は今日も雨だった』を聴いたとき、
何を思いますか?」
の問いを胸に、まさに一曲目のその歌を聞いたら、
自分の代わりに泣いてくれているかのような
長崎の街の優しさに、心が温まるような感じがしました。
前川さんが直立で歌ってくださるからこそ、
自分の世界に自由に羽ばたける。
なんてありがたいことか。
余白の大切さ、しかと(勝手に)受け取りました。
人生、益々楽しんだり苦しんだりできそうです。
心から、ありがとうございます!
そうなんです、この日は歌のステージの前に、
解説の部がありました。
昼公演が水野良樹さん+糸井重里、
夜公演が徳光和夫さん+糸井重里によるトークです。
この「解説部分」のトークの内容は
CDには収められないのですが、
なんと初回出荷分限定特典として、
特設ページできいていただけますよ。
もちろんアフタートークも入っています。
(CDの中にご案内の紙が入っていますので、
そこからアクセスできます)
![メール](images/i_mail.png)
「はじめての前川清」昼の部を聴きました。
ほんとうに最高! でした。
「前川清の歌を聴きたい」の連載を読み、
だんだんその気になってチケットを買った者です。
構成・選曲・バンド、そしてその中での前川さん、
すべてすばらしく、
はじめからおわりまでわくわくしながら聴いていました。
まさに「この歌に一票!」というかんじで
拍手をしていました。
こんな機会を作っていただき
ほんとうにありがとうございました。
前川さんは以前から
「歌に対する拍手は信用しない」なんて
おっしゃっていましたし、
パンフレットのご挨拶文にも
無理に手拍子や拍手はしなくていいと
記載してありました。
前川さんは、この日の拍手は
そうとううれしかったのではないかと思います。
![メール](images/i_mail.png)
誰かに「どうだった?」って聞かれたら、
馬鹿みたいに「歌がうまかった」としか
言えないなぁと思います。
圧倒的な歌唱力があるとか、音の伸びが違うとか、
そういう言い方じゃなくて、
歌がうまいと言いたいなぁ。
良い夜でした。
ありがとうございます。
あのコンサートならではの、
ふだんのCDの完成度とはちがう気迫が
あったのではないかと思います。
![メール](images/i_mail.png)
コンサートは予想を超えてはるかにすばらしく、
前川さんが大好きであった母は、
終始泣きながら感動して歌に聴き入っておりました。
あんなにうれしそうな母を見たことはなく、
連れて来てあげられて
ほんとうによかったと思いました。
トークもとてもおもしろく、
前川さんの飾らない言葉に驚きながらも、
すばらしい歌声に心から感動しました。
糸井さんのアイデアによる
歌詞をステージに映し出すという演出も、
たいへんよかったと思います。
前川さんの歌声と脳裏に描き出される映像とがマッチして、
さらなる感動を生んでいたように思います。
当日のステージでは、
曲に合わせて歌詞が大きく表示されており、
「前川さん、こんなことを歌っていたのか」
と聞きながら味わえるしくみになっていました。
歌謡曲がもつ世界のすごみを
少しでも味わっていただけたのであればうれしいです。
このたびライブCDを製作するにあたり、
また糸井の考えで、
ライナーノーツに掲載される歌詞の文字は
比較的大きめに刷りました。
当日、歌詞がステージに表示されていたのと同じく、
ライナーノーツの歌詞を目で追いながら聴くことも
考慮に入れたデザインとなっています。
ライナーノーツには、歌詞のほかに、
ステージを終えた後の前川さんや糸井の言葉、
ステージの写真も載っています。
(次回につづきます)
2018-09-12-WED
価格
2,500円(本体価格2,315円)
発売日
9月19日(水)
初回購入特典
6月10日に行われたコンサートの、
水野良樹さん、徳光和夫さん、糸井重里による
解説トークとアフタートークを聞いていただけます。
(CDの中にご案内の紙が入っていますので、
そこからアクセスできます)
販売店
全国のCD店、
テイチクエンタテイメントのオンラインショップ、
Amazonなどのネットショップで購入できます。
iTunes、レコチョク、Amazon music、
GooglePlay musicなどの
ダウンロード配信もあります。
※CDに同梱されている32ページのブックレット
ならびに初回購入特典はダウンロード配信版にはつきません。
あの日の『そして、神戸』のあとに起こった拍手だけは
ほんとうの拍手かもしれないと思えた──
デビュー50周年を迎えた前川清が
マイクを置いてそう語った。
糸井重里がプロデュースし
「生で前川清の歌をはじめて聴く観客」が
客席の8割を占めたコンサート。
前川清が1曲ずつ挑むように歌い、
あの場でしか生まれなかった歌が次々と会場に響き渡る。
伝説のステージをCD化。
32ページの歌詞+ライナーノーツブックレットつき。
大阪の生活のたのしみ展に
前川清さんが登場します。
大阪うめだ阪急で開催する(9月19日~24日)
生活のたのしみ展出張巡回展で、
2018年9月20日(木)に
前川清さんがトークゲストとして登場します。
※入場無料ですが、会場が混雑した場合は
入場制限がかかることがあります。
また、生活のたのしみ展出張巡回展で
ライブCD「はじめての前川清」をご購入された
先着100名の方に、
トーク終了後、前川さんと糸井がサインをします。
前川清さん✕糸井重里
「はじめての前川清ートーク編」
日時:9月20日(木) 14時~14時45分(予定)
開催場所:大阪・うめだ阪急9階 祝祭広場
出演:前川 清、糸井重里
くわしくは
生活のたのしみ展サイトをごらんください。
写真:池ノ谷侑花、伊藤萌(ゆかい)
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN