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博多の天神から地下鉄に乗り、西へ。
線路が地下から地上に出たと思ったら
ずいぶん高いところに
姪の浜駅のホームがありました。
JR筑肥線に乗りかえ、波多江へ向かいます。
スソさんの、
カバンの中からこんにちは。
埴輪のみこちゃんです。
揺れる電車はこわいけど
(埴輪は割れ物だから)、
ついていきます西の地へ、
きらめく古墳をみるために。
スソさんのひとり古墳部、
今週もはじまりはじまりー。
「ひとり」といっても、みこちゃんがいるから
ほんとはいつもふたりなのーーー。 |
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だんだんと地面に落ちついて…
と思ったら海に接近!
海だ! 海だ!
と騒いでいたら(心のなかで)、
波多江に到着しました。
そう、スソさんはいつだって、
心のなかで叫ぶの。
だって、ひとりで叫んでいると、
変わった人だと思われちゃうから。
でもあまりに興奮したときには、
つい声を出して叫んじゃうことも、
みこちゃんは知ってる。 |
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駅前はロータリーのようなものがなく
バス停も見当たりません。
大きめの道路に出てみて、
バス停を発見。
ややや! なんと一日3本。
親切(?)なことに、時刻表の上に
タクシー会社のチラシが
貼ってあります。
しかたありません。
遺跡まではちょっと遠いので、
お勧めに従います。 |
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タクシーで南へほぼまっすぐ。
とてもなだらかですが
標高が高くなっていく感じがします。
10分ぐらいで
畑の中の、広ーい公園に着きました。
看板に、伊都国ロードマップと
書いてあります。
お〜「伊都国」と意識していますね! |
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遺跡現地は
この先の広場にあるみたいです。
それにしても
博多のビル街から40分ぐらいで
タイムスリップしたみたいな風景です。
農家、畑、遠くに山並み‥‥
しーーーん‥‥‥‥。
ぼちぼちきました、
「ひとり古墳部」名物カラー、
太古の三原色。
茶色、緑、灰色!
茶色は、土。
緑は、植物。
灰色は主に石ですが、
曇り空のこともあります。
たぶん今週も、
この美しい三色が並ぶことでしょう。 |
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広場の手前に解説がありました。
この地域がいち早く
大陸と関係をもっていたことを
語っています。
まさに弥生時代の始まりとともに、
国際交易都市だった!
いきなりそうなるわけない!
縄文時代に、
もうおっきな船持ってたのか?!
大陸から船がどんどんやって来たのか?!
‥‥(自問)
ふ〜む
奴国が稲作系なら、
伊都国は金属系なにおいが‥‥
こっちのほうが強そうだ!
たのしんでいるわ!
スソさんはいま、
ものすごくたのしい状態にあるわ!
目にした資料から、
自分なりの解釈を脳内で繰り広げるのが、
「ひとり古墳部」の醍醐味なの! |
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伊都国のなかでは西の端にあって
出てきたものから考えると、
王様クラスの墓に違いないそうです。
なぜ「古墳」と言わないのかっていうと
それは弥生時代のお墓だからです。
弥生時代なのに鏡がたくさん出てきた!
しかも日本一大きい!
これってかなりすごいことです!!
だって奈良の弥生時代のお墓から
鏡が大量に出てくるなんてことは
ないでしょう!?
(やはり自問)
ここには弥生時代の後期頃から作られた墓が
5基あって、
そのひとつから、銅鏡が40面も出土したのよ。
そのうちの5面は日本最大で、
直径46.5pもあるの。
これらは日本で作られたものと
考えられているんですって。 |
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緑の平和な原っぱです。
平原遺跡の現地に入ります。
ここに問題のお墓があるのです。
ああ、また、みごとな三原色。
なんてこころが安らぐカラー‥‥。 |
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これです!!
この墳丘は推定の高さを復元したのでしょうー。
それにしても
大きな鏡が40面もあったお墓にしては
小さい気もします。
鏡はぜんぶ、わざと壊されていたのよ。
棺のなかに骨は残っていなかったけれど、
たくさんの装飾品や、
漢の女性が身につけた
ガラスのピアス(耳とう)も出てきたので、
「女性→女王」だったのでは?
と推定されているの。
それにしても、
突如として、ぽこん!
とあらわれた墳丘がかわいいー。
なんか、おじさんの頭みたい! |
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頭のあった西側は‥‥
南側は山並み‥‥
さっき見た解説では西に2対の柱跡、
北に1対の柱跡、
さらに東に1本直径70センチの
大柱跡があって‥‥。
西の柱の間→墓→大柱→日向峠→朝日(いつの?)
が見えることになるらしいんですが‥‥。
太陽と地形とお墓の関係について、
あれこれと想像が膨らみます。 |
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広場の奥に壁があって
実物大の鏡がタイルに焼き込まれています。
なに! この大きさ! でかい!
直径46.5pを実感しました。
模様は太陽にも見えますね。
叫んだ。
スソさんが声を出して叫んだわ。
「でかい!」 |
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これかな?
日向峠の朝日って!
左の一番高い山は高祖山です。
この高い山がカミと関係があるのか‥‥
それともこの凹みから出る
太陽がカミなのか‥‥。 |
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あらためて遺跡の南はしから
北の玄界灘方向を
見渡して‥‥
遺跡のまわりには
車も人もいません。
しーんと静まり返っています。
ここ、もっと注目されてもいいんじゃない?
やっぱりすごいと思う、あの鏡。
歩こう! 東へ!
本物の鏡を観に行かねば。
今回は、たくさん考え、
妄想を広げたスソさんでした。
がぜん、鏡が見たくなってますよー。
次回、本物が見られるのでしょうか?
つづきまーーーす!
ああ‥‥茶色、緑、灰色‥‥。 |
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