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20分ぐらい黙々と歩いています。
お天気良くて助かった〜。
三雲橋を渡って、花や山や畑を見て
てくてく。。。
今週も、
スソさんのカバンの中からこんにちは。
はにわのみこちゃんです。
ピクニックみたいで気持ちがいいなぁ。
東へ向かって、てくてく、てくてく。 |
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あれ? 古墳の看板だ!
築山古墳(つきやまこふん)と、
端山古墳(はやまこふん)があるみたい。
うー、行きたい。
でも、その前に
ちょっと寄りたい場所があるのです。
これこれ、この建物がきっと‥‥
くるっとまわって
やっぱりあった!
細石神社(さざれいしじんじゃ)です。
ほら、「君が代」の、
♪さーざーれーーー
いーーしーーのーーー
いーわーおーとーなーーりーてーーー
伊都国の中心にあるとされる、細石神社よ。
近くの地名の井原(イワラ)や、
南にある桜谷神社の祭神の
苔牟須売神(コケムスメ)、
福岡市の千代(チヨ)の松原、
志賀島の志賀海神社の神楽歌の詞などから、
「君が代」は、
糸島・博多湾一帯の王朝を
詠んだものとする説があるのよ。
(イワ)(コケムス)(チヨ)、
「君が代」の歌詞に出てくるでしょ? |
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イワナガヒメ(磐長姫)と、
コノハナサクヤヒメ(木花昨開耶姫)の姉妹。
神話(記紀)では、
コノハナサクヤヒメは、
天孫降臨で日向国に降りて来た神の
ニニギノミコトと結婚して、
ホデリ(海彦)、
ホスセリ(山彦/別名ヒコホホデノミコト)
を生んだ人です。
イワナガヒメは容姿が悪いって帰されちゃったり、
コノハナサクヤヒメだって、
ほんとに俺の子どもか?
って疑われたり、けっこう悲しいお話満載!
生まれた子ども達も波瀾万丈な人生が‥‥。
スソさんが話してくれている登場人物については、
鹿児島・宮崎に多くの伝承が残っているのよ。
それはどちらかというと南九州ですが‥‥。
ここは北九州ですからね。 |
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この神社の向きは東!
やっぱり日向峠か
高祖山に向かって建っています! |
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ぎざぎざ、
なみなみした石が祀られています。
さざれとは、なみなみしているってこと?
さざれ石は、
もともとは「小さな細かい石」
という意味なのよ。
でもね、
小石が長い年月のあいだに
雨水で溶けた石灰質の作用などで凝結して、
大きなかたまりになったものを
そう呼ぶ場合もあるの。
小石が集まっているから、ぎざぎざなのね。 |
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ご神木です。
根元に大きな石があります。
この神社にある石は、
あちこちから集めてきたような感じがします。
山から? それとも海から?
それぞれの石にまつわる
伝承があるのかもしれないですね。 |
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道に立って
神社の北側を眺めているだけなんですけど、
この周辺に伊都国の集落というか、
ひとつのクニがあったんですよ。
今はこんなに静かですけどね。
さて、では、
さっきの看板の古墳に
行ってみることにしましょう。
古墳に訪れるたび、
ドキドキ、わくわくするの。
そこにお友だちはいるのかしら。
つまり、埴輪はあるのかしら?
わくわく‥‥。 |
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東に歩いて、南に歩いて。。。
あ、さっきの細石神社が小さく見えてる。
けっこう歩きましたよね。
古墳はまだかなぁ‥‥。
気がつけば周囲は、
「ひとり古墳部」の三原色、
茶色と緑とグレーです。
ああ‥‥きもちがいいなぁー。 |
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7〜8分ぐらいで古墳が見えてきました。
畑や民家に囲まれています。
看板によれば、前方後円墳。
階段があるので登ってみましょう。
古墳‥‥!
築山古墳(つきやまこふん)ね。
4世紀末頃の古墳よ。
墳丘は全長約60mで、
帆立貝式の前方後円墳。
壷型や円筒はにわが出土しているらしいわ。
円筒の埴輪?!
あるのかしら、会えるのかしら?! |
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後円部の中心に神社の社殿が建っています。
完全な円形ではないものの
なんとなく丸さは感じられます。
奥は前方部のはずですが、
墳丘は削られてほとんど残っていないようです。
オタマジャクシのしっぽみたいな
かたちになっています。
埴輪のお友だちと出会えそうな、
そんなムードではなかったわ。
出土品は、別な場所にあるのよね‥‥。
‥‥丸みがあってかわいい古墳。
スソさんがうれしそうで、よかった! |
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でも、いい感じで残っていますね。
わざとらしく整備しすぎてないし、
気持ちよく大切にされている気がします。 |
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端山古墳へも行きたいところですが、
やっぱり歴史博物館へ行くことにします。
このままのペースでいつ着けるのか、
わかりませんから。
4時閉館というタイムリミットもあるし。
しばらく歩くと、小学校の校舎がありました。
わあ、いいなーこの彫刻! |
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学校の先に看板がありました!
よかった〜古墳からは15分ぐらいでした。
あの建物かな? |
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違いました!
背中あわせに新しく大きくなって。。。
こっちです。 |
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『邪馬台国を支えた国々』というテーマで、
奴国、伊都国、末蘆国の
出土品を展示していました。
近影するのはダメということでしたが、
ガラスケースから離れて撮るのは
許可してもらえました。
奴国の那珂遺跡(なかいせき)で出た
巴形銅器の鋳型がとても精巧に造られていて
びっくりしました。
もともとこれは、
スイジガイ(水字貝)をイメージして
造られたものだそうです。
尊敬する考古学者の森浩一氏が、
「財・貯・贈・貧…などの漢字でもわかるように、
貝は財貨と見なされ、
宝石のように貴重視されていた」
と書かれていたことを思い出しました。
奴国の那珂遺跡は、
博多編・埋蔵文化センター で、
登場していますよ。
ところでみこちゃんは、
スソさんのかばんの中だから、
展示物は見られないの。
‥‥お友だちは、いるのかしら‥‥。
いると思うの。
そう感じられるだけでうれしいの。 |
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タイムトンネルのような
エスカレーターを上がって3階(国宝展示室)へ。
伊都国が世界の中心に!
わくわく。。。。
そして‥‥
実物、迫力ありました!
装飾品もたくさんあって、
クニの王の墓というのがしっくりきました。
女性かどうか。。。
そこまでの確信は持てなかったけど
みんなが女王であって欲しいという
願いがすごく伝わってきました。
とても残念ですが、国宝のため撮影厳禁でした。
この公式ホームページで
展示室の様子をご覧下さい。
ここまで何も飲まず食わず‥‥。
目的を果たしたとたん、
急速にエネルギー不足。
もう歩けません!
そう、鏡が見たくて東に向かったのよ。
スソさんが実物を見られてよかった。
みこちゃんもあとで、
公式ホームページに行ったの。
YouTubeの動画でいろいろ見られたわ。
みんなもアクセスしてね!
だいぶお疲れのスソさんだけど、
伊都ー壱岐島編は、まだつづきまーす。 |
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