4、伊都国のいま

おなかが空いてへとへとになった私は、
博物館の案内のかたに
「近くに何か食事できるお店はありませんか?」
と尋ねてみました。

「今日はとなりの広場でイベントをやっているから
行ってみたら?」

イベントってなんでしょう?!






 
ファームパーク伊都国へ
教えていただいたとおりに
博物館の東側、
細い川の橋を渡ります。

前方から子ども達の声が
聞こえてきます。

景色
 
ああー、いい景色。
かばんの中から顔だけ出して
そとの景色をながめています、
こんにちは、ハニワのみこちゃんです。
曇り空、風が無風で、川面が鏡のよう。




 
わいわい広場? 
ヤギ? ひつじ?

こども達からえさをもらっています。

私も早く何か食べたい…。

食事
 
みこちゃんは食べなくても平気なの。
ハニワの中は空洞だから。
こころしか入っていないから。
消化ができないの。










 
にぎわいの館
何か食べ物がありそうな建物がありました。
中に入ると野菜が並んでいます。

新鮮な野菜がいろいろ!

ロケットみたいな形の
くちなしの実を初めて見ました。

あー、近くにこんな市場があったらいいなあ。

え、このまま?
 
はらぺこのスソさんは、
このままかぶりつくのかしら?!


 
食堂発見!
野菜売り場の隣に
テーブルが3つぐらい並んでいます。

あ、これ食堂!
なんとなまえは「ひみこ」!

エプロン姿の女性たちの様子では、
イベントのあと片付け中、という感じですが
「何かありませんか?」と聞いてみたら
「カレーが残っているから」と
特別に出してくださいました。

「これもどうぞー」と
サラダ、ミルク、お汁粉が
大サービスの追加です!!

「残り物に福があったわね〜」
というやさしい言葉に
感涙‥‥。

よかったー
 
スソさんは、
カレーライスを食べることができました!
よかったですー。
これでエネルギー充てん!


 
ふたたび歩く
生き返って博物館にもどり、バス時間を確認したら
あと1時間以上は来ないことがわかりました。

どうせタクシーを呼ぶなら、
欲を出して
高祖神社へ行ってみようかと思いつきました。




 
参道を登る
神社の参道入り口までは5〜6分でした。
ここから日没と競争です。

階段また階段…
息が上がりそうです。




 
境内
何度か鳥居をくぐると、
神楽殿がありました。


古くから受け継がれ、今でもここで
春と秋に奉納の舞が行われるそうです。


 
高祖宮
渋いたたずまい。

小さいけど
格調があっておごそかな気持ちになります。




 
中に
古い絵や写真がずらりと掛けられています。

わっ
明治32年!
昭和26年!

生まれてないよ!

みこちゃんは
 
生まれています。










 
境内

高祖神社の境内を散策。

池や古い石が祀られています。

祭神は彦火々出見命(ヒコホホデノミコト)、
玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)と
息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)。

以下、長いので神話が好きなかたへ‥‥

ヒコホホデノミコトは山彦のことです。
ここでは、高祖山にいたのですね。
お母さんは、
さっき立ち寄った細石神社の祭神の
コノハナサクヤヒメです。

山彦が亀に乗り海へ入っ

て豊玉姫(トヨタマヒメ)に
会って子どもをつくり‥‥

この近くの海というのは玄界灘かな?

山彦が陸に戻るときに
豊玉姫は妹の玉依姫命(タマヨリヒメ)に
子どもを託しました。

その子ども(ウブガヤフキアエズノミコト)と
玉依姫命は夫婦になって‥‥乳母で叔母と結婚!
のちに神武天皇を産むのです。

息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)は
時代がすこしあとで、仲哀天皇の皇后。
妊娠中に朝鮮半島に出兵して
新羅を攻めて降伏させた勇ましい女性。
北部九州には逸話が多くのこる人物です。











 
降りる
日没に間に合ってよかった〜。

真っ暗な神社って、
やっぱりこわいですから。

気をつけて
 
スソさん、
石の階段は気をつけて。
ころぶと、みこちゃんも割れちゃうので。




 
怡土城(いとじょう)
この山一帯に朝鮮式の山城があったそうです。

しかも関わったのが吉備真備。
岡山の吉備津彦
(桃太郎と言われている)の子孫です。

岡山にもやはり朝鮮式の山城
(桃太郎が退治した鬼のすみかと言われている)
がありますが、
吉備と山城はいつもセットなの?




 
城壁跡
あ、石碑があんなところに!

ちょいと登ってみましょう。

気をつけて!
 
石段に気をつけてー。
あと、日が暮れてしまいますよ〜。




 
かなり遠くまで見渡せます。

こういうところへ登ると
「のろしをあげろー」という声が‥‥。

何時代にいるんだ? 自分!

妄想妄想!

あーだんだん夕暮れが迫っています。
暗くなる前に駅に戻ろう!

きれい
 
この景色も、きれーい。
「のろしをあげろー」
みこちゃんも叫びたくなります。
「のろしをあげろー」

‥‥スソさん、たのしいです!!






 
また歩く
ちょっと大きめの道は
車がびゅんびゅん走って怖いので
地味な川沿いの道をくねくね歩きました。

そのせいか、よけいに時間がかかり...

30分ぐらい歩いたでしょうか。
いや、もっとかな〜
やっと線路にぶつかりました。


 
駅で
周船寺駅(すせんじえき)に到着!
駅のあかりがまぶしいー。

もう足がぱんぱんです。


 
つづきます
まだいろいろ史跡があるようです。
それはまたいつか‥‥。

歩きました
 
今回は、スソさんよく歩きました。
みこちゃんは運んでもらっただけだけど‥‥。

日は暮れましたが
「伊都ー壱岐島編」はまだ続きます!
おたのしみにー。

 
2012-10-07-SUN
 
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