5、壱岐島へ

伊都国ではほんと歩き疲れました。
でもあと一日あります。

月曜日は博物館や美術館がお休み、
あーこんなときは街でお買い物でも?
というのは悔しいなあ。

そうだ!島へ行ってみるのはどお?
とふと思い立ったのです。








 
中洲川端から
地下鉄の中洲川端で下車。
地上に上がったら、
博多座を左に曲がって
あとはまっすぐ行けば
フェリー乗り場があるそうです。

フェリー?
 
察するに、フェリーというのは、
海を進む乗り物のことですね?!
舟ですね?
わーい!
‥‥あ、みなさんこんにちは、
スソさんのかばんの中でワクワクしている、
わたしはハニワのみこちゃんです。






 
和菓子屋さん
途中で、
以前、福岡空港で買った和菓子
”鶴の子”ののれんを見付けました。

お店の外壁に
追山笠の絵が掛かっています。
老舗なんですね。




 
港に向かう
信号を見たら
あ、対馬小路だって!




 
あれは管制塔?
いいなーこのタワー。

しかしヤシの木も負けてないね!

伸びてる伸びてる!

あれは円筒埴輪?
 
巨大な円筒埴輪かと思いました。
ちがいました。
タワーというものだそうです。
何を祀っているのかしら?


 
乗り場を探す
ちょっと古そうなビル‥‥。

壱岐って書いてあるから入ってみたけど
ここではなかった!

手前にあった新しいビルのほうでした。




 
受付
一番奥にありました!
フェリーの切符売り場。

島に入るために、住所や連絡先を書いたりという
手続きをしてから、ようやく買えました。

山に入る感覚に似ている?

それって、行方不明者がでないようにってこと?

遅くて安い船では
考えていた滞在時間がぐっと短くなってしまうので、
思い切って高速船ジェットフォイルにしました。

やっぱり遠いのですよ。

壱岐島のこと
 
壱岐諸島は、
福岡市から北西に約80kmの場所にあるの。
玄界灘に位置する離島で、
周辺に17の無人島があるのよー。

ちなみに、島に入るため、
みこちゃんは手続きをしなくてもOKでした。
せっかくなので、ちょっと書いてみます。

住所/スソさんのかばん
連絡先/スソさん
生年月日/太古
電話番号/持っていない




 
「きんいん」は志賀島へ?
あ、それもよかったかも。

しかしチケット買っちゃったし。
私はヴィーナスで壱岐へ。

すてき!
 
「きんいん」も「ヴィーナス」も、
なんてすてきな舟でしょう。
スマートで速そう!
揺れるのかしら揺れるのかしら?
揺れて落ちたら
みこちゃんはたいへんなことに。
それだけが心配だけど、
ワクワクが心配を越えているわ!






 
出発
動いたーー。

乗客は見える範囲では
15人〜20人ぐらいかな〜。

動いた!
 
わああああ‥‥。
よかった、そんなに揺れないみたい。










 
中に
豪華客船や‥‥

博多の街のほう‥‥

小さな島‥‥

船から見る初めての風景にわくわくします。

船内アナウンスでは
「海の生物とぶつかることがあって
 突然大きく揺れることがあるから、
 すわっていてください」と‥‥。

ぶつからないように祈ります。

海の生物?
 
それはクジラでしょうか、
イルカでしょうか、
アシカでしょうか、なんでしょうか?
ああ、ワクワク‥‥。
いっそ、海の生物にぶつかってほしいと思いました。






 
壱岐に着く
ちょうど1時間ぐらいのところで
徐々に速度が落ちるのがわかります。

小さい島が
見る見るうちに大きくなりました。

もうすぐ芦辺港に着くらしいです。








 
フェリーを降りる
フェリーを降りた人の多くは
出迎えの人が来ていて
車に乗って散らばっていきました。
ちょっと心細くなります。

ともかくバスが見えたので
バス停に向かって行きます。

運転手さんに、
「月読神社へ行きたいのですが、これでいけますか?」
と聞いたら
「乗ってー」と言うので乗ります!

良かった!

フェリーは対馬へと出港していきました。


 
月読神社(つきよみじんじゃ)へ
バスも出発!

乗客は2名です。

緊張してバス停のアナウンスを聞いていましたが
関係なく神社の真ん前で停まりました。

「え? あ、ありがとうございます!」

親切な運転手さんです。

厳密に言うと
 
みこちゃんを入れれば、
乗客は3名でした。


 
月読命
古事記では、イザナギが黄泉の国から帰って、
左目を洗って生まれたのが
天照大御神(アマテラスオオミカミ)、
次に右目を洗って
月読尊(ツキヨミノミコト)が生まれました。

月夜見・月読・月弓と三人の神さまに
分かれて書かれているのが不思議です。

ともかくここは
全国にある月読神社の元宮なのです。

わ! すべてのねがい事がかなうって書いてある!






 
境内
いよいよ急階段を登ります。

登りきると
右手に赤い鳥居と祠が2つ。

そして階段の中央に拝殿があります。

願いは…
それよりもごあいさつから...


 
しーーん
誰もいないので、
箱にお金を入れてお札を
いただきました。

神社由緒があったので読みます。

『月読とは、月齢を数えること、
 日を数えるのは暦である。
 したがって、月読と稲作、潮の満ち引きとは
 深い関係がある。』
とありました。

なるほど、月を見て、月日・季節・暦を司る。

いま、もし世界中の時計が狂ったら
月を読むんだわー。






 
降ります
鳥居の上に石ころがのっかっています。
何か願掛け?

さて‥‥‥‥。

バスは当分来そうにありません。
自力で歩いていくしかないようです。

今日も歩き!!

あまり歩かないですむように
お願いすればよかったかなー。

歩きましょう
 
みこちゃんは、
スソさんと一緒に歩くのが大好きです。
てくてくと、歩きましょう。

というわけで、
みなさま、またお会いしましょう。
ひとり古墳部は、てくてくと続きます。

 
2012-10-28-SUN
 
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