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島の南北に抜けるこの国道382号線は
車がびゅんびゅん走っています。
人はいたのです!
バス停があったので
念のため見てみたら
午後は16時、18時の2本でした。
ははは、歩こう。
ね、歩きましょうスソさん。
みなさん、こんにちは。
散歩ダイスキ・埴輪のみこちゃんです。
今週ものんびりおつきあいをー。 |
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15分ぐらい下っていくと、
交差点の脇に大きな石があります。
これは地名の由来となった
「亀石」だそうです。
特に亀らしい様子もない平べったい石ですが
道の目印とか、待ち合わせ場所とかで
古くからここにあったのかもしれません。
次に行きたい神社まで
このペースでは20分から30分歩くことに
なりそうです。
と、ちょうど空車のタクシーが来ました。
思わず手を振りました。
みこちゃんは、タクシーも好きです。
飛行機も電車も好きです。
好きになれないのは‥‥悪路です。
ガタガタ揺れるとみこちゃん、
スソさんのかばんの中で
粉々に割れる可能性が高まるから‥‥。 |
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地図に壱岐国の一の宮と書いてあったので
神社へ行ってみることにしました。
”一の宮”は、起源が古い可能性が高いので
遺跡と同じように立ち寄ってみることが多いのです。
タクシーで10分弱で到着。
拝殿は新しそう。
あちらこちらに古い祠があったり
巨石が積み上げられていたり‥‥
ちょっと落ち着かない感じがします。
「天手長神社」は、
神功皇后の三韓征伐に由来して
創建された神社だったのに、
長いあいだ所在地が不明になっていたの。
江戸時代に国学者がここを
天手長神社と比定したのだけれど、
現在の研究だと、
「芦辺町の興神社(こうじんじゃ)」が
本来の天手長神社で、
壱岐国の一の宮とする説が
有力になっているそうよ。 |
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社殿は南に向いています。
運転手さんに、ここから海は見えますか?
と聞いたら「いやー見えないでしょう」というお答えです。
やっぱり島は大きいのです。 |
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運転手さんに待ってもらっていたのは
ここから郷ノ浦まで一気に行こうと思ったからです。
さっき、
「神社から郷ノ浦までね〜
歩くと1時間はかからないとは思うけど〜」
と言われたので。
おなかも減ったし‥‥
でも、欲張って
もう一つ神社に寄ろうと思いました。 |
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これも地図で見つけたのですが
何か気になる名前だなーと思ったのです。
タクシーを降りて、鳥居の前に立ったときに
あれ? ここ、
やっぱり、何かで見た覚えが‥‥。
あ〜〜
都築響一さんの「珍日本紀行」だったかな‥‥?! |
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そうです、そうです。
きっと間違えありません。
拝殿いっぱい並んでいるダンコン彫刻‥‥
あれは...ここだったのですね!
本殿には女石が祀られているそうです。
祭神は女性で、
アマテラスが天の岩戸に隠れたときに裸で踊って
神々を笑わせた天宇受売命(あめのうずめ)。
ニニギノミコトの天下りにお供した際に
猿田毘古(さるたひこ)と出会い
一体の神となり
猿女君(さるめのきみ)となったらしい。
一体? って?
猿田毘古は道で待ち構えていたことから、
ちまた・辻・道路で
悪霊悪神の侵入を防ぐ道祖神(賽の神)
ともなっています。
この神社も、本来は海から入って来る
悪いものを追い払うとか
航海の安全を祈願する意味が
強かったのではないかと‥‥(私の想像)。
しかし、
由来看板の最後の三行が、
想像するとちょっと可笑しいです。 |
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神社を背にして歩くとすぐに川がありました。
港がもうすぐそこにある感じです。
商店が並んでいるので
なにか食べるところを探してみましょう。
あえて遅れて感想を‥‥。
このひとつ上のブロック、
緊張感がありましたねー。
拝殿の彫刻‥‥すごかった。
畏怖の念を抱いたみこちゃんでした。 |
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洋食屋さんで
壱岐牛のハンバーグを食べました。
あっというまに平らげて
再出発!
稲荷神社の鳥居があったので
急階段を登ってみようかと‥‥。
うっ横腹が痛い‥‥
しかし眺めがすごい‥‥
すり鉢のような風景です。
社殿はまだ上です。 |
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稲荷神社にお参りして
その小山に添って歩いていると
また別の神社があるようなので登ってみます。
二つ目の鳥居がすごく低くて
(わたしの身長より低い)
しゃがんでくぐります。
とにかく階段が急で怖い! |
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境内は奥行きがないので
コンパクトな手水場。
見渡すと、真下には商店が並び
ちょっと先の河口付近には、
橋が掛かっています。
港はまだ先のようですね。
どのぐらい歩けばフェリー乗り場かな〜。 |
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神社の横に公園があります。
しばらくのんびり風景を楽しみました。
こういう場所って
高校生とかデートコースに良いんじゃない?!
夕陽とか見たりして‥‥。
ある意味、いまもデートですね。
スソさんとみこちゃんの。
でもきっとスソさんは、
みこちゃんがカバンの中にいることを
忘れていると思うのです。
切ない‥‥。 |
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小山を降りて川沿いを歩きます。
彫刻を発見!
鬼の大将の悪毒王と百合若大臣が
至近距離で戦っています!
壱岐には五万の鬼がいた?
「鬼の巌」のことを
思い出しました。
見たのは、たしか今日のお昼頃‥‥
もう随分と前のことのように感じます。
長〜い一日でした。 |
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歩いて15分ぐらいで
港に着きました。
うす雲の中にうっすらと太陽が
見えています。 |
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夕陽がとってもきれいです。
こうして海から見ていると
日本って、島が集まってできている
島国なんだなーと思いました。
(おわり)
長いシリーズが終了しました。
次回は一昨年に途中まで掲載した、
宮城の旅を再編集でお届けします。
またお会いしましょう! |
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