8、壱岐島の神社

壱岐島について2時間ぐらいは経ったでしょうか。
時間の感覚がなくなっているようです。

島の中央をうろうろしていましたが
今度は南へ向かいます。




 
バス停
島の南北に抜けるこの国道382号線は
車がびゅんびゅん走っています。

人はいたのです!

バス停があったので
念のため見てみたら
午後は16時、18時の2本でした。

ははは、歩こう。

歩きましょう
 
ね、歩きましょうスソさん。

みなさん、こんにちは。
散歩ダイスキ・埴輪のみこちゃんです。
今週ものんびりおつきあいをー。


 
看板
15分ぐらい下っていくと、
交差点の脇に大きな石があります。
これは地名の由来となった
「亀石」だそうです。

特に亀らしい様子もない平べったい石ですが
道の目印とか、待ち合わせ場所とかで
古くからここにあったのかもしれません。

次に行きたい神社まで
このペースでは20分から30分歩くことに
なりそうです。

と、ちょうど空車のタクシーが来ました。
思わず手を振りました。

タクシーも好き
 
みこちゃんは、タクシーも好きです。
飛行機も電車も好きです。
好きになれないのは‥‥悪路です。
ガタガタ揺れるとみこちゃん、
スソさんのかばんの中で
粉々に割れる可能性が高まるから‥‥。










 
天手長神社
(あめのたながおじんじゃ)
地図に壱岐国の一の宮と書いてあったので
神社へ行ってみることにしました。

”一の宮”は、起源が古い可能性が高いので
遺跡と同じように立ち寄ってみることが多いのです。

タクシーで10分弱で到着。

拝殿は新しそう。

あちらこちらに古い祠があったり
巨石が積み上げられていたり‥‥

ちょっと落ち着かない感じがします。

天手長神社
 
「天手長神社」は、
神功皇后の三韓征伐に由来して
創建された神社だったのに、
長いあいだ所在地が不明になっていたの。

江戸時代に国学者がここを
天手長神社と比定したのだけれど、
現在の研究だと、
「芦辺町の興神社(こうじんじゃ)」が
本来の天手長神社で、
壱岐国の一の宮とする説が
有力になっているそうよ。






 
眺め
社殿は南に向いています。

運転手さんに、ここから海は見えますか?
と聞いたら「いやー見えないでしょう」というお答えです。

やっぱり島は大きいのです。


 
郷ノ浦で
運転手さんに待ってもらっていたのは
ここから郷ノ浦まで一気に行こうと思ったからです。

さっき、
「神社から郷ノ浦までね〜
 歩くと1時間はかからないとは思うけど〜」
と言われたので。

おなかも減ったし‥‥

でも、欲張って
もう一つ神社に寄ろうと思いました。


 
賽神社(さいじんじゃ)
これも地図で見つけたのですが
何か気になる名前だなーと思ったのです。

タクシーを降りて、鳥居の前に立ったときに

あれ? ここ、
やっぱり、何かで見た覚えが‥‥。

あ〜〜
都築響一さんの「珍日本紀行」だったかな‥‥?!






 
由来考察
そうです、そうです。
きっと間違えありません。

拝殿いっぱい並んでいるダンコン彫刻‥‥

あれは...ここだったのですね!

本殿には女石が祀られているそうです。

祭神は女性で、
アマテラスが天の岩戸に隠れたときに裸で踊って
神々を笑わせた天宇受売命(あめのうずめ)。

ニニギノミコトの天下りにお供した際に
猿田毘古(さるたひこ)と出会い
一体の神となり
猿女君(さるめのきみ)となったらしい。

一体? って?

猿田毘古は道で待ち構えていたことから、
ちまた・辻・道路で
悪霊悪神の侵入を防ぐ道祖神(賽の神)
ともなっています。

この神社も、本来は海から入って来る
悪いものを追い払うとか
航海の安全を祈願する意味が
強かったのではないかと‥‥(私の想像)。

しかし、
由来看板の最後の三行が、
想像するとちょっと可笑しいです。




 
歩いて
神社を背にして歩くとすぐに川がありました。
港がもうすぐそこにある感じです。

商店が並んでいるので
なにか食べるところを探してみましょう。

緊張感
 
あえて遅れて感想を‥‥。
このひとつ上のブロック、
緊張感がありましたねー。
拝殿の彫刻‥‥すごかった。
畏怖の念を抱いたみこちゃんでした。








 
食後に
洋食屋さんで
壱岐牛のハンバーグを食べました。

あっというまに平らげて
再出発!

稲荷神社の鳥居があったので
急階段を登ってみようかと‥‥。

うっ横腹が痛い‥‥

しかし眺めがすごい‥‥

すり鉢のような風景です。

社殿はまだ上です。








 
小山探検
稲荷神社にお参りして
その小山に添って歩いていると
また別の神社があるようなので登ってみます。

二つ目の鳥居がすごく低くて
(わたしの身長より低い)
しゃがんでくぐります。

とにかく階段が急で怖い!








 
金比羅神社
境内は奥行きがないので
コンパクトな手水場。

見渡すと、真下には商店が並び
ちょっと先の河口付近には、
橋が掛かっています。

港はまだ先のようですね。

どのぐらい歩けばフェリー乗り場かな〜。




 
ぶらぶら
神社の横に公園があります。
しばらくのんびり風景を楽しみました。

こういう場所って
高校生とかデートコースに良いんじゃない?!

夕陽とか見たりして‥‥。

デート
 
ある意味、いまもデートですね。
スソさんとみこちゃんの。
でもきっとスソさんは、
みこちゃんがカバンの中にいることを
忘れていると思うのです。
切ない‥‥。






 
鬼退治
小山を降りて川沿いを歩きます。

彫刻を発見!

鬼の大将の悪毒王と百合若大臣が
至近距離で戦っています!

壱岐には五万の鬼がいた?

「鬼の巌」のことを
思い出しました。

見たのは、たしか今日のお昼頃‥‥
もう随分と前のことのように感じます。

長〜い一日でした。






 
港へ
歩いて15分ぐらいで
港に着きました。

うす雲の中にうっすらと太陽が
見えています。








 
フェリー乗り場
搭乗券を買い
フェリー「ヴィーナス」に乗り込みます。

次来るときは、しっかり
予習してからにしよう!

一支国(いきこく)博物館へも絶対行きたい!

一支国とは?
 

中国の史書には、
倭国の中の島として記述されていて、
魏志倭人伝では「一大國」と書かれているの。
壱岐島の原の辻遺跡は、
その王都では? と考えられているのよ。

博物館には壱岐島の考古資料や
出土物が展示されているんですって。
くわしくは「一支国博物館」のHPをご覧ください。











 
島々
夕陽がとってもきれいです。

こうして海から見ていると
日本って、島が集まってできている
島国なんだなーと思いました。

(おわり)

シリーズ終了
 
長いシリーズが終了しました。

次回は一昨年に途中まで掲載した、
宮城の旅を再編集でお届けします。

またお会いしましょう!

 
2012-11-18-SUN
 
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