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古そうな神社が建っています。
熊野原神社というのですね。
由緒を読むと‥‥
白い光が現れて海路を照らした!
神功皇后伝説がまたここにもありました。
北部九州のあちこちに神功皇后の奇跡、
いえ軌跡が残されています。
「唐津神社にお参りしておこうかな~」
と歩き始めたスソさんが出くわしたのは、
こんな神社だったのでした。
さっそく、
スソさんチェックがはじまっています。
こんにちは、埴輪のみこちゃんです。
スソさんといっしょに古墳めぐりをできることが
いちばんのたのしみです。 |
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唐津神社の参道には大勢の人が集まっていて
もみくちゃに!
そうです!
偶然にも今日は唐津くんちの日だったのです。
境内には入れそうにありません。
「唐津くんち」って、
「唐津くんのおうち」のことかと思いました。
お祭りなのですね。
みこちゃん、インターネットで調べたの。
「唐津くんち」は、
唐津神社の秋期例大祭なんですって。
10月29日に、
豊作・商売繁盛を感謝する本殿祭が行われて、
11月2日~4日には、
「漆の一閑張り」という技法で造られた
曳山(ひきやま)が旧城下町を練り歩くのよ。 |
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神社の西側の脇道へ行ってみると
笛や太鼓の音がにぎやかに鳴っています。
エンヤーエンヤー、ヨイサーヨイサー!
そして、遠くから近づいてくるものが‥‥!
曳山(ひきやま)です。曳山がやってきました。
あれは、魚? ではなく、鯱(しゃち)ですか。
わー、すごーーーい!
曳山は町ごとに造られていて、
ぜんぶで14台あるのだそうよ。
この鯱は13番山。
曳山には製作順に番号がつけられているので、
つまりこのこは若い曳山なのね。
‥‥と思って調べたら、
13番目とはいえ
水主町で1876年(明治9年)に
造られたものだったのでした。 |
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おなかが空いて、のども乾いてきました‥‥。
あ、椎の実!
縄文の食べ物が!?
でもこれ今だめかも。
のどがさらに乾きそう~~。
のどがからから!
でも、埴輪だから大丈夫。
水飲まなくて平気なの。 |
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吸い込まれるように
屋台でこれを買いました。
「はしまき」っていうものだそうです。
こっちではポピュラー?
関東では見ない食べ物ですね。
箸にお好み焼きが
ぐるっとまかれているって感じかなぁ。
あ! しかし、中に具はありません!
粉とソースとケチャップの味だけ‥‥
でもお腹はすこし膨らみそうです。 |
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唐津駅から駅を三つ東へ戻り、
虹の松原駅で降りました。
かわいい小さな駅です。
とっても静かで、
さっきの人混みがうそのよう‥‥。
海とは逆側へ、てくてく歩きます。
ね。静かになりました。
ああ‥‥
スソさんがてくてく歩くリズムで
こうしてカバンの中で揺れているのは、
しあわせだなーー。 |
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鏡山のふもと交差点に着きました。
山の入り口に大きな鳥居があります。
山には登らず、さらに南へてくてく‥‥。 |
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鏡神社です。
古代の森に囲まれています。
神功皇后が三韓征伐の渡航前に、
七面山(現在の鏡山)で鏡を祀り、
その鏡をこの社に納めたそうです。
しかし、後の火災によって
社殿や鏡などは燃失してしまったとか。 |
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静かなたたずまいですね。
そしてほんとうに静かです。 |
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お参りのあとは、古墳部です。
古代の森会館に入りましょう!
チケットには『源氏物語』で詠まれた歌が。
「君にもし 心違わば 松浦なる
鏡の神に かけて誓わむ」
『源氏物語』って唐津にも誰かいたの?
ここまで源氏が‥‥?
わからないことは宿題に。
紫式部はこの辺りに訪れたことがあったのかな?
その当時有名な神社だったことは
間違いないようです。
やってきました古墳部タイム!
きょうはどんな古墳に出会えるのかしら。
わくわく。
観覧料は大人100円、埴輪0円。 |
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『魏志倭人伝』が297年に記された頃、
末蘆国(まつろこく)が
あったのではないかと言われています。
末蘆が松浦(まつら)に
なったのでしょうかね。 |
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唐津市と東松浦郡の遺跡から出土した
考古資料が展示されています。
旧石器時代の石器、弥生時代の甕棺
古墳時代の土器や鉄器などが並んでいます。
この色合い、いいわぁ、なごむわぁ。
こうして考古資料をながめていると、
やっぱり心が落ち着く
みこちゃんなのでした。 |
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見学後、外に出ると
すこし日が陰っていました。
暗くなる前に、ちょっと寄りたい場所があるので
急ぎましょう!
走って転んだら、
カバンの中のみこちゃん割れちゃうから。
ところでスソさん、どこへ行くのかしら? |
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駅方向に少し戻り、鏡山に向かって
路地をはいって行くと‥‥
あった! あった!
住宅に隠れて…。 |
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古墳です。
小型の前方後円墳です。
後円部に横穴石室の入り口が開口しています。
柵がつけられていて入れません。
中から出たものは
上野の国立博物館にあるそうです。
そっか~、東京か~。
古墳だわ!
ちっちゃめサイズのかわいい古墳だわ。
こんな古墳を見守りたい! |
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わーーー。
なーんて風が気持ちよく吹いていることかーーー。
こうして古墳も見ることができ、
満足して博多に戻りました。
さあ、明日はいよいよ
みやこ町で土偶・土面造りです。
みこちゃんも、
なーんてしあわせなことかーーーー。
スソさん、これからもずっといっしょに
古墳めぐりをしましょうね。
ではでは次回、
北部九州を西へ東へ編の
ラストへと続きまーーーす。 |
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