東京国立博物館(上野)では、
2018年7月3(火)から9月2日(日)まで、
特別展「縄文―1万年の美の鼓動」を開催しています。

この縄文展にあわせて、
スソアキコと土偶女子の譽田(こんだ)亜紀子さんが、
二人で図解まんが『縄文のヒミツ』を
小学館から刊行することになりました!
(7月12日発売)

1296円(税込み)
ISBN:978-4092271975
注文はこちらから→










まずは、ご紹介します~。
上野の国立博物館の前にいます。
左が、譽田亜紀子さんです。

譽田さんは土偶の本を数々出されています。
わたしは、『土偶手帖』を書店で見て、
「なんだろう~この無邪気な感想は!」
「こんなふうに土偶を見るって面白いなー」
と思っておりました。


そんなある日
出版社の編集のかたから
譽田さんのご指名があり、
縄文の本の絵を描いてもらえませんか?と
連絡がありました。

もちろん即答でお引き受けしてできたのが
『知られざる縄文ライフ』
(誠文堂新光社刊)です。
子どもにも、縄文初心者にも、
わかりやすく楽しい本ができました。


続いて
こちらも譽田さんが著者の
『土偶のリアル』(山川出版社刊)。
あの有名な土偶たちが、
実はどんな様子で出てきたのか……。
あるものはイモ畑から、あるものは……。
あまり知られていない
エピソードが書かれています。

そして、
土偶の出土地の地図や解説図などを
わたしが描いています。

この2冊をきっかけに
何度かお会いしているうちに
すっかり親しくなり……。
そして……。










あ! その前に
じゃーん!
『特別展「縄文-1万年の美の鼓動」(縄文展)』
の入口です!

今日は、多くの報道陣が取材のために
集まっているのです。
その中に我らが、
「ほぼ日ひとり古墳部隊」も参戦!

そこに、さっそうと現れたのは
この縄文展を仕切っていらっしゃる
国立博物館考古室長 品川欣也さんです。

昨年末、『芸術新潮』で
取材させていただいたので、
ごあいさつしなきゃ!








いよいよ
品川さんのご挨拶のあと、
ぞぞろぞろと取材陣が会場へ入っていきます!
わたしも続きます!

大きなパネルにJOMONの文字。
このOの文字は、遮光器土偶の目のように
なっているんですよ!




これ! 大事です。
縄文時代って今から13000年前から
1万数千年続いた時代なんです。

早く見たい!という気持ちを抑えて、
その長ーい時代がどんな時代だったかを
ここでさくっと確認しましょう。

そして今回の展示では、
国宝となった土偶や土器のほかに、
全国各地から貴重な出土物が
集まってきているんですね。

おや? 沖縄からも! 何だろう~?




でかいー!
この曲線、何に見えますか?

楽器? ハープ?
と思った人がいるのかな~

わたしは、
水の中を泳ぐ虫かな~
と思ったんです。

横から見ると、
トンボみたいな虫が見えてきませんか?

データマン
ミミケン。
 

さて、まいどおなじみ、
スソさんのかばんの中に潜む土人形、
ミミズク土偶の健太郎こと、
ミミケンです。
今回は、こんださんも登場しますので、
ミミケンは、静かに展示物のデータを
カバンのなかから叫びます。

これは、
『深鉢型土器』
山梨県甲州市殿林遺跡から出土。
縄文中期。高さ72cmです。



最古級ー。
みなさん小学校で習ったと思いますが、
縄文時代は土器が作られたことや、
定住が始まったことなどから
それまでの旧石器時代から
縄文時代と呼ばれる時代に
なったんです。

草創期と呼ばれる、
縄文時代の始まりの頃に作られた土器は
こんな風に底が尖っていたんですね~

土器全体に線の模様がついていて
縁には手でつまんで
模様をつけているのがわかりますか?

これみたいに、縄文って言っても、
縄目の模様がついてない土器も
たくさんあるんですよ!

微隆起線文土器!
 

青森県六ヶ所村表館遺跡
高さ30.3cm





鹿児島から
これは縄文時代の早期の壷形の土器です。

なんと、鹿児島県霧島市には
約9500年前に大規模な
定住集落があったんです。

つまり竪穴住居の跡が
たくさん見つかったって
ことからわかったのですよ。

そこで使われていた土器です。
なんと、口が四角いでしょ!
渦巻き模様も繊細で凝っています。

壷形土器!
 

鹿児島県霧島市上野原遺跡
高さ52.3.cm。











わーこれ、大きい!
譽田さんー、これってこんなでかいものだったの?
わたし、
写真でしか見たことなくて、
もっと小さいものだと
思ってました!
そう、大きいんですよね!
 
ベースが土器で漆塗りって
凄い高度なテクニック!
身と蓋に分かれているかと
思ったら
ぴたっとくっついてますしね!
 
なんか身体に見えてきますよね~。
上についているの簪
(かんざし)の表現に。
口ぽかーっと開いているし。
 
この注口もやはり…
男性器的なニュアンスが…。
この頃の注口土器って
そうですよね、
やっぱり~~。
 
あ、私たちここで時間使いすぎ?
やばいやばい!
まだ入口ですよ、ここ!!
 

漆塗注口土器!
 

北海道八雲町生1遺跡
縄文時代後期
高さ31.2.cm。





縄文ポシェット!
 
これ!
このクルミが入ってたやつ!
かわええーーわー。
 
編んでたんですよね~
材料がね~~。
訂正されたんだよね~~
ふふふ。
 
素材違い!
 

突然ですが、ミミケンです。
そうそう。
発見当初はイグサ科の植物を
編んでいたといわれ、
イグサの茎を編んで復元制作されていた
このポシェットですが、
のちに針葉樹の樹皮
(おそらくヒノキ科のヒバ)を
使っていたことがわかったのでした。
興味がある方はこちらへどうぞ〜!


もういっちょ!
木製編籠 縄文ポシェット!

 

青森県青森市三内丸山遺跡
縄文時代中期
高さ13cm

そうそうー、
編んでいたといえば、
譽田さん!
あの新作の本もね!
 
縄文時代の
「編みかご」も出てきますよね!
では、宣伝タイム!


「縄文のヒミツ」の
お知らせを致します。
縄文時代の謎に迫りながら、
それを研究している
様々な分野の研究者たちにも迫れる
内容となっています。
あらー、
私たちの先祖はあんなにも旅をして、
こんなものを食べてきたのか!
と楽しんでいただけたら嬉しいです!
注文はこちらから→

2018-07-08-SUN
 
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