息子の矢文が飛んでくる。
さっそくですが、みなさん、
「このネタ好きだったなあ」という投稿、
あったりしますでしょうか。
わたしは、フクさんの「勝新か」です。
あぁ、「若山富三郎か」ね(笑)。
お店の大将が、というやつですね。
ご夫婦で感じてらっしゃってたことが、
ほとんど同じ‥‥という、
あの微笑ましさがいいですよね(笑)。
家族旅行中で、
小料理屋で夕飯を食べたところです。
帰り道、わたしが
「店の大将、
若山富三郎に似てたね」
と言ったら、
夫が
「いや、勝新に似てたよ」
と。
つまりはハンサムということです。
ふたりは兄弟だし、わたしたち夫婦は、
ほとんど同じことを思っていた‥‥と言っても
過言ではないでしょう。
しかし、わたしも夫も
一歩も引くつもりは
ありません。
(フク)
そんなに男前だったんですか。
男前だった。
若山富三郎にそっくりなほど。
それは、若いころの?
いや、年いってからの。
ちなみに、フクさんはもう、
お鼻のお具合は、大丈夫なんですか?
あ、治りました。おかげさまで。
ある日突然「ファブリーズの匂い」が
わかるようになったんです。
あー、「嗅覚障害」の投稿だ。
風邪をひいたときに
嗅覚障害になってしまいました。
このまま治らなかったらどうしよう‥‥
と不安なわたしに向かって、
息子は
おならをかけてきたり、
「今日の足は
スーパーくさいから
かいでみろ!」
と勧めてきます。
どうせ何も感じないのだからと、
ここぞとばかりに
思い切り吸い込んでみたりしていますが
この瞬間に治ったらどうしよう
という緊張感もあります。
(フク)
あれはあれで、けっこう深刻な事態でした。
でも、鼻が悪いってことまで知ってるって、
思えば、すごいことですよね。
みなさん、今日、はじめて会ったのに‥‥。
家族か。
実際、他人のような気がしません。
ぬばたまのさんのおうちに、
そろそろツバメが来るかなぁっていうのも、
毎年、よく思いますしねえ。
毎年5月くらいになると、
ぬばたまのさんちの軒下に巣づくりに来る、
ツバメさんのことですね。
投稿メールをさかのぼると、
7年くらい前から報告をいただいてますね。
でも、今年は、カラスさんたちが
すぐ近くの電信柱に住みついちゃって‥‥。
あら。
ちなみに、常連投稿人のみなさんは、
どういうタイミングで投稿なさるんですか?
おかしなことが起きたら「よし!」と。
洗い物したり、お風呂に入ったりしながら、
1日かけて脳内で推敲してます。
え、そんなに、手間ひまをかけて‥‥?
ありがとうございます!
で、「できた!」と思ったら送ってます。
はー‥‥ここにいらっしゃるみなさんは、
文章のクオリティ、
投稿内容のおもしろさは言うまでもなく、
まず「数」が、とても多いんです。
あ、そうなんですか。
それが何せすごいなあと思ってました。
お仕事だとか、お子さんの世話だとか、
そういう、ふつうの生活もあるわけで。
まあ、あると言えば。
なので、さらにそんなに推敲なんて‥‥。
わたしの場合は、
パッと書いてパッと送っちゃってるので、
どんな投稿を送ったか、
ぜんぜん覚えていないくらいですよ。
わたしの場合は「行ける!」と思ったら、
手帳にメモしておいて、
あとで時間ができたときに、ササッと。
投稿スタイルも、人それぞれですね。
そういえば、タナボタばんざいさんち、
少し前に
「矢文」ブームが来てませんでした?
はい、矢文が放たれるんです、足元に。
小学生の息子によって。
あ、ラブレターになってるっていう?
長男は戦国時代をこよなく愛する小4です。
チャンバラをし、大河ドラマを欠かさず見、
このごろのブームは
「矢文」。
割り箸と輪ゴムで作った弓で、
今日も家族の足元にストロー製の矢を放ちます。
くくりつけられたメモ用紙には、
「今日もがんばろうね」
昨日は
「一日おつかれさま」
一昨日は
「大好き!」
明日は何かな。
矢文ラブレターで、かーちゃん、がんばれます。
(タナボタばんざい)
飛んできた矢文は手帳に貼っておいて、
職場へ持っていって、
「昨日、こんなのが飛んできてね」
と見せた相手が「プッ!」と笑ったら、
「よし、行ける‥‥!」と。
こぶしを握りしめる、と。
シミュレーションしてるんですね、
掲載時の読者の反応を。プロの仕事だ。
ウケがイマイチだったときには
ネタ自体が、おもしろくなかったのか、
話し方が悪かったのか‥‥。
次に活かす反省点を探って(笑)。
もう、それは‥‥投稿のクオリティも、
磨き込まれていくはずです。
あ、そこに貼ってるの、矢文ですか?
はい、矢文です(笑)。
見たいです、見たいです。矢文。
ええ、大した矢文でもないんですけど、
どうぞ(笑)。
このEメールとかLINE全盛の時代に、
「矢文」という言葉が、
こんなにも飛び交う空間って(笑)。
へえー‥‥「母へ」って書いてるのが、
なんだかすごくいいですね。
「矢文」感、出てますよね。
吹く前に「母ちゃん、飛ばすよ」って。
あ、予告があるんだ。矢文予告。
矢文かわいー。
こうやって、子どもの放った矢文を、
みなさんに
おひろめする日が来るなんて。
ねえ(笑)。
矢文を回すわたし。
矢文のわたし。
「矢切の渡し」ならぬ。
(この人たち、ものすごい息が合ってる‥‥)
<つづきます>
2017-03-07-TUE
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もれなく、ついてきます。この機会に、ぜひとも!
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN