「玉蜀黍(とうもろこし)」が旬ですね。 |
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トウキビですね。 |
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ああ、確かに「トウキビ」って 言いましたよね。 「キビ」とだけ言ってた おじいちゃんもいました。 |
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── | 昔の玉蜀黍って、 今のようには、甘くなかったですよね? 今ね、お菓子のように おいしいじゃないですか。 うちの父は最初、甘い玉蜀黍を食べた時、 なんだこれは! 砂糖が注射してある! って。 その持論を譲らないまま(笑)。 |
そのくらいの衝撃でしたよね、 甘い玉蜀黍。 醤油つけた「焼き玉蜀黍」も好きです。 海に行ったりとか、夜店の屋台とか、 外でしか食べられない味でした。 家で食べたいって言っても なかなかつくりませんものね。 玉蜀黍は東西あんまり 食べ方変わらなそうな感じですね。 |
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── | 日本にはいつからあるんでしょう。 もとは、コロンブスが、 中南米からヨーロッパに伝えたんですよね。 |
天正年間にポルトガルからやって来たそうです。 |
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── | 南蛮船のお土産! |
だから昔は「ナンバンキビ」とも。 |
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あ! 「なんば」って言いました! そういえば! 思いだした思いだした。 キビじゃなくてなんばだ、なんば! |
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あ、そうですか?! |
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── | すごい。京都ってそういう言葉が残ってるんですね! 江戸時代にはどうやって食べられていたんでしょう。 |
たとえば山梨県のように、 水田がなく火山灰の土地でも育つので、 ひとまず主食として重宝したようです。 粉にして餅とか団子のようにしたんでしょうね。 |
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栽培がさかんになるのは明治以後ですよね。 |
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はい。今わたしたちがいただいているのに近い 甘くて新しい品種がアメリカから入ってきて。 北海道でも、むかしはお米ができなかったので さかんにつくられるようになったんですって。 |
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── | 中南米由来のものって すごいですよね。 トマトもそうだし、 ジャガイモだってそうだし。 ヨーロッパの飢饉を救ったんですものね。 ということで次回は「綿柎開 (わたの はなしべ ひらく)」です。 8月23日にお会いしましょう! |