お、ついに「薩摩芋」が出ましたよ! 「林檎」と芋が出た。 |
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全員 | おおおー。 |
薩摩芋はもう‥‥! |
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── | 冷たい雨の季節ですけど、いいですね! |
今日、京おとこさんが、 別の会議の時に ちょうど干し芋の話をしてましたね。 |
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ああ、そうですね。 |
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芋といえば干し芋を ストーブの上で、って。 あれ、焼いて食べる派と そのまま食べる派がいますね。 わたしはきつね色になるまで 焼かないとイヤなんですけど。 |
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へえー! |
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── | 両方好きです。 |
あ、そうですか! ぼくはやっぱり炙る派です。 |
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── | 基本は炙ります。 でもめんどくさくて そのまま食べたら 案外イケたっていう話ですけどね。 ねとねとしてて。 |
そう、ねっちり。 でも最近のはきれいだと思うんですけど 昔は、けっこういろいろなものが くっついてましたよね(笑)。 |
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── | なんだかんだ不衛生だったから 焼いたのかもしれないですね。 |
じつは、今「くらしのこよみ」で 物販をしようとしていて。 第一回は「炙り」っていうのを やろうとしているんですよ。 一人用の七輪と 炙るにふさわしいものと 調味料をつけてセットを売ろうかって 今思ってるんです。 |
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─── | へえ! すばらしい! |
やってみたくないですか? |
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─── | やってみたいですよ! でも七輪はくれぐれも取扱説明書を。 |
「一酸化炭素中毒に注意」。 |
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そうですよね。 |
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── | あの、さっき、干し芋の話になりましたけど 干し芋はもっと先ですよね。 この頃に収穫した芋を干すんですもんね。 やっぱりここだとふかし芋だとか。 |
薩摩芋ご飯ってのはどうですか。 |
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── | 薩摩芋ご飯! そうだ、芋栗といえばご飯です。 |
おいしいですよお。 |
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── | 女性はほんとうに‥‥ |
好きですよね。 |
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「芋栗南京」 これは井原西鶴の 「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 いもたこなんきん」 から来てるんでしょうかね。 関西だと「栗」じゃなくて「鮹」? |
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そうですね、「芋鮹南京」です。 でも薩摩芋も好きだと思いますよ。 |
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そうですよね。『飲食事典』では 「きんとんにした方が女子は好きで 煮含めた状態は酒飲みが好き」って 決めつけてるんですよ。 女子はきんとんが好き、って(笑)。 |
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── | きんとんで酒は飲めないので、 煮含めた方だと甘じょっぱくすれば 肴になりますよね。 |
そう。日本酒とかね。 子どもの頃はスライスしてバターで フライパンで焼いたのが好きでした。 |
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─── | おいしそうですねえ! うちは薩摩芋だと ふかし芋にバター。 当然、有塩で。 それがまたおいしいんですよ。 |
やっぱり「雪印バター」(笑)。 |
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── | そう、雪印バターを たれるぐらい乗せてました。 |
品種は京都で食べるのと 関東とで違うのかな。 あ、『飲食事典』には 「関東で人気を集めている ベニアズマ」って書かれています。 |
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── | 薩摩芋にも好みのちがいがあったんですね。 |
思いだした。焼き芋の話ですが、 京都の河原町蛸薬師に専門店があるんですよ。 そこ、バラック建てなんですけど むちゃくちゃ高くて常に行列。 「丸寿」っていうんです。 そこがやっぱりおいしかったです。 |
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車で来るんじゃなくて 店を構えてるんですね。 焼き芋で固定の店舗を構えているのって めすらしいですよね。 |
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── | 大学芋はありましたけど。 |
石焼き芋ってそもそも高くないですか?! なんであんな高いの(笑)。 追いかけていって 「くださーい!」って追いついて 適当にこれとこれなんていうと、 2000円とかさ。信じらんない。 |
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── | でも自分ではあの味はなかなか。 |
そうなんですよねえ。 ああくやしい。 |
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ネットで調べました。 「丸寿」まだやってる! 創業百三十年ですよ! これは皆さん、 ちょっと行ってくださいよ。 |
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行きます。 |
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ぼく、小学校の学区だったんです。 前は一年じゅうやってたのに。 「12時から14時迄の2時間しか開いてない」。 |
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─── | なんとー! |
しかも「1年間のうち、5ヶ月しか販売してない」。 |
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ひゃあ! |
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えらいことになってるなあ。 前はもっと普通の店だったのに。 店の様子は全然変わってないです。 「100グラム 100円」。 |
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いい値段ですね。 でも屋台を引いてくる焼き芋やさんよりは 安いと思いますよ。 |
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あ、そんなもんですか? |
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── | そしてこの季節は林檎もありますよ。 |
みょうにお通じに良さげな ものばっかりですね。 |
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ぼくは毎朝食べてます。 |
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偉いっ! |
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── | 医者要らず! |
実践してるんですね。 |
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もうだいぶんなりますよ。 |
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── | 朝、果物食べるのはいいんですよね。 ぼくは「紅玉」が好きです。 |
わたしも好きです。 すっぱいのがおいしい。 中に蜜が入ってるのは好みじゃなくて。 ちなみに、林檎って日本の栽培の歴史は けっこう新しいんですよね。 明治あたりからだから。 |
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そう。青森の林檎も明治からなんです。 |
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── | 青森って、普通の会社員のかたで 林檎農家兼業って人が けっこう多いらしいんですよ。 |
信州もそうですよね。 |
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── | ヨーロッパへ行くと ドライフルーツが多いじゃないですか。 |
ああ、おいしいですよね。 |
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── | 日本だったら林檎なんて 絶対腐っちゃうけど、 ヨーロッパは乾燥してるから 林檎がドライになるんですよ。 おいしいですよお。 |
香りをつけたりしません? 柑橘類とか林檎を干して 置物にしてにおいを発散させるような。 |
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── | それもいいですね。 スポンジ状ですからね。 |
江戸時代の人は食べてないのかしら。 |
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── | えーっと。 「中国から輸入したものを栽培はしていた」 と書いてございます。 それも今の、明治以降の西洋種とは違うようですね。 江戸時代の人が「林檎」として食べていたのと われわれが食べているのとは かなり違うかもしれない。 そして「多食すると睡眠を好むようになる」って! |
眠くなるんだ! |
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─── | 「種子を食べると、こころが激しく悶え苦しむ」。 ‥‥不思議なことが書いてありますね。 確かに林檎はアダムとイブでも登場しますが。 |
西洋の林檎のイメージってまた違うんでしょうね。 だからアップル社もあれば アップルレコードもあるし、みたいな。 |
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命のもと、って感じですね。 |
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── | ありがとうございました。 次回は「楓蔦黄(もみじ つた きばむ)」。 11月2日にお会いしましょう。 |
2012-10-28-SUN |