── | 「銀杏をとる、いちょう畑はあるのか?」問題ですが、 「あります!」というおたよりをいただきました。 |
ええっ! | |
先日テレビでぎんなん畑をやっていました。 畑があると知らなかったのでびっくり! NHK あさイチで、愛知県じゃなかったかなぁ、 と思って番組HPをみてみたら、 愛知県稲沢市祖父江町とありました! (しまうま) |
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イチョウ畑はありますよ~。 私の知っているところだと、 愛知県稲沢市祖父江町が産地で、 「山ひとつ」ではなく「町ひとつ」イチョウです。 秋に地元のニュースで黄色い風景が流れたりします。 (かみや) |
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そうでしたか! 愛知県稲沢市祖父江町‥‥。 いちど、その季節に行ってみたいですね。 |
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── | さぞや、うつくしく黄金色にかがやく山、 そして‥‥。 |
あの香りが? |
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きっとそうなんでしょうね。 |
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しまうまさん、かみやさん、 どうもありがとうございました。 勉強になりました。 |
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─── | ということで、「虹蔵不見」でございます。 |
この感覚が、ちょっとわからなかった。 現代人の我々は、 虹が見えなくなる、というのを 意識することが、まず、ないですもの。 すごくロマンチックです。 |
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── | つまりにわか雨的なことが なくなるってことでしょうか。 曇りがちになる? |
ちなみにこれに対応する言葉が 「虹始見(にじ はじめて あらわる)」。 |
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── | 虹って季節の変わり目の象徴なんですね。 もう虹も見えなくなったなと思うと‥‥。 「寒いなあ、冬なんだ」って。 これからずっと空はどんよりだな、 みたいな気分なんでしょうか。 |
風流な挨拶ですよね。 そう言うんですね、きっとね。 「最近もう虹も 見えなくなりましたね」。 |
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── | ただ、東京の空はわりと冬は‥‥。 |
カラッとしてる。 |
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── | 晴れますよね。 ただ雨も降らないので 虹が見えません。 そんな季節の旬ですが、 「柳葉魚(ししゃも)」 「喜知次(きちじ)」「大豆」。 |
この間、気仙沼でいただきましたよ。 |
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喜知次? |
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喜知次。おいしかったなあ。 |
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おおー。 |
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「キンキ」ともいいますね。 |
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── | キンキは仙台の炉端焼きでいただきました。 おいしいですよね。 |
太平洋のものですか。 |
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── | 日本海にはいないそうです。 駿河湾以北、北の方がおいしそう。 |
見た目にきれいなんですよね。 |
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── | 赤いんです。かわいいし。 |
きれい。 |
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── | で、おいしい。 資料によりますと 「昔は値も張らない『総菜魚』」と! 今は高級魚ですよー。 |
高いですよね。 |
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── | そして柳葉魚もおいしいですね。 |
柳葉魚ってやっぱり、 北の魚って感じですよね。 京都では食べました? |
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ちっさい頃から食べているのは 本柳葉魚じゃなくて 「カペリン」ですよね、多分。 |
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── | ん? カペリン? |
北欧から輸入してるんですよ、 「カラフトシシャモ」を。 いまわれわれが食べている柳葉魚は ほぼ、じつは、カペリンです。 別のお魚なんですよ。 柳葉魚は、北海道の太平洋岸の 一部でしかとれないんです。 |
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なるほどなるほど。 |
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ちなみに、「くらしのこよみのお店」では、 北海道むかわ町の 天然本ししゃもを取り扱ってますよ。 産卵のために川を上る直前の旬です! |
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── | わーっ! |
ぜひおためしくださいませ。 でも、知らなかったですよね。 あまりに子どもの頃から 流通しちゃってたから。 そんなに北海道に特有の魚だなんて。 |
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── | 大豆が枝豆っていうことを 知らない若い人が意外といるように? |
いっぱいいます。 |
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ああー。 |
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いますいます。 わたしも子どもの頃知りませんでした。 |
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── | 若いうちに採って食べるのが枝豆。 完熟させると大豆。 |
ある時、千葉の畑の 大豆栽培のトラストに参加したんです。 畑でくっついたまま枯らして 枯れたのをようやく刈り取って 「唐簑(とうみ)」っていうんですか、 風でビューンビューンって。 あれでガンガンガンガンやって、 殻を、鞘を飛ばして。 大豆になるまでには ものすごい手間がかかるってことが よくわかりました。 |
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── | 大豆はもう、偉い! 味噌だってそうだし、 醤油もそうだし。 納豆もこれ戻してふかしてね。 豆腐はいわずもがな。 |
日本の食の、米と大豆はもう! |
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── | 二本柱ですよね。 きな粉も大豆ですからね。 つまり、きな粉と枝豆は兄弟。 でもなんで東北の方だけ 「ずんだ餅」にしたんだろうか。 謎が深まるなあ。 |
最初、びっくりしましたもん。 |
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─── | びっくりしました、緑色。 で、甘いっていうのが。 枝豆の印象だと、 しょっぱいものだと思ってたから。 |
そうそうそう(笑)。 |
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── | 自分の土地でしょっぱいと思ってたものが 別の土地で甘くなってるとびっくりします。 その代表ですね。 今は慣れちゃったけど。 ところで大豆ですが、 「東京では味をつけずに やわらかく煮上げただけのものを 『みそ豆』と呼ぶ」と? |
はい。 |
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え、煮ただけなんですか。 |
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煮ただけですよ。 あと、さっと出汁で煮て 溶き辛子つけて食べる食べ方とか。 |
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── | おいしそうですね。 あるいは「五目豆」でしょうか。 おばあちゃん料理の定番でしたね。 箸で食べるの大変なんですけどね。 |
(笑) |
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豆、いっぱい食べた方がいいですよ。 救荒作物ですから。 |
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── | そういえば、大豆って、 枝豆の時は縦長なのに 乾燥すると丸くなってますよね。 青大豆もそう。 まんまるのパチンコ玉みたいな形で売ってるのに、 戻すと枝豆になる。 不思議な収縮の仕方をしますね。 |
浸し豆にすると、そうですね。 |
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── | ありがとうございました。 豆をいっぱい食べましょう、ということで、 次回は「朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)」。 11月27日にお会いしましょう。 |
2012-11-22-THU |