桃ですね。 |
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── | 「咲く」の意味に、 「笑う」という字をあてるんですね。 |
すてき! |
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── | やあ、寿いだ季節でございますね。 |
しかも皆さま、 もう桃が咲くということは、 旬の食材も華やかになってまいりますね! |
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── | さあ、ここでやっと 「蛍烏賊」が! |
去年、滑川の 「ほたるいかミュージアム」に行ったんですよ。 これは楽しかったですね。 |
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泳いでましたか。 |
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もちろんです、もちろんです。 「ほたるいか発光ショー」っていうのがあって 真っ暗にしてあげると一斉に光るんですよ。 これすごく幻想的で。 |
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蛍烏賊の発光を見せようって、 すごいですね。 |
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そこまで絞り込んだ町おこし、 いいなと思いましたね。 |
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── | 産卵期の富山湾の大群では 暗闇で新聞が読めるらしいですよ。 |
そんなとこで新聞読まなくても! って思いますよね(笑)。 ただ、実際に滑川とか富山湾の現場に行って 漁船に乗るっていうツアーもあるんですよね。 それもやっぱりすごくキレイみたいです。 |
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下からブワーって光が。 |
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そうです。青白い光が。 あれはね、ぼくもちょっと 生で見てみたい感じはしましたね。 ほたるいかミュージアムもいいんですけどね。 ただ、本当に海で見るとなると相当早く起きないと いけないみたいです。 |
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── | でも見る価値ありそうですね。 |
蛍烏賊って、その美しさだけじゃなく、 生でもおいしいし、 茹でてもおいしいし、 干物にしてもおいしいし。 |
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何しても! |
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── | パスタもおいしいですよ。 |
あ、パスタもおいしいですね、うん。 |
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── | バター炒めも。 |
おいしいですよね。 味が濃いですよね。 |
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── | 立川志の輔さんの個人事務所は 以前「オフィスほたるいか」という名前でした。 いまは変わったそうですが。 |
あの方は富山県出身なんですね。 |
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── | そうです。 富山県出身といえば 志の輔さんと室井滋さんと柴田理恵さんですね。 なかなか個性的なところですよね。 ‥‥と、それはさておき、「鰊(にしん)」。 |
鰊といえば、鰊蕎麦でしょ。 |
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── | 我々がクチを挟む余地はございません! |
なーいなーいなーい。 |
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── | どうぞ! |
「松葉のにしんそば」でしょ、これ。 |
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── | 松葉ですか。やっぱりおいしいんですか? |
京都では本当に鰊蕎麦、鰊蕎麦って みんな食べてました。 |
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日常食なんですか、やっぱり。 |
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や。やっぱり時々食べる感じ。 |
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時々な感じ。 チャーシュー麺食べるのとはちょっと違う? |
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といっても年越し蕎麦は鰊蕎麦でしたね、やっぱり。 |
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おっ! そうだったんですか。 じゃ、特別感ありですね。 |
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── | 天そばじゃないんですね。 |
うん。あとはやっぱり 外で食べるものというか。 |
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家では作らないんですね。 そういえば売ってますよね。煮た鰊。 |
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売ってます。 |
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あれを買わないと家で作らない? |
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そうです、そうです。 もう十年くらい前になるかな。 京都駅の構内にもできましたよ、松葉。 時間がないときは、出てくるのが早いので 食べたりしますよ。 |
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なるほど。 東京で食べられる場所が少なかったんですが、 唯一、「美々卯」(みみう)っていう饂飩屋さんで。 |
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── | 「美々卯」さんは関西系ですよね。 |
大阪・堺ですね。 |
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はい。饂飩屋だけれども、 単品で鰊蕎麦があって あそこへ行くと食べられる。 |
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── | 美々卯っていうと村上春樹さんが 「あつもり うずらそば」って書かれてて、 わざわざ食べに行ったことがあります。 |
へえー。 |
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── | どうでした? |
── | おいしいです! あつもりって要するに 熱い盛り蕎麦なんですよね。 あれ、意外とおいしいんです。 |
おいしい。 |
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京都って、意外に蕎麦食いだって おっしゃってましたよね。 |
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そうですね。東京ほどじゃないですが。 あったかい蕎麦を食べるのかな。 |
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ああ、汁蕎麦が多い。 |
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鰊蕎麦は山椒をいっぱいかけて 食べるというイメージがあります。 |
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山椒がつくっていうのが ますます京都っぽいです。 |
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ただ冷静に考えると、 京都はやっぱり海が遠いので ああいう形にしか魚が入らなかったんですよ。 |
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身欠き鰊。 干したのを使うんですかね。 |
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でも、銀座の「よし田」とかでも つまみにありますよ、鰊の棒煮。 |
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── | とはいえ東京でわざわざ 鰊蕎麦食べようと思い至らないんです。 やっぱり土地の人のものですかねえ。 |
うん。なかなかたどり着きませんね。 鰊蕎麦までは。 |
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── | そして「薇(ぜんまい)」が! |
おおー。 薇と「蕨(わらび)」の区別つきます? さらに「こごみ」と。 |
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── | まったくわからないです。 こごみだけはわかるけど。 |
こごみはおっきいから、ちょっとね。 薇と蕨は色が違うのかな。 茶色いんでしたっけ? え、長い? |
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── | 山のものになると急にわからなくなり 検索を始めてしまいますね。 あ、似てる。 |
鮃(ひらめ)と鰈(かれい)くらいの わかりやすい見分け方があるといいですよね。 |
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ほんとですよ。 |
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でも形がかわいいから いいんじゃないですか。 |
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ねえ。 |
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── | 蕨と薇は 種類が違うそうです。 蕨は井之許草科(いのもとそうか)の多年草のシダ。 薇はゼンマイ科の多年草のシダ。 どっちもシダなんですけどね。 そして蕨の方が大きいですね。約1メートル。 薇は50センチから1メートル。 |
シダが好きな人っていますよね。 |
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シダ植物好き? |
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── | ちょっとびっくりしますね、それね。 |
シダ好きという人に会ったんです。 |
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茸類が好きって人だと そうは思わないんですけど。 |
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── | かわいいから。 |
シダだと(笑)。 |
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会うまではどんな人か想像がつかなかったです。 とってもいい人でしたけど。 山菜好きって書いてあればと思うんですけどね。 |
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── | ところで山菜はあくが強いんで 下処理はちょっと面倒ですね。 |
そうなんです! 大好きなんだけど、 自分ではなかなか煮ようとは思わない。 |
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── | あく取りしてあるよ、っていう 水煮をもらうと嬉しいですね。 ということで、ありがとうございました。 次回は「菜虫化蝶(なむし ちょうと なる)」。 3月15日にお会いしましょう。 |
2013-03-10-SUN |