── | もう春分になりました。春分です! |
昼と夜が同じ長さで、 ここから徐々に昼が長くなっていきますね。 ウキウキしますねえ。 |
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── | そんななか、雀って、減りましたね。 |
雀、ずいぶん見ないですね。 むかしにくらべて。 |
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── | いることはいるんですけどね。 |
近くに寄って来ないね、もう。 |
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井の頭公園のすぐ横の 「いせや」でしたっけ? |
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ああ、あの焼鳥屋さん。 |
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あそこ改装中やないですか。 あそこ、地質調査で ひっくり返して穴掘ってたら 昔の遺跡が出てきたらしいんですよ。 |
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ああっ! |
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そこに、 雀の骨が見つかったらしいんですよ。 てことは、いったいどのくらい前から この店は雀食ってたんだ、っていう話が ニュースになってましたよ。 何千年か知らないですけど(笑)。 |
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すごい! |
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「いせや」は歴史を味方にしてますよね。 |
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── | 雀‥‥食べます? |
「雀のピン焼き」っていうのは やっぱり最初に食べた時は ちょっとショックでしたよ。 |
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ちょっと痛々しいですよね。 骨ばってて。 |
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こどもの頃、幼稚園だかそれくらいですかね、 おじいちゃんが「雀のピン焼き食べてきた」とか 言うと、なんて残酷な人だ、と思いましたからね(笑)。 |
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なんか、あの‥‥、 身が少なくないですか。 |
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そうです。 |
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雀って。かわいそう。 |
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── | 京都の錦小路で売ってますよね。 |
あるでしょうね。 |
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── | あれって、天然のものですか? それとも、鶏みたいに? |
食用があるんでしょうかね。 |
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そのへんにいるのを 「ほっ!」ってやらないの?(笑) |
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── | やらないですよ。 捕獲するなら籠とか網だけど、 カスミ網って禁止ですしね。 |
では外国から買ってるんでしょうね。 「冷凍雀」を(笑)。 しかし、こどもの頃は よくお米とかを庭にね、こう。 |
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あげてましたね。 |
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そう。木に台作って乗っけてあげて、 餌付けしてましたぁねぇ。 パンあげたり。 |
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基本、益鳥なんですよね? |
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── | 害虫を食べてくれるから。 でも秋だけは米を食べる害鳥になっちゃう。 |
あ、そうか。かかしとか立てますもんね。 |
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『舌切り雀』の話は あれ、害鳥だからですかね。 |
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── | そっか。憎まれてたんですね。 かわいいのにね。 雀もたいへんですね。 あ、「京都伏見稲荷は門前の名物」って! |
そうなんですよ! 伏見稲荷で雀のピン焼きっていうのは よく。ええ。 |
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── | さて「白魚」にまいりますか。 |
いいですね、白魚。 |
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── | 「徳川家康が気に入り、 献納され続けた」と。 は! そういえば、 どっかのところから 白魚を献上するための箱みたいなのを 持ってる漁師の家があった。 |
それこそ佃島ですよ。 |
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── | 佃島ですか! |
はいはい。 徳川家康に献上した。 今でもやってるんだって。 |
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── | やってるんだぁ。 |
でもいまは佃島では捕れないそうですよ。 |
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ぼく、おどり食いっていうのが 苦手なんですよねえ。 食べられたことありますか。 |
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── | ないです! |
あります! でも‥‥うーん、正直、 うれしいものじゃなかった。 |
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ですよねぇ。 |
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痛いし、なんか‥‥。 |
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── | 痛い? |
のどの、このへんが。 |
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ちょっと電撃ネットワーク的な ものを感じますしね。 飲み込んだりするとねえ。 |
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おいしいかっていうと‥‥。 |
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── | 「生しらす」はおいしいですけどね。 でもおどり食いはしないですね。 |
何も生きたまま食べなくても。 |
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── | ということで「土筆」です。 |
これも春だなあ! |
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── | 昔よく見ましたね。 土手とか。 |
でも、土筆って実は 大人になるまで 食べなかったですよ。 |
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食べなかったですね。 |
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── | 今でも食べるかというと 別に食用としてそんなにたくさん 売られているわけではないので、 食べなくてもいいやと思っています。 どっかへ行ってね、 「山菜ですよ」って食べるぶんには。 |
そう。天ぷらとかねー。 |
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天ぷらでしょうね。 |
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── | かわいいですね、土筆は。 伸びて緑色になったものも 土筆と同じで節でプチプチ切れるんですよね。 何て言うんだろう、緑色になったやつ。 土筆って大きくなると‥‥。 |
「スギナ」。 |
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── | スギナ! 土筆ね、Wikpediaおもしろいですよ。 「かつて国鉄が運行していた急行列車」 「AV女優」「プロレスラー」、 いろんな「つくし」がおります。 |
AV女優さんもいましたか。 |
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── | 「杉菜つくし」というそうです。 |
すごい! |
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── | そのまんまですね。 でもこの件はこれ以上追求するのはやめましょう(笑)。 さらに「玉葱」もございます。 玉葱、この季節が旬? あ、そうか。 |
新玉葱ですよ。 |
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── | やわらかくておいしいですよねえ。 玉葱って、おとなになると、 どんどん好きになります。 |
わかります、わかります! 血液サラサラになるって聞いて ますます好きになりました。 |
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── | 最近言わないですね。 あれ、そんなにすぐ ならないらしいですよ。 |
そうなんですか。わっはっはっ。 |
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── | ハワイがおいしいんだっけ? ハワイ島が。 あと、淡路島ですね。ジャパンでは。 |
玉葱も昔より 甘くなってる気がします。 |
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しますね。 |
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刺激が弱くなってる。 |
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── | 昔は辛かったですね。 |
切る時、涙そんなに出ない、今の玉葱。 昔ほどは。 昔はゴーグルかけてる人とかいましたもんね。 |
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── | 何でもおいしくしますね、玉葱って。 そして季節のたのしみは「菜種梅雨」。 |
むずかしいことばです。 |
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──- | きれいなことばですよね。 雨降りますもんね、この頃ね。 ところで「春雨じゃ、ぬれてまいろう」。 ‥‥って誰が言ったの? |
あのー‥‥あのー、えーっとぉ、 ‥‥幕末の方の人ですよね。 |
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── | すごい大ざっぱでわかんない(笑)。 |
一同 | わはははは! |
月形半平太! |
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── | その台詞が未だに言われているって すごいことですよね。 |
最初にそれを言った人って 気になりますね。 |
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── | 長谷川一夫ですよ、きっと。 だって16回映画化されていて 3回が長谷川一夫ですもん。 と、すっかりなんだか古い話になりました。 次回は「桜始開(さくら はじめて ひらく)」です。 3月25日にお会いしましょう! |
2013-03-20-WEDI |