烏柄杓。また知らない植物が。 |
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── | うん? 酒肉、野菜を摂らないの? 「物忌みも多かった」と。 ちょっと調べてみます‥‥。 あ、「この日は天から毒気が降ると言われ、 井戸に蓋をして毒気を防いだり、 この日に採った野菜は食べてはいけない」 とされたりしたんだそうですよ! 「また三重県の熊野地方や志摩地方の 沿岸部などでは、 ハンゲという妖怪が徘徊する」。 |
コワイ! でも見たい! ハンゲー!。 |
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── | 大雨だし、田植えで疲れてるしで、 きっと不調をきたす時期なんでしょうね。 |
いい理由ですよね。 妖怪出るから休もうって。 |
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── | 昔の人は休みなんか なかったんだろうし。 |
「半夏生休み」ってあったら 嬉しいですよね。 ちょうどこの時期。 |
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ゴールデンウィークより このへんが休みたいかなあ。 |
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── | いいですね。 ジメジメしてて、 気圧が低い日は、 体調壊すひとも多いし。 |
梅雨明けは、まだか。 |
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── | 「いつこれ晴れるの?」 なんていう挨拶を交わすころですよね。 さあ、おさかなは「蛸」でございます。 「関西では半夏生に蛸を食べる」? ほんとですか。 |
いや、知りませんでした。 |
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野菜食べられないし、 元気の出るものを食べたのかしら。 明石の蛸なんかね、ありますからね。 |
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── | ことわざに『麦藁蛸に祭鱧』 (むぎわらだこにまつりはも)ってのがあるそうです。 麦が熟す頃の蛸は特に柔らかくおいしいと。 タウリンがありますからね、 元気になりますね。 蛸おいしい。蛸大好き。 烏賊より好きかも。 |
東京もたこ焼き屋増えましたよね。 |
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増えましたよ~。 |
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── | でも、油多すぎないですか? あれ。 あんなに油っこくなくていいと思う。 もうちょっとあっさりめのを食べたいです。 |
焼き、というより、揚げ、という感じですよね。 |
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── | おいしいですけどねー。 ‥‥なのに、蛸に関して、 あんまり言うことないですね(笑)。 烏賊だといっぱいあるのに。 |
なんでしょうね。 普通に刺身もおいしいし、 蛸のぶつ切りとかもおいしいし。 |
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酢蛸も好きですよ。 |
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── | スペインやポルトガルの蛸料理もいいですよね。 パプリカふったような、やわらか茹で。 さてそしてやさいは「紫蘇」です。 紫蘇もおいしい! |
庭で丈夫に育ちますよね。 |
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── | 赤紫蘇と青紫蘇とありますよね。 赤紫蘇が本来の姿。 緑色の青紫蘇は変種だそうです。 |
それが「大葉」なんですね。 |
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── | 赤紫蘇は 梅干しの色つけに使うものですよね。 |
赤紫蘇は梅干し以外に見ないですね。 なんか使うかなあ。 |
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── | 紫蘇ジュースが作れますね。 |
ああ、そっかあ。 |
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── | でも何に使ってもいいはずですよ。 「芽や花、実も刺身の つまなどに利用される」と。 |
穂紫蘇もありますよね。 |
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── | 穂紫蘇もおいしいですよね。 プキプキしててね。あれは赤紫蘇ですね。 そして「ゆかり」は梅干しで残った赤紫蘇を 乾燥させて粉末にしたものですね。 おいしいですよね、あれ。 ゆかりのおむすびとか大好きです。 紫蘇は「ビタミン・ミネラルが豊富」 漢方では「健胃、鎮咳、発汗」の作用があると。 |
よく「バジリコ」と紫蘇が 似てるっていうじゃないですか。 代用になるのはわかるんですけど あんまり似てるとは思えないですよね。 |
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似てる感じはしないです。 |
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── | 違いますよね。 味違いますね。 バジリコのスパゲッティと 紫蘇のスパゲッティは 似て非なるものですし。 でも同じ科なんじゃなかったでしたっけ。 バジリコはシソ科メボウキ属、 紫蘇はシソ科シソ属。 ‥‥なんで「紫蘇」って言うんだろう。 |
由来がちょっと素敵ですよ。 「三国時代、曹操の侍医だった華侘(かだ)が 瀕死の若者に紫の薬草を与えて 蘇らせた」ことに由来するんですって。 紫、蘇らせるで紫蘇。 やっぱり生命力の象徴というか。 |
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── | なるほど! さてさて、同じく難しい漢字で、 くだもの「茘枝(ライチー)」です。 |
トロピカル~。 |
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── | 茘枝って本当、 中国~! って感じがしますね。 不思議なくらい。 あのかたぁい皮の感じとか 中が白かったりするところとか。 楊貴妃が大好きだったんでしょう? |
楊貴妃のために玄宗皇帝が 華南から長安まで運ばせたんですよ。 早馬で。 美容効果があるのかしら。 |
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── | お好きだったんですね。 そのエピソードもあってか、 やっぱり中国っぽい味を感じますね。 |
「リュウガン」も似てますよね。 |
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── | 「龍眼」、似てますね。 台湾で茘枝や龍眼のハチミツ売ってて とってもおいしいですよ。 日本は沖縄あたりで ちょっとできるくらいで。 多分、気候的に難しいんでしょうね。 |
難しそう。 |
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── | 昔は冷凍が多かったですよね。 「マンゴスチン」なんかも。 なかなか生はなかったですよ。 マンゴスチンはこの10年ですよね、 生が入ってくるようになったのは。 |
そうでしたか。 |
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── | さあ、そんなトロピカルフルーツの 季節ですけれど、たのしみは「七夕」です。 七夕は全国区! あ、一部旧暦のところもありますが。 |
全国で笹飾りますかね、やっぱり。 |
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── | 松本は人形ですね。 |
ありますね、おっきな人形。 |
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── | あやつり人形みたいなのを 飾りますね。 「足長」だったかな、 雨のときは牽牛を背負って川を渡る役割の 人形とかあるんですよね。 ちなみに、七夕は中国、日本、韓国、 ベトナムにもあるそうですよ。 |
ベトナムもやるんだー! |
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── | ベトナムも中国の影響を受けているから? |
ふうん、なるほど。 もとは中国ですよね。 |
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── | 「七夕のルーツは、 織姫の伝説にあやかって 裁縫の上達を祈る 乞巧奠(きっこうでん)という 行事にあるようです」と。 |
乞巧奠は、冷泉家で有名らしいですよね。 |
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どういう行事なんですか。 |
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前に写真で見たんですけど 冷泉家のあのお庭に琴を立てて 七色の糸とかいろいろ飾って。 糸は裁縫が上手になるように。 琴は芸事がうまくなるように、かな。 そういうお祈りをする雅な王朝の習わし。 |
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── | さすが冷泉家。 そして「乞巧奠」は旧暦で行なうようです。 8月半ばくらいですかね。 |
あ、やっぱり。 |
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── | そして陸前高田には 「けんか七夕」というのがあるらしい。 |
それ、すごそうですね(笑)。 |
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御輿なんですかね? |
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笹と笹で戦うんじゃない?(笑) |
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願いごとの大きさで戦うとか? |
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── | 陸前高田の昨年のHPによりますと、 「今から約900年前から行われている 気仙町けんか七夕まつり。 山から切り出した太い藤づるで、 樹齢50年以上の杉の丸太(舵棒とよばれる)を 山車にくくりつけ、相手の山車とぶつかりあう 勇壮な祭りです。 津波での流出により山車が1台のため、 けんかはできませんが “伝統を途絶えさせない”という熱意と “亡くなった人達への供養”のために、 今年もけんか七夕まつりが開催されます。 いつの日かまた“けんか”ができる日が 来ることを信じている熱い情熱と、 けんか七夕太鼓の力強い鼓動を感じてください。」 ‥‥ですって。 昨年は、つな引きで競ったみたいですよ。 また、けんか、できるようになるといいですね。 |
ほんとですね‥‥。 |
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── | さて、七夕行事は全国、いろいろあるんですよ。 北野天満宮の七夕祭り、 金刀比羅宮の七夕蹴鞠、 旧暦では仙台の七夕まつりや 秋田県湯沢市の七夕絵どうろうまつりがあったり。 |
仙台は、巨大なアーケード街で。 |
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── | 仙台の七夕ね、その時期に行くと いろんな店が高いんですよ! お正月みたいな値段になるんですよ。 コーヒー1000円とか。 |
観光値段ですね。 |
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七夕祭りって新暦だと曇ってて、 やっぱり旧暦がいいですよね。 |
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── | せっかく短冊を飾って空を見ても 雨だったりしますからね。 旧暦の7月7日だったら 多分晴れるんですよ。梅雨もあけていて。 |
願いごとを書くっていうのは 王朝時代からかしら。 どうなんだろう。 |
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── | 平安時代の宮中行事では 短冊に願い事というのはなかったようです。 でも「サトイモの葉にたまった夜つゆを 天の川のしずくとし、墨を溶かして、 梶の葉に和歌を書いて願いごとをした」と。 それが江戸時代に「五節句のひとつ」になって、 全国にひろまって、 梶の葉が、「五色の短冊」になったみたいですよ。 |
いっとき、男女で七夕に 贈り物を贈り合おう的なことを やり始めた動きがあったじゃないですか。 |
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えっ、知りません! |
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90年代くらいに。 |
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── | きっと広告代理店が仕掛けたんですよ! |
バブルっぽいですねえ。 |
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さすがにちょっと無理があるな、 と思って眺めてましたが、 七夕の盛り上げ方ってもう一工夫あっても いいと思うんですよ。 |
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確かにね。 |
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こどもが短冊だけではねえ。 |
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大人は楽しくないな。 |
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── | クリスマスツリーにくらべると 笹の葉は案外すぐしなびるので それもかなしい。 お化け屋敷のにおいがするし。 |
笹ね(笑)。 手を切ったりしてね。 あんまりいいことないですね。 |
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── | 願いごとバレちゃうし! 情報開示しすぎ? |
SNSですよ、あれも。 |
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── | そっか、あれで昔の人は 「そうか、ナオコさんは 彼がほしいんだ、 おいらでどうだい?」 みたいなメッセージボードの 役割があったんのかもね。 |
あー、なるほどー! 今で言うTwitterみたいな。 |
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── | そう。 「彼ほしいなう」とか。 仮説ですが。 |
それはおもしろいですね。 |
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── | ということでありがとうございました。 次回は「温風至(あつかぜ いたる)」。 7月7日にお会いしましょう。 |
2013-07-01-MON |