え?! 連載最終候? あーららーー! |
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── | 1年も、連載をしてきたんですね。 最後の候は、「大雨時行」。 まさしく! |
いまはゲリラ豪雨を思い浮かべますけど、 当時は夕立のことかしら。 |
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── | そうですね、夕立。 やっぱりスコール的にありましたよね。 ゲリラ豪雨は困るけど、 激しい夕立は嫌いじゃないです。 地面に打ちつけて はね返っているのが目に見える、 あの感じ。 |
においがね。 地面のにおいがホワッと。 |
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── | そう、においがして。 入道雲は切ないですね。 いろんな意味で切ないです。 |
夏休みが終わる感じがするんですよね。 |
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── | 高田敏子の「忘れ物」っていう詩、 すっごいいい詩で大好きです。 |
「入道雲にのって 夏休みはいってしまった」 っていう、あの詩ですね。 「『サヨナラ』のかわりに 素晴らしい夕立をふりまいて」 って。 |
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さみしいですね。 |
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── | 明るくてさみしい詩。 |
前に「ほぼ日」で 「O型はいつもさみしい問題」 っていうのをやっていた時に ものすごい極端に早い段階から さみしがる人からたくさん寄せられて 「先走りさみしい」って言ってましたね。 お祭りとか始まった瞬間に、 終わったことを考えて さみしくなるとか。 |
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ああ、わかる、それ! |
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夏休みが始まった瞬間に 終わったことを考えて さみしくなるとか。 先走り過ぎ、っていう。 |
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── | その行事が始まってほしくない タイプの人たちですね。 O型の人は、旅行に行く飛行機の中で すでにさみしいらしいです。 |
往きから?! |
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── | そしてA型はまん中ですね。 予定半分でさみしくなっちゃいます。 |
なのでやっぱり入道雲なんですね。 |
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A型の人にとって 入道雲ってのはちょうどいい さみしさなんですね。 |
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── | じゃあO型の人は、 成績表をもらった瞬間から、 夏休みが始まった時からさびしいのかな。 ああ、来ちゃった夏休み、 あんなに楽しみにしてたのに、って。 |
終業式が始まった時から(笑)。 |
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できれば早くすぎてほしい、くらいの。 |
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── | この悲しい状態をずっと 過ごすのはイヤだ、みたいな。 ところで、坂東太郎。 川の名前にニックネームとして 人の名前を合わせるっていうのは ちょっと面白いですね。 |
ああ、「坂東太郎」。 |
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── | 「信濃三郎、四国三郎、筑紫二郎」。 |
男の子の名前だね、みんな。 |
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── | さあ、季節の魚は「穴子」ですよ! |
夏の魚だなあ。 |
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── | ヌルヌルにょろにょろ。 そして鱗がない。 |
そうだ、そうだ(笑)。 |
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── | 穴子は白焼きもうまいですよね。 |
「日本料理で何が好きですか」って聞いたら 「穴子の白焼き」って言ったフランス人がいて。 |
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渋い! |
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なぜかと言ったら 「穴子の白焼きを食べると 溝口健二の映画と 青い畳の香りを連想する」んだって。 |
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── | そ、それはずいぶん、 日本オタクですね! この間会った日本オタクの フランス人男性の夢は 「パリにピンクレディーと 中森明菜を呼んで ショーをやることデース」って。 |
溝口健二とだいぶ違いますね。 |
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── | そう、いろんなタイプの 日本オタクがいるんですよ。 「中森明菜サンには 『難破船』を歌ってほしいデース」。 |
へんなオタクですね(笑)。 |
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黄昏れた選曲ですね。 |
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ちなみに穴子は、 ツメと塩、どっちが好きですか。 |
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お塩が好きですね。 |
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── | 塩ですね。 ただ、一口ツメもほしい。 |
1個ね、1個。 |
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── | お酒飲むんだったら 絶対に塩で、 お寿司で最後に‥‥。 |
なぜか、寿司食べると 終盤になって 穴子を食いたくなりますよね。 |
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なります。 |
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── | ちょっとあぶらっこいのがいい。 お寿司ってちょっとずつ食べるから、 ここらへんでガツンと、みたいな気分になって その後終息に向かう。 |
パンチが効いたものが ほしくなるんですかね。 |
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── | だいたい後半ですよね。 |
そうですね。 |
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── | 一番最後じゃないけど 後半ですよね。 |
それから、「のれそれ」。 |
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のれそれね。 |
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── | のれそれは穴子の稚魚。 |
ニョロニョロみたいですけどね。 |
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── | 稚魚ってうまいですね。 |
ツルツル食べるんですよね。 生きているようなやつを。 |
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くずきりの短いのみたいな。 |
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── | 生でいただくんですよね。 すごいいい形。 鰻も稚魚がいっぱい獲れる時代だったら 稚魚を食べたし。 スペインなんか食べますからね。 さて、そして、「トマト」です。 トマトは春くらいから おいしいのが出始めて。 本来路地ものは夏ですね。 日本でおいしいおいしいって言ってるのは だいたいハウス栽培ですけれど。 |
これも昔、青臭かったですよね。 |
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── | 青臭かった! そういえば「ほぼ日」で紹介した 永田農法の「ファーストトマト」って おいしいですよね。 |
ああ、あれおいしかったですよね! |
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── | いまも毎年買いますよ、時期に。 |
去年くらいからトマトジュースが、 またね、売れてますよね。 |
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── | はい、おいしいですね。 トマトジュース大好き。 |
からだにいいから人気ですよね。 リコピン? |
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── | 抗酸化作用がありますね。 生活習慣病や美肌にいい。 「グルタミン酸やアスパラギン酸など うまみ成分も多い」と。 原産地は南アメリカ。 南アメリカって世界の食事情を そうとうかえましたよね。 |
すごい! |
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── | ジャガイモとトマト、唐辛子。 ほんっとに宝の山だったんですね。 金(きん)が取れるとか以上に 南アメリカと交易のおかげで 地球ってずいぶん変化した部分が。 |
これ、世界的に食べられているというと トマトはかなりいい線いってるんですかね。 |
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そうですよ。 |
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世界の野菜の消費量ランキングとか ないんですか。 |
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── | ネットにありました。 イラストがコワイです‥‥。 |
平成15年のデータでは、 あらゆる野菜の中で 一番食べられている! |
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── | 別のデータでは、 年間消費量はなんと エジプトが一番多いんだそうです、 「97kg」! どういうこと?! |
97kg食べるって 1カ月に9kgちかく? |
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── | ギリシャ94kg。 イタリアはそれでも54kg。 日本はたったの9kg。 ‥‥高いんだもーん。 エジプト料理って そんなにトマト使うんですね。 あ、中国20kgも使ってる。 |
リビアとかチュニジアとか あのへんすごいですよ。中東。 |
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── | ほんとに南米との交易は 世界の食文化を変えたんですね。 日本は和食には使わないのでね、基本。 最近の料理には登場しますが。 さて、「胡瓜」も旬ですよ。 |
胡瓜、来たか、ついに。 |
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── | 胡瓜おいしい、胡瓜好き。 でも胡瓜嫌いって人けっこういる。 瓜ぎらいの人たちが。 |
いつから日本で食べてたんでしょう。 |
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── | 平安時代から栽培と書いてありますね。 シルクロード経由で。 ヒマラヤ原産です。 胡瓜の「胡」の字が。 |
あ、ペルシャだ。 |
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そのままかじって、 まさに昔はこどものおやつ。 |
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── | 胡瓜食べないのは江戸時代の武士でしたっけ? |
んん? |
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── | 切り口が徳川家の家紋である 三葉葵に似てるからって。 |
どっかで聞いたことがある。 |
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恐れ多いと。へえ。 |
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── | それと祇園祭りの期間中には 胡瓜を食べないとか? |
うーん? それあんまり聞いたことないですけどね。 八坂神社の紋に似ているからかな。 |
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ああ、ちょっとね。 糸瓜とか瓜とかみたいだもんね。 でも夏は体を冷やすからいいらしいですよ。 |
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── | そうですね。 利尿作用もあって。 |
太いのも、おいしいですよね。 「加賀太きゅうり」とか。 |
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── | ああ、おいしいです、うん。 胡瓜をごはんのおかずにするっていうのは、 「ぬか漬け」がえらいね。 あんなものがご飯のおかずになるとはね。 だって水分だけしかないような。 よくぞ考えたなと思いますよ。 さて、いよいよ最後の最後でございます。 季節のたのしみは‥‥ 「夏の体調管理」(笑)! |
注意書きで終わりですか。 |
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── | 皆さま、 夏バテで悩んでおられませんか。 熱中症は大丈夫ですか。 |
体を冷やしすぎないって大事ですよね。 |
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── | 年齢を重ねたら驚いたのが、 冷えがきついってことですね。 |
そうですね。 |
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── | 冷房直下、へっちゃらだったのに。 いまはきついです。 でも不快には過ごしたくないですよね。 |
いろいろ総合すると、 風呂はちゃんと入った方がいいですよ。 |
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── | やっぱり、シャワーだけじゃダメなんだ? 血行を良くする方が体がちゃんとバランスを 保ってくれるんでしょうね。 でも「冷たい飲み物やアイスクリームを 控えましょう」って言うけどさ。 |
我慢できない! |
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── | 中国人は健康のために 氷の入ったものを飲まないとか、 言うけどさ、無理だよ、そんなの。 |
生ぬるいビールは飲みたくないですよね。 |
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そう。うちの中国人の社員、 ウォーターサーバーで お湯と冷たい水が出るんだけど、 それをふたつ混ぜて飲んでるんです。 できるだけ常温にするように。 |
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── | やっぱり、すごいね! |
徹底してるなと思って。 |
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── | その方はやっぱり体調は 良好ですか。 |
元気そうですよ。 イキイキしてますね。 |
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── | うーん。やっぱり。 みんな否定はしないんですよね。 そりゃそうだよなと思いながら‥‥。 香港とか、夏はものすごい冷房で、 冷蔵庫かと思うくらい空調激しいのに。 でもこどもの頃に比べて、 夏に熱いお茶とか熱いコーヒーとか、 平気になりましたけどね。 |
さて、これで一巡ですか。 |
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── | はい。皆さま、またの機会に、 おめにかかりましょう。 お風呂にちゃんと入ってね。 |
夏バテにご注意ください! |
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気をつけるんですよ~。 |
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── | 「くらしのこよみ」は 実はこれでおしまいなんですけれど、 「ほぼ日」と「くらしのこよみ」で 一緒に「ほぼ日手帳」の‥‥。 |
あ! そうです。 来年の手帳には。 |
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── | そうなんです。 来年の手帳で 旧暦をたのしむ小冊子を 作ろうという話が、今、進んでおります! 皆さま、どうぞお楽しみに! またお会いしましょう。 |
全員 | ありがとうございました! |
2013-08-02-FRI |