オートマタ作家の原田和明さんと、 おもしろい出会いを果たしたわれわれ3人は、 10月に原田さんの個展へお邪魔しました。 |
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場所は、京都。 |
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「恵文社」さん。 |
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そもそも、京都に向かうぼくらには、 「考えるべきこと」がありました。 |
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それは、原田さんと「ほぼ日」で、 なにかたのしいことができないかなー、 ということでした。 |
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いっしょにできることを探していたのです。 |
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わたしたちはそれを京都で思いつきます。 |
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原田さんのオートマタを観て、思いつきます。 |
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ズバリ、 「作品がうまれるプロセス」を見てみたい! |
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まるごとぜんぶ、作業を見たい! |
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とはいえ、原田さんの工房は山口県。 毎日ぼくらが通うのはむずかしい。 |
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ならば。 |
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ならば。 |
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それならば、 ユーストリームがあるじゃあないか。 |
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すぐにピンときた、原田さん。 |
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きらりんと目が光ってらした。 |
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しかも、 「つくりたい新作がある」とおっしゃる。 |
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ちょうどよかった! |
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それをつくる様子を ユーストリームで配信しましょう! ということになりました。 |
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なりましたよねー。 |
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‥‥でもそういう展開だとね、 どんな作品ができるのか 知らないほうがワクワクすると思うんだけど‥‥ おふたりは、いきなり原田さんに、 「なにをつくるんですか?」って訊いてたよね。 |
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だって知りたいじゃないですか。 |
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「本番までのおたのしみ」とか、 思わないタイプ? |
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思わなーい。 |
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思わなーい。 |
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‥‥そうですか。 ぼくは思うタイプなので、 耳をふさぎながらみなさんのことを見てました。 |
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山下さんに聞こえないようギャラリーの隅で、 ちいさな声で教えてもらいましたよね。 |
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原田さん、スケッチを見せてくれたんです。 その中に、今回つくるつもりの アイデアが描かれていて、それが‥‥。 |
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大爆笑してましたよねぇ。 |
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すごい大爆笑(笑)。 |
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おもしろかったぁ。 |
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何ができるか、みなさん期待してくださいねー。 |
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おー、ハードルをあげてますねー。 |
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いやいやそんな、 ハードルをあげてるわけではないです。 それにね、 なにをつくるかは、 実際に作業がはじまったら 案外あっさりわかると思うんですよ。 |
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あ、そうか。 |
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だからそればかりを気にしないで、 原田さんの技術そのものを じっくりとたのしんでいただけると。 |
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なるほど、わかりました。 ‥‥とはいえやっぱり気になるので、 何ができるのか軽くたのしみにしながら、 中継全体をエンジョイしようと思います。 |
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そんな具合でお願いします。 |
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というわけで、 企画の主旨を原田さんに説明して、 ぼくらは東京へと戻りました。 |
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帰りぎわに、 奥さんの原田めぐみさんがいらっしゃいました。 |
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お会いできて、よかったー。 |
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‥‥そして、今。 時計の針がぐるぐるーっと進んで、現在に。 |
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はい。 |
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きょうは12月6日。 中継開始の6日前です。 |
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間もなく、ソレが届くのですね。 |
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間もなく。 |
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山口県と東京をつなぐ 中継のためのセット一式を 「ほぼ日」の誇る宇宙部が準備して、 ここに持ってきてくれます。 |
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みんなで待っているソレは、 宇宙部の手によって‥‥ おっと! きたきた、来ましたー! |
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お待たせしました。 |
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ぃやったぁーーーーー! |
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ありがとうございます。 |
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お疲れさまです。 |
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ついにできたーーーー! |
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ばんざーーい! |
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山下さん、すこし落ち着いて。 |
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はしゃぎすぎ(笑)。 |
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そうだね。 自分でもそう思った。 |
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では、さわやなぎさん、 簡単に説明をお願いします。 |
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ユーストリームでの中継を できるだけ簡単シンプルに実現できる セットを組み上げてみました。 |
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まず、セットの中にパソコンがないですよね。 |
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そうなんです、 パソコンなしで大丈夫なんです。 これさえあれば。 |
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黒いね。 |
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これにビデオカメラをつなぎ、 あとはネットとつながれば、 もうそれだけでユースト中継が可能になります。 |
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カメラも入ってるね。 |
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ケーブル類や、三脚もセットしました。 ほかにもいろいろ‥‥ この手帳はスギエさんが準備したものです。 |
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来年のほぼ日手帳。 ‥‥メッセージが。 |
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12月なので、もう使えると思って。 一応このページに、 スケジュールを書き込んでおきました。 |
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すごーーーい、スギエさん、さすが! |
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セッティングの仕方を詳しく書いた マニュアルも入っています。 |
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さわやなぎさんに質問をしながら、 スギエさんが書いたんですよね。 |
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それをデザインしてくれたのが、 みっちゃんです。 そして、これもみっちゃんの仕事。 |
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音声OFFの配信がメインなので、 席をはずすときなどに、 「ごはんを食べて13時ころ戻ります」 などと書いていただいたり。 |
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書いては消せる、 「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」の テクノロジーが活用されていますね。 アイコンも原田さんそっくりです。 |
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スガノさんに描いてもらいました。 |
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そんなセット一式を入れるケースが、こちら。 月の石を持ち帰ったことでも有名な ゼロハリバートンの頑丈なアタッシュケースを スギエさんが手配してくれました。 |
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今回の企画にご賛同くださった、 株式会社三越伊勢丹の方が、 お貸し出ししてくださったんです。 |
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ありがとうございました! |
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そのアタッシュケースに、みっちゃんが、 オリジナルのかわいいシールをデザインして、 貼ってくれました。 |
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このシールをつくるの、すごくたのしかった。 |
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‥‥SUGOROKUSAN? すごろくさん? |
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今回の企画をふりだしにして、 まるで「すごろく」のように、 今後もいろいろな場所を移動して楽しめたら‥‥ ということで考えたネーミングです。 |
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いい名前です。 |
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じゃあ、みっちゃんがつくったシールに、 「オートマタ原田さん」って書きますね。 こういうシールでいっぱいになればいいなぁ。 |
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‥‥すごいなぁ、みんな。 なんだか、申し訳ないです。 ぼくはなんにも仕事をしていなくて‥‥。 |
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そんな‥‥。 |
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今日ぼくがやったことと言えば、 「人一倍よろこんだ」ことくらいです。 |
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いやいや。 |
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‥‥もしかして、そのすごろくさんは、 クロネコヤマトさんで送るものですよね? じゃあ‥‥よし! その伝票はぼくが書きましょう。 |
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‥‥ごめんなさい、伝票わたしが書いてしまって。 |
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‥‥‥‥。 |
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ええと‥‥じゃあ、こうしましょう。 いまから記念撮影をするので、山下さん、 すごろくさんに手を添えてあげてください。 |
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‥‥こうですか。 |
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ああ‥‥いい表情ですね。 |
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ありがとうございました。 |
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‥‥ぼくは、役に立ちましたかね。 |
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それは、もう。 |
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ん?(ケースを持つ) ややや? このバッグはずいぶん重たいものだねぇ。 女性がこれを運ぶのはたいへんだ。 表はいま雨だけれども そんなことぼくはちっとも気にしない。 よし。 じゃあ、ぼくがこれを ヤマトさんの集荷場まで持っていこうじゃないか。 |
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声 | こんにちはー、クロネコヤマトでーす。 |
あ、ごくろうさまですー。 じゃあこれを、よろしくお願いしまーす。 |
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ヤマトさん | たしかに、おあずかりしましたー(去る)。 |
そんなわけで、 「出張中継セット・すごろくさん」は、 青山の「ほぼ日」から、山口県へと旅立ちました。 このレポートが掲載されているころには、 セッティングも済んで、テストも行われているはず。 10日間に渡る中継は、ぶじ行われるのでしょうか? 作品は最終日までに完成するのでしょうか? 心配とワクワクが交差する生中継は、 12月12日、月曜日の午前11時からはじまります。 どうぞどうぞ、おたのしみに! (中継本番に、つづきます) |
これまでの更新 |
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2011-12-09 |
2011年12月12日(月)の11時から、 12月21日(水)の20時まで。 |
11:00〜22:00 ※週末など、作者の生活に合わせて配信を停止する場合もあります。 |
ほとんどの時間は音声OFFでの配信になる予定です。 |
オートマタ制作のしめ切りは、12月21日(水)の20時。 |
広島で、個展があります。 『フラジャイル室内楽団』原田和明のオートマタ 2011年12月13日(火)ー12月25日(日) OPEN 13-20時 CASICO 展覧会について詳細はこちらからどうぞ。 |