その1401 (2007-12-16)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


僕の母は昔、朝、半分寝たまま、鳴っている目覚まし時計を止めようとして、同じく時計を止めようとしていた僕の頭をガシッとつかみました。ツメを立てていたので結構痛かったです。(最近まつがえないなー。母)


平日夕方、帰宅ラッシュ少し前、駅のホームに響き渡る女子高生の悲鳴。「ぎゃーーーっ!やっちゃったーーっ!」何事かと視線を集中させるサラリーマンやマダム達。隣で友人が、もう帰るだけだし、などと慰めています。叫んだ彼女の震える指先は、右・黒、左・紺色の靴下を脱ごうと必死でした。叫びのほうが恥ずかしくないかー?(あさがやん)


始発駅、まだ空いている発車前の電車でわたしの左隣に座ったサラリーマン。膝の上にカバンを載せ、そこに傘を立てかけ、ネジブタ式の缶コーヒーを開ける。身動きした拍子に傘がこちらに倒れかけ、咄嗟に左手を伸ばして受け止めるわたし。同時に右手を伸ばす彼の手には、コーヒー。ヒジが軽くぶつかって、わたしの腕に少量のコーヒーの飛沫がとぶ。「あっ!すみません!!」と立ち上がりかけた彼の膝から滑り落ちるカバン。またも咄嗟にそれを阻止するわたしの右手。カラダを折り曲げ、手をクロスさせて、傘と重いカバンを押さえているわたし。両手にそれぞれ缶コーヒーとフタを持ち、パニクって中腰のまま謝り続ける彼。その手から、またコーヒーがこぼれるのではないかと戦々恐々なわたし。落ち着け。とにかく座れ。せめてフタを閉めろ。(花色木綿)


ある昼下がり、キケンなまつがいを起こしてしまいました。それはぼーっとしながら麺を茹でていた時のこと。吹きこぼれてしまったので、五徳周りをキッチンペーパーで拭き取っていたら、その端に火がついてしまい、慌ててつまんで流しに入れるつもりが、あせってすぐ足元にあったゴミ箱に捨ててしまいました。驚いて飛びのいてフタが閉まり、その勢いで火は消えましたが、危うく家を燃やすところでした。(昼ドラならぬ昼ボヤ?)


あれはまだ禁煙前のこと。ひどい風邪、きれることのないハナミズ。しあげなければならない仕事に、鼻の穴にティッシュを詰めて応戦していました。ようやく仕上げ、がんばった自分にご褒美の一服。目の前で燃え上がる炎に、わけわからずアタマ真っ白。ええ。すっかり体の一部と化していた鼻のティッシュに火がついたんでした。ほんとあの時はびっくりしたなー。(ティッシュも身のうち)


子供の頃から皮膚が弱かった私。皮膚病にはしょっちゅう悩まされていました。小学3年生だったその年はイボ。腋と胸の間にできた巨大なひとつが塗り薬ではどうしても治らず、痕を残さないためにも、と、医者には切除を勧められましたが、怖くて泣いて拒否しました。夏になり、プールの授業。イボが目立つのがいやでプールの端っこで背中を丸めていると、普段はメガネのとし美ちゃんが、反対側からやってきました。そして、にっこり笑って「なんかついてるよ」と、ぶちっとイボをちぎり取り、痛さに声が出ない私に気づかないまま、ちぎったイボを排水溝に捨て去っていったのです。流れる血は胸をつたい、プールの水を赤く染め‥‥。あの時、とし美ちゃんの思い切りがよかったのか、おかげで痕は何も残りませんでした。ありがとう、とし美ちゃん。(もも)


ウチに遊びにきた男友達。我が家の猫をナデナデしながら「ねー、この猫、オスなのに乳首あるよー!」アナタにはないのですか?(自分にだってあるくせに)

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