その2257 (2010-04-20)
あるところに甲と乙があって、甲の言ったことが乙にはうまく伝わらなかった。ところが乙はこれを独自に解釈した。そして甲へ返した乙のことばが意味不明ならかえって流れは理解へ向かうが、偶然にもそれは甲にとって意味が通った。そのようなやり取りがしばらく進むと、これは、まったくもって見事な「かみ合わない会話」となる。たとえるなら、以下のようなものである。


看護師をしています。2人1組で患者さんのオムツを替えていました。相手「便、使うの?」私「えっ?」(便は出ていないし)相手「あの便、使うの?」私「えっ?」(便検査のオーダーは出ていないし)相手「パンフレット集めてたじゃない!」私「パンフ?」(便の?)相手「ロッカーへ貼ってたやん!」私は頭の中から便を取り除いてもういちど冷静に考えた。ロッカーへ貼っていたのは新車購入のための雑誌の切り抜き。そうです。相手は一生懸命「ベンツ買うの?」と聞いていたのです。(便、使えない)


子供がまだ学生だった頃の話です。子供からメールで「俺、スイカ拾った」と来たので、へぇ〜〜と思い、返信。私「そりゃ大変だったでしょう」子供「そうでもないけど‥‥どうしよう、どこに届ければいい?」私「う〜ん、生ものだし食べちゃった方がいいんじゃない?」子供「?」私「だけどよく拾ったね‥‥割れてなかった?」子供「スイカじゃないよ、Suicaだから」私「うん、スイカでしょ」‥‥こんなメールが延々と続き、ついに子供から電話が。そうです、私の住んでいるところは電車は1時間に1本、当然、私は、Suicaも知らない田舎ものです‥‥。(なおこ)


主人が庭から呼びました。主人「ここに鉢植えで買ってきたリンドウを植えたんや。なかなかいい場所やろ‥‥」私「えっ、ミント?」主人「うん、リンドウや」私「ほんまにそこにミント植えたん?」主人「そうや。今日買ったリンドウ‥‥」私「そんな所にミントを直植えしたら庭じゅうミントだらけになるから早く抜いて鉢に戻して!!」主人「えっ、リンドウってそんなにはびこるんか?」私「この前、ミントは鉢に植えるって言ってたやん!!もおっ!!」‥‥この会話には言いまつがいはありません。が、ふたつの聞きまつがいに最後までお互い気がついていません。主人が汗だくになって再び植え替えた後でみごとなまでの聞きまつがいに苦笑いでした。(イブママ)


子育てが一段落して再就職した際、給与振込みに必要だからと口座を開きに銀行に行ったときのこと。窓口業務にあたっておられた男性行員との会話です。私「今日口座を開けば、今月から振込みにしてもらえますか?」銀行員「会社によってまちまちですが、おそらく大丈夫だと思いますよ‥‥。(PCの画面を見ながら)○○さん(私のこと)、25くらいですか?」私「そんな〜(嬉々として)!!もうお上手ですね〜!私、35才なんです〜!」銀行員「‥‥あ、いえ、お勤め先の給料日をお聞きしたのですが‥‥」あつかましいにも程がありました‥‥。その銀行には二度と行っていません。(現在40才)


中学の時の友達との会話です。いつも一緒に学校に通っていた時の事。私「明日から4連休やね」友「え?せんめんき?」私「4連休!」友「ヨロレイヒ〜?」なんか、まったくかみ合ってなかったです‥‥。(もぅ大学生)

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