その242 (2004-10-13)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


かれこれ7年ほど前、私がまだ大学生だったころ。ある日の夕方、北欧人の彼(今のだんな)から電話がかかってきて「研究室から帰ってきたら変な留守電が入っていて、何言ってるのかさっぱりわかんないから、ちょっと聞いてみて」とのこと。彼はほとんど日本語はできないし、緊急の連絡事項かもしれないので急いで彼のマンションに駆けつけてその留守電メッセージを聞きました。パニック状態のあわてふためいた中年の女性の声で「もしもしっ、○○弁当(店の名前らしい)のなにがしでございますっ。このたびはご注文いただいた40個のお弁当を配達ミスでお届けすることができず、ほんとうに申し訳ありませんっ!あのーあの、本当になんとお詫び申し上げればいいのか、えーとあのー、あのう、主人に代わりますっ」続いてご主人と思しき中年男性が登場。「あの‥‥本当に申し訳ありません、あの、あの本当に、あのう‥‥、プツッ!」これ以上録音不可能で、留守電メッセージが突然切れていました。どこの誰がかけてきたのかさっぱりわからないため、「まつがい電話ですよ」と教えてあげることもできず、まして、外人さんのお宅へ謝罪のまつがい電話をかけていたとは夢にも思っていなかったでしょう。あのお弁当屋さんのご夫婦、その後どうなったんでしょうか。(もるもる)


昔、住んでいた家の電話番号が清掃会社、いわゆる汲み取り屋さんと同じような番号だったみたいで、よくまつがい電話がかかっていました。ある日も、まつがい電話がかかってきて「○○だけど、汲み取りお願いします」「いえ、間違っていますよ」と私。その後、数回同じ方からまつがい電話がかかってきた。しまいには「何してんだよ。早くきてよ。もうトイレから溢れそうじゃないか!」とお怒りモードでした。そろそろ面倒臭くなってきていた私は「はい。はい。すぐ行きますから」って応えてしまいました。その後、電話はかかってこなくなり、トイレは一体どうなったのやら?!その節は失礼いたしました。(大ちゃん。)


いまでもめったに留守番メッセージの入らない我が家ですが、引っ越ししたての頃、メッセージ着信ボタンの点滅が。わくわくしながら再生してみると、「もしもし〜○○園です〜。明日の午後2時頃、ご注文の梅の木をお届けに上がりますのでよろしくお願いします」ひー。どうしよう!梅の木が来ちゃうよ!って、うちじゃないって!うちは貧乏アパートです。試しに待ってみましたが、結局梅の木は届きませんでした。よかったよかった。(松竹梅)


ある日家に帰って留守電を再生したところ、「○×ツーリストです。明日ご出発のホノルルマラソンツアーですが集合場所が変更になりました。当初予定の駅前ではなく直接空港ロビーまでお越しください。お間違いないようお願いします」とのまつがい伝言が。これは大変だと思いましたが、非通知でしかも支店名も担当者名も名乗っていないのでもうどうすることもできませんでした。マラソンに出るくらいの人だから、走って間に合ってくれたことだろうと無理やり自分を納得させました。(まる)


以前かかってきた間違い電話なんですが、ちょっと年配のおばさんの声で「○○さん、私ですぅ。こんなに遅くまでお仕事してらっしゃるのねぇ。じゃあ、また。無理なさらないでねぇ」とか、「今日はゴルフなのかしらぁ?」など、ものすごく力の入った色気声で留守電に入っていて、まったく関係ない私が、赤面してしまうくらいむんむんしたムードがありました。こんな声を残せる力と気合に感心してしまいました。(直子)


ある日会社にかかってきた電話に出ました。私「はい、□□株式会社です」女「あのぉ〜‥‥○○○○と申しますけどぉ〜」私「(?)はい」女「あのぉ〜、借金がぁ〜、あといくらあるか知りたいんですけどぉ〜?」私「‥‥(???)」うちは金融関係の会社ではありません。そのあとちゃんと間違いだと説明して電話を切りましたが、内容の深刻さと間延びした声のギャップがなんとも言えませんでした。(ねこじゅ)


この間お客さまのお宅に電話をした時、声の感じで子供かと思い「お父さんかお母さんはいますか?」と言ったところ、「おかあさんです♪」と返されてしまいました。(けろ)


身内で語り草になっているまつがい電話話をひとつ‥‥。おばあちゃんちはお寺さん。近所のタクシー会社と番号が似ているのでときどきかけまつがいがあるそうです。ある日の夜中、一本の電話がかかってきました。「なにかしら、もしかしてご不幸だったらたいへん。出なくては‥‥」と寝ぼけ眼をこすりこすり廊下にでて受話器を取りました。「も〜しもぉ〜し〜〜!??」と電話に出たのは明らかな酔っ払い。「○○タクシー!?××っていう店まで迎えにきてくれ〜!!」熟睡してたところを起こされておばあちゃんはめらめらと怒りがわいてきたそうです‥‥。押し殺した声で「‥‥ウチはお寺ですけれど‥‥お迎えにいきましょうか‥‥?」酔っ払いは「ひえ〜〜!!」と叫んで電話を切ったそうです。酔い、醒めたでしょうね。(ルー子)


一時期、留守電のアナウンスをサンダーバードの「5、4、3、2、1」でその後の発射音の時に「ピィー」と留守電になるようにしていた。ある日、留守電が数件入っていたので聞くと用件なし。そのすぐあとに、「さっき、間違い電話をしたものですがお宅の留守電のメッセージが非常に面白いので、会社の人間ともう一度聞かせていただきました。失礼しました」と入っていました。(海坊主)


友達の女の子の話です。結婚をして育児に追われる日々を送っていた彼女。旧姓で電話に出てしまう話はよく聞きますが、ある日かかって来た電話にでた彼女は「はい、田中ですっ」と元気に応対。しかし、「あ、間違えました」と切られてしまったそうな。そりゃそうです。彼女の旧姓が「いわた」で、新しい姓が「よしだ」なんです。田中さんはどこにもいないいのですから。(彼女はジュリアロバーツ似)


中学時代、塾帰りに公衆電話から自宅に帰宅の電話をいれていた私は、現在大学生になっているのですが、先日、久しぶりに公衆電話から自宅に電話をいれました。「○○(←私の名前)ですけど」「はぁ?!」ん?「××さん(←私の苗字)のお宅ですよね?」「いえ違います。よく××さんへの間違い電話がかかってくるんですけど、××さん、番号変わられたみたいなんですよね」「あぁ〜、そうなんですか。わかりました、すみませんでした」と言って、受話器を置いた私。そうなんです!我が家は2年前に引越しをしたので当然番号も変わっています。昔とった杵柄か?手が勝手に動いてしまったのです。中学卒業して5年も経つのに‥‥。(これも携帯電話出現の影響でしょうか?)


10年数ほど前、わたしの経営する会社にかかって来た電話。「あの〜。いまぁ、駐車場にぃ、一億円もって来ましたぁ」と話すいかにもチンピラ風な物言いのあんちゃん。「どちらにおかけですか?」と私「だからぁ、一億円ですよぉ。いちおくえん」「もしもし?間違い電話ではないですか」と言ってもチンピラちゃん少しも耳を貸さず、しばらく「いちおくえん」を繰り返した後、プッツリと電話は切れたのでした。当時、バブル崩壊で大打撃を受けた我が社、その一億円、黙って受け取ろうかと思いましたよ。(なんとか生き延びました)


我が家の電話は以前、新聞屋さんとよく似た番号でまつがい電話が多かったのです。その度に違う旨をお伝えしていたのですが、留守電に「夕刊届けてくださいね」と何度も入っていたときは仕方なくそのお宅に電話して「うちは新聞屋さんではないので待ってていただいてもお届けできないのです」と申し上げました。ある日、夫が慌てて出勤の支度をしていたときいきなり「ちょっとー!今日新聞無いのっ?!」とお怒りの電話が。いきなり怒鳴りつけられた夫は頭にきて「しらねーよ!」と言って電話を切ったそうです。その後その方と新聞屋さんは喧嘩になったのでしょうか?ちょっと気になります。(ママ)


私の旧姓はトダですが、わだあつしくんのお母さんから、立て続けに2週間くらい留守録にメッセージをもらったことがあります。当時私は大学院生で毎日夜遅くまで研究室にいて、下宿に帰っていました。何度かもらった電話から想像するに、わだあつしくんは車の保険のお金を払っておらず、実家に請求書が行ったようです。「わだあつしの家でしょ?」「その女、だれなの?」お母さんはだんだんヒステリックになり、とうとう無言留守録が何度も入るようになりました。直接対決しようと、研究室の電話番号をメッセージに入れましたが、たまたま出た、韓国のお嬢さんに迷惑をかけて終わりました。とうとう夕方早く帰り、電話を待つことにしました。まんまと電話はかかってきました。母「あんた、だれ?」私「だれというあなたこそだれですか?」母「そこはわだあつしの家でしょ?」私「違います」途端、電話は切られました。わだあつしくんの電話番号が何番だったか気になります。(結婚後はタダ)


今の電話番号を契約してかれこれ4年。前にこの電話番号を契約していたのがコバヤシさんのようで、未だに、コバヤシさん宛ての電話が頻繁に掛かります。毎回、違うお宅からのまつがい電話です。相手「コバヤシさんのお宅ですか?」私「いえ、違います。」相手「えっ?番号○○○-××××ですよね?」私「番号は合ってますけど、コバヤシじゃありません。」相手「ええっ??じゃあコバヤシさんはどこに行ったんですか?」そんなこと知るか〜!また、こんな電話もありました。私「はい、もしもし」相手「あ、コバヤシさんの奥さ〜ん!○○の家内ですぅ〜」(相手のオバサマはすごく早口)私「あ、あの‥‥」相手「先日はうちの仏壇に参って頂いたそうで、どうもありがとうございました〜」私「い、いやあの‥‥」相手「私留守してましたでしょ〜?コバヤシさんがいらしたって主人が教えてくれないものでお礼が遅くなって〜」私「あ、あの!うちはコバヤシじゃありませんけど!」相手「えええええっ?????じゃあ、あんた誰????」あんたこそ、だれやねん!察するに、コバヤシさんは年配のご夫婦です。4年以上前に電話番号は変更したが、住所は変っていない模様。友人は多いが、新しい電話番号を知らない人が何十人もいる。上記条件に思い当たるコバヤシさん!早く全ての友人に、今のあなたの電話番号を知らせて下さい!(shio)


ある日の夜、私が電話に出ると、「○○ですが、お父様に変わっていただけますか?」といわれました。日ごろこういう勧誘が多いので、父に変わる前に「ご用件は何でしょうか」と聞くと「あ、ご本人様でいらっしゃいましたか」ととんだ勘違いをされました。しかも、父は風呂に入ってたので「えっ、いや。風呂に入ってるんですけど」と答えると「あ、そうでらっしゃいましたか、また日を改めて電話します」と切られました。最後まで勘違いされっぱなしでした。(夷月)


まつがいFAXで思い出しました!某アパレルメーカーで働いていた時のこと。お得意様は、専門店や百貨店が中心。週に1度、各ショップの担当者へ在庫票をFAXすることになっていました。ある日、池袋の某デパートへいつものようにFAXしたところ‥‥。突然「○○組のものだけど」と会社に電話が入りました!びびりながら、部長にかわりましたが、どうやら1番ちがいの番号だったようで、在庫票は毎回○○組へFAXしていたようでした。「1回や2回ならともかく、なめとんのか!」と言われたらしく、部長は菓子折りと現ナマをつつんで事務所まであやまりにいくはめに。ごめんなさい‥‥。それ以来、在庫票は営業マンが届けることになりました。(ぷりん)


まだ携帯電話なんてなかった頃の話です。飲み会の帰り、その子は家まで電車で帰る子だったのですが、お店から家に電話をしていました。「あ、おとうさん?22時頃駅に着くから迎えに来て〜」と言ったかと思うと、顔を真っ赤にして謝りはじめました。どした?と聞くと、どうやら違う家にかけてしまったらしく、「私はおとうさんだが、あなたのおとうさんではない!」とキッパリ言われたそうです。おとうさん、ナイス!(DUNE)


ある日、私の携帯の留守電に入ってたのは、初老の女性の声で、「もしもし、お母さんですよ。この前は来てくれてどうもありがとね。仕事は忙しいの?でも食事はきちんと食べなさいよ。じゃあね、元気でね、またね」というメッセージでした。着信履歴で相手の番号はわかるものの、「間違って入ってました」と連絡するのもどうかと思い、代わりに自分の実家に電話をしました。久しぶりでした(うちの親もいつも同じことを言うんですよ‥‥)。(薫)

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