その260 (2004-10-31)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


先日、我が家にかかってきたまつがい電話です。夜中だったので、私は眠っていたのですが実家から離れて暮らしているのでもしや、実家から緊急の連絡かと思い寝ぼけながらも、なんとか電話に辿り着き受話器を取り上げたところ、「もしもし!!中華の○○です!!豚足10本、お願いします!」と、若い女性の声で、豚足を注文されてしまいました。一瞬、いたずら電話?とも思ったのですが「番号をお間違いですよ」と言うと「あっ、すみませんでした」と申し訳なさそうに電話は切られました。その後、豚足は納品されたのでしょうか?(しろごまくろごま)


以前かかってきたまつがい留守番電話、「‥‥○○銀行ですが、手形の件で」と流れ出す。しかも何度電話しても留守なので急ぎで大事な用件を留守電に入れときますニュアンスが。「手形」の響きにドキドキしたけど、支店名もわからずそのままに。あれからまつがい電話がこないのは件の会社が潰れたからではないことを願っています。(派遣社員A子)


一人暮らしの私の留守電に入っていたまつがい電話。「あー、○○(恐らく会社名)です。申し訳ありませんがマンホールのフタ、少々遅れます。またご連絡します」でもニ度目は入ってませんでした。残念。(登茂子)


以前、家の留守電に残っていたメッセージですが、「なかよし幼稚園ですが、明日までに紙ねんど40コ届けてくださーい。お願いしまーす」40個!そりゃあ私には無理だ!しかも明日だ。正直あせりましたね。翌日園児たちはねんどにありつけたのか今でも気になります。(ちか)


この前、旅行会社からツアーの集合場所変更のまつがい留守電が入っていたという投稿がありましたが、私の場合は、さらにもうひとつ別の重要メッセージが残されていました。とても慌てた様子の女性の声で「こんばんは、○○ツーリストの××です!明日のツアーですが、集合場所が××に変更になりまして、集合時間も朝8時半から朝8時に変更になりましたので、お間違えのないようお気をつけください。それと、ご同行の○○様にも先ほどからお電話しているのですがつながらないため、大変お手数ですがこの伝言をまわしていただけますでしょうか?どうぞよろしくお願い致します!」えええ〜〜っ!ま、まわすってどこの誰に?そんなツアー知らないし。(小心者の私)


実家の母がとったまつがい電話。「監督ですかっ」と、いきなり言われたそうです。「そうですって言ってみればよかった〜」などと後から母は言ってました。確かに、何の監督だったのか少し気にはなる。(登茂子)


私は村上といいますが有る年「大谷さん」にまつがわれました。それも、週1くらいの割合で、相手はそのたび違うようでした。「どうも大谷さんが間違った電話番号を大勢の友達に教えたらしい」かかってくる度、根気よくそう説明しましたがなかなか止まりません。まつがう人々はみんな年配の感じの良いご婦人ばかりでした。ある日、当時10歳の息子が電話に出た時「もしもし、あら大谷の坊ちゃんね。わたし、わたし。○○のおばちゃんよ」息子はニコニコ笑いながら「間違い電話です。僕は村上の坊ちゃんですよ」と返事。先方は驚き、笑いながら謝ってくれたそうでした。(村上)


ある日、何かの勧誘らしき女性から自宅に電話がありました。母と代わってほしいと言うので「ちょっと今いません‥‥」と答えると、声がよくなかったのか、それとも答え方がまずかったのか「そうかぁ〜。じゃあ、おかあさんが帰ってきた頃にまた電話するから、電話があったこと、伝えておいてくれるかなぁ〜?」と幼子をあやす様な甘い返事が返ってきてしまいました。ごめんなさい。あの後最後まで幼児を演じた返事をしてしまいましたが本当は23歳、大学生です。(さち)


中学生の頃、クラスの連絡網で男子に電話しました。いつもなら丁寧に尋ねるのに、その日は本人が電話に出たので「もしもし、ヒトシ?」と言うと、「違います」でも声は間違いなく本人なので、ふざけてるんだと思ってしつこく言い募りました。「またまたぁ、ヒトシでしょ」「違います」「もう、わかってるってば!ヒトシ!」「違います!」急いでるのにもうふざけないで、と言おうとしたとき、「‥‥いまかわります」と。えっ!?なんと。相手はヒトシのお父さんでした。なんて無礼な友達だと思ったことでしょう!もうはずかしくて、そのあとやっと出た本人と何を話したのかよく覚えていません。お父さん!もっと早くかわってほしかった‥‥!(まっかっか!)


大学生の頃、友達の家に電話をかけたところ、友達のお父さんが出ました。私「もしもし」父「しもしも」私「えっ?‥‥も、もしもし?」父「しもしも?」私「‥‥○○さんのお宅、です、か?」父「そうですよ?」私「あのぅ‥‥。△△と申しますが、○子さんは‥‥」父「えっ!あ、あ、すみませんっ!てっきり娘だと‥‥」結局、友達は、まだ帰ってないとの事でした。(MA)


大学生の夏休み、語学研修でサンディエゴに行った時の事。自宅に電話をかけました。コレクトコールで。オペレーターのお姉さんはアメリカ人(だろう)。うちの電話番号を告げて待つこと数秒。どうやら兄が出た模様。お姉さんが「コレクトコールです。OK?」みたいなことを言っていると電話の向こうで戸惑っている。その様子がこっちに聞こえているのです。なにを、今更うろたえる!「ちょっとお兄ちゃん。なにやってんの?YESって言えばいいの。YESって!」と口を挟んで言わせた。「い、いえす」何とか無事日本に繋がりホッとしながら「やだな〜。どうしちゃったの?そっちはみんな元気?ん〜?今何時だっけ?こっちはね〜‥‥」と散々しゃべって、ふと、なんか様子が変だ、と感じた。「あの、どちら様?」と聞くと「吉田です‥‥」うちは吉田じゃない!!!「すみません。間違えました」と言って早々に切ったけど‥‥。国際電話のコレクトコール。私今何分しゃべったっけ?えっ?私の発音が悪いってコト?いろいろな意味で衝撃でした。吉田さんごめんなさい。(makimaki)


大学でポーランド語を学んでいた私は夏休みにポーランドを一人旅行していました。東京で知り合ったポーランド人の学生と今度は彼女のふるさとで会いたいと思い彼女の実家の電話番号をプッシュします。「はい?」中年くらいのポーランド人女性が出ました。きっと彼女のお母さんなのでしょう。電話で外国語というのはドキドキするものです。「私は○○という者で日本から来ました。ヨアンナさんいらっしゃいますか?」と何とか言い終えたものの、なかなか彼女にかわってくれる気配がありません。私のポーランド語が通じなかったのでしょうか。ドキドキして待っているとしばしの沈黙の後、「タカシ〜」と家の奥に向かって叫ぶ声が。‥‥タカシ?日本人の名前?でもなにかの聞きまつがいだろうと待っていると、「もしもし、電話かわりましたが‥‥どちらさまですか?」私の耳にははっきりと、日本語をしゃべる男性の声が聞こえてきました。アクセントといいしゃべり方といい、これはネイティヴの日本人です。以下、日本語で会話が続きます。「あ、あの、私○○といいます。ヨアンナさんとお話したいのですが」「ウチにはヨアンナなんて人いませんけど‥‥間違い電話じゃないですか?」「あ、そ、そうですか、失礼しましたっ‥‥」激しく動揺したまま、私は電話を切りました。ヨアンナさんの実家があるのはおよそ外国人など住んでいなさそうな郊外の小さな田舎町。市外局番は確かにその町のものでした。電話に出たタカシさん、何者だったのでしょう。外国で偶然かけてしまったまつがい電話に日本人が出てしまうこともあるとわかって以来ますます外国で電話、というとドキドキするようになってしまいました。(結局彼女とは会えず)


大昔の彼の携帯電話の留守電に入っていたメッセージ。「○○ちゃん?(女性の名前)□□のおばちゃんだけど、△△のおばあちゃんが、どうしてもあなたに会いたいって言ってる。あなたの気持ちも分かるけど、こんなときだから、病院に来て、おばあちゃんに会ってあげて」そのメッセージを聞いた元彼は、「間違いだってかけなおしたほうがいいよね!?」って言ったんですが、公衆電話からかかって来ていて、かけなおしができないのです。2日後、同じく公衆電話からの電話で、「○○ちゃん!!(泣き声)□□のおばちゃんだけど、なんで来てくれないの?△△おばあちゃん、会いたい、会いたいって言ってるのよ!お願いだから、お願いだから、早く来てちょうだい。○○ちゃんだって、おばあちゃんのこと、わかっているでしょう?後悔するから、絶対来てあげて」どうしようもなく、うろたえる元彼。ヒントになる苗字や病院名はまったくありませんでした。さらに公衆電話からの着信履歴が数回あり、1週間後、またメッセージが入っていました。「○○ちゃん??(号泣)お願いだから、電話に出てちょうだい‥‥」次の日、元彼は、電話に出ることができました。「あの、僕は××と言って、○○さんの携帯ではありませんが」しばらく沈黙後、「‥‥あら、じゃ、○○ちゃんに会ったら、おばあちゃん、無事、退院したって言っといて」と言って、切れました。勝手に不幸があったと誤解し、○○さんに伝えなければ!!と思った元彼は、哀れでした。(ちょび)


数年ぶりに高校の同級生のKさんに電話をしたときのこと。高校時代は本当に毎日のように電話していたので番号を覚えていたのですが、卒業後数年経っていたので番号もうろ覚え。「多分こんな感じ」と適当にかけたところ、電話に出たのは男性で、しかも「○$×#”△&?&%!!」と、全く聞いた事もない言語‥‥。まつがったか?!と思いつつも念のため「‥‥Kさんいらっしゃいますか?」と聞くと「チョトマッテネー」と誰かに代わられました。そして代わられるなり「ハイ、タイ人デス」「!!」「ハイ、ココ、タイ人のミセ」謝って切りましたが、いきなり国籍を名乗られるとは。不意打ちでした。(りきゅう)


我が上司、どうやらある会社の英名を知りたかったらしく、その会社に電話したところ、突然事務所中に響き渡る大きな声で「自分の社名なのに、わからないなんてふざけるな!わかる奴をだしなさい!」(事務所中みんな彼に注目)「え?誰もわからないだって?ふざけるな。社長だしなさい。え?いないって?あなたね、外国にだって部品を輸出してる、お宅のような会社なら英名だってあるでしょうが。ふざけちゃいけませんよ。嘘はいけません、嘘は。早くわかる人だしなさい。」‥‥‥‥え、そうなの?」(突然声が小さくなる)耳をそばだてて聞いていると、「あ、そう。ごめんなさいね。同じ社名だけど、ちがう会社なのね。あはぁ、ごめんねぇ、怒鳴っちゃって」ガチャ。そんなのってありですか?怒鳴られた上にふざけた嘘つき扱い。電話の向こうの方、ごめんなさい。上司に代わって謝っておきます。(こしょんぬ)


先日、なんと会社に「エロイタ電(エロいイタズラ電話)」がかかってきた。同僚(女性)が「ハイ、○○株式会社でございます」と出たら、受話器の向こうの相手は一瞬絶句した後、気が動転したらしく通常なら「今日どんなパンツはいてんの?」と聞くべきところを「今日パンツはいてんの?」と聞いてきた。よもやそんな質問をされるとは思わなかった同僚も気が動転し、「下着はつけておりません!」とフロア中に聞こえるようなトーンできっぱり答えていた。(はぼき)


時々、無言電話とか「はあはあ」とかいう電話がかかってきます。直後に「いま電話した?ごめんうちの子です」とか、あせった様子のおわび電話がきます。犯人は携帯電話で遊ぶコドモです。旧姓も、今の姓も、勤務先もあ行で始まるんです。ぐうぜんかかっちゃうみたい。(アドレス帳のまえのほう)


お得意様にFAXを送信しようとセットし、いったん自分の席に戻りました。そろそろ送信が終わっているだろうと行ってみると、エラーになっていました。「あれ?」と思いつつ、リダイヤルボタンで再送信して、自分の席に戻りました。またまたエラー。番号まつがいをしているかも、とは露ほども思わなかった自分がいけないのですが、3度目のエラーのあと、FAX機の横に張り付いて送信を見届けることにしました。すると‥‥FAX機から、かすかに声が聞こえるではありませんか!「だからっ!これはFAXじゃないんだっつってんだろ!どこのどいつだぁっ!ばかやろ〜!」その節は本当に本当にごめんなさい!(たたたんたん)


まつがい電話特集で思い出したのですが、私の彼氏の家には、毎年まつがい年賀状が届くそうです。あて先は幼稚園か小学校低学年の子らしく、同級生らしき子たちから数枚届いていました。「今年もいっぱい遊ぼうね」という習いたての字とピカチュウやら怪獣やらの絵とともに‥‥。でも、彼氏の家にはもちろんそんな子はいません。住所だけが彼氏の家になっています。苗字も違います。しかも近所にそういう子はいないそうなんです。きっとその子が、住所録に間違って記載してるんでしょうけど、多分これからもその子の同級生たちから、まつがった年賀状が届くことでしょう。年々成長していくんでしょうね、ある意味楽しみです。(ひろこぶた)

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