その268 (2004-11-08)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


名前のまつがいです。私の母の名前は、「ナギサ」です。ある日、母宛に届いたカタログを見てみると、名前が「サナギ」様となっていて、私は、大笑いしてしまいました。今でも、このことで母をからかうと、大の虫嫌いの母は、真剣に怒りだします。(ゆりっころ)


私の兄は「朋之」(ともゆき)と言います。しかしDMなどでは、よく「明之」(あきゆき?)とまつがわれたりしています。以前、そのことを家族で話していたら、弟(当時確か高校生)が「え?その字じゃないの?ずっとそれ(明之)で『ともゆき』と読むんだと思っていた」と言い放ちました。兄と弟以外は家族全員大爆笑でした。(ぴよぴよ)


元同僚の水(みず)君。「この方は『水』と書いてなんて読むの?」とよく聞かれました。勝手に中国の方だと思い込みそれらしい発音で「みずく〜ん」「すいく〜ん」と呼ばれたり‥‥。「ぼくの名前は、水です。水と書いて、水と読みます。」この言葉何回聞いたことでしょう。(水君元気?)


うちの苗字は知っている人以外は絶対に読めません。電話がかかってきたとき、こちらからは名乗りません。うちは○○なのに「○×さんのお宅ですか」と読みまつがっていた場合は、電話帳を見るなどしてかけてきた勧誘の類なので、「間違いです」と言って切ります。相手は「もしもし」の後、さてこれはなんて読むんだろうと考えるのか、必ずと言っていいほど一呼吸おいて「えーと」と言います。近頃は読みまつがいを待つのもめんどくさいので、「えーと」が出たら即刻「違います」と言って切っちゃいます。(たんき)


私の父は「貞助」と書いて「ていすけ」と読みます。よく「さだすけ」と読みまつがわれます。電話で「さだすけさんいらっしゃいますか?」とかかってくるときは、たいがい変なセールス電話です。そういうとき、母は「さだすけは、おりません」と言って「ぷちっ」と電話を切ってしまいます。今年の夏、父がちょっと体調をくずし、出先から救急車で病院へと運ばれました。運んでくださっている救急隊員の方から「○○さだすけさんのお宅ですか?」と電話がかかってきたそうです。母は「ちがいます。そういうお話はけっこうです」と、またまた電話を切ってしまいました。再度かかってきた電話で、救急隊からであることがわかり、無事病院へと向かうことができたのですが、母は平謝り。あんまり急に電話を切るものではない、と反省したようです。ちなみに、母が口頭で父の名前を伝えるときには、「貞淑のていにすけべのすけです」と説明しています‥‥。(ぐま)


姉ユウコさんのB問題で思い出しました。バイト先でも同じようなことが‥‥。「小林」姓が2人いまして紛らわしいので上司が1人目は「小林A」2番目に入ってきた人は「小林B」と名付けてました。そこへAさんより前に入っていた小林くんがバイトに復活したからさぁ大変。A君より前からいたのに、Cになるのかしらん?と皆がドキドキしていたら付いた名前は「小林L」。‥‥彼の身長は187センチ。ナイス!(naholiday)


中学校のクラスに二人の「馬上」君がいました。しかし、一人は「まがみ」君で一人は「もうえ」君でした。一年間も一緒のクラスですごしている生徒たちは間違える人はいませんでしたが、週に数えるほどしか顔をあわせない先生陣は、どっちが「まがみ」君でどっちが「もうえ」君だか覚えられず、必ず彼らの名を呼ぶ前には「ま‥‥も‥‥」と口の中で呟いて迷う間がありました。(わりとメジャーだけれど同じ苗字の人とクラスメイトになることはなかった人)


私の苗字は「岡崎」なので、30数年生きてきて、言いまつがいや読みまつがいとは無縁でした。ところが先日、コンビニで領収書をもらおうとして「お名前は?」と聞かれ、「岡崎でおねがいします」と言ったら、「どんな字ですか?」と聞かれました。そんな事態に慣れていなかった私はとっさに説明できず「普通の岡崎です‥‥」と言うのが精一杯でした。まちがいじゃないよね?(岡崎)


留学生のお世話をする仕事をしています。電話で中国人の名前を伝える時に、「『楊』の漢字はマダムヤンの楊です」と言って、相手の方に笑われましたが、ちゃんとわかってくれました。相手も同世代と見た。(愛玉子)


高校生の時、同級生に「千葉桜」さんという苗字の女の子がいました。ある日の英語の時間に先生が「え〜っと‥‥教科書読んでもらおうかな‥‥じゃあ‥‥はいっ!富士桜」その日、頭の中は麒麟児と土俵中央で突っ張りあってる千葉桜さんでいっぱいでした。(ヴァイテル)


ほぼ日の皆さん、こんにちは。私の名前は「葉月」という別段珍しくもない名前です。にもかかわらず、友人にひらがなで名前を書かれる機会があると、大抵は「はずき」と書きまつがえられます。今まで、最初の1回を間違われなかったことはありません。漢字からして、なんで間違われるのか個人的に疑問です。(8月生まれ)


川口さんが1110と間違えられたのを見て思い出しました。実験に使ったピンセットが机の上に忘れられていたので誰のだろうと思って手に取ったところ、何か貼ってあるのですが読めません。「このバーコード何?」と友達に相談すると、「小川君じゃなくて?」とあっさり答えられました。微妙に長さだけ変えて平行な線を並べて書くのやめようよ‥‥。(麦)


自分の名前ではないのですが。仕事で、問い合わせを受けて、資料を送るときに名前をどんな漢字で書くのか、確認しますよね。ふつう自分の名前の漢字を説明するときには、いいイメージのものを選ぶと思うのですが、びっくした説明。「アサコ」さんという方が、「麻薬の『ま』です」「ユキコ」さんという方が、「不幸の『こう』です」。「美」という字が入っている方の説明も、「美しい、の『美』です」と言う方は少なかったように思います。(粟とまちがえられやすい栗)


優子という名前です。ありふれているけど、字を説明する時、「優秀の優」「優勝の優」っていやな感じで、「優しいって読む字です」って言うのですけど。これもいやらしいか。今日、市の講座を申し込む時、なぜか「優秀の優です」と言ってしまい、一瞬電話の向こうでいやな雰囲気。この名前、嫌いじゃないけど、他の優子さんはどう説明されてますか?(優子)


私の母の名前は「恭子」と言いますが、電話で「漢字は?」と聞かれたときにどう答えるかでいつも迷うそうです。一時期は「柴田恭兵の『恭』です」と答えていたけれど、すごく微妙ということで、最近は「恭賀新年の『恭』」と答えています。が、先日母宛に来た手紙は「恭賀新年の『恭』」と伝えたはずなのに、「謹子」となっていました。「謹賀新年の『謹』」とは一言も言ってないのに。(恭子の娘)


昔、母と市役所に行ったときの話。一時間経っても名前を呼ばれなかった母・竹子は、窓口に殴りこみに。「遅いじゃないの!」窓口には若いお兄さんが困惑していました。「先程からずっと呼んでいたんですよ○○ケケ子さんって」何故「ケケ子」なのかと思い、母の記入した書類をみると竹の間がみょーに開いていて、「ケケ子」と読める。確かに「ケケ子」。納得しかけた私ですが、母の「そんな変な名前、子供につけるはずないでしょう!」という怒鳴り声に我に返りました。竹から生まれたかぐや姫の誉れも高い美少女の私ですが、ケケから生まれていたら何になったのでしょう。(ねお)


アメリカに住んでる「かおる」といいます。アメリカ人は「か」という発音がすごく苦手です。なので、正しく「かおる」と発音できる人なんていません。だいたいが「キャオル」なのですが、先日、友人が人ごみの中で私を見つけて大きな声で「オカル〜!!!」と私が振り向くまで叫び続けてくれました。(名前を変えようか真剣に考えている女より)

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