その279 (2004-11-19)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


友人と居酒屋さんに行った時のこと。メニューに「牛タンの塩焼き」とあるのを、「あの、『サタンの塩焼き』ってなんですか?」と店員さんに聞いてしまいました。筆文字で読みにくかったんだもん。(よこあき)


実家に帰ったときのこと。母が、私のかばんやコートをどかして言った。「誰、ここに臓物を置いたの!」荷物だし。それ。もつしか合ってないし。(どり)


私の提案に、上司(ややかっこつけたがり)が言いました。「オッケイ。じゃあそれ、1月、初七日あけた頃から早速やろう」‥‥元旦から人を殺さないでください。それを言うなら「松があけたら」です。(ぴぃ)


商社に勤めている友人の彼女は、お得意様宛てのメールに「〜ご拷問の際に〜」と入力し、そのまま送っちゃったそうです。本当は、「ご訪問」だったらしい。(R/D)


祖母と一緒にいとこの結婚式に出た時のことです。テーブルの上に置いてあったメニューを眺めながら祖母が「結婚式だって言うのに、縁起の悪い料理がでるんだね」と。メニューを見直しても特に問題のありそうなものは見つからないので、「どれが縁起悪いの?」と聞くと「だって、仏(ほとけ)料理って‥‥」。(フランス料理はお口に合いませんか?)


夫が会社帰りにヤキトリを買ってきてくれました。「わーい、何本あるの?」「8本買ったから、ひとり4本あたま」そ、それはアタマの場所が違う!あやうく聞き逃しそうになるほど自然な言いまつがいでした。(なないろ)


「楽しいだろうなー!」と思うことを、「楽しそう!」と言いますよね。「悲しいだろうなー!」は「悲しそう」。「嬉しいだろうなー!」は「嬉しそう」、などなど‥‥。「形容詞+そう」で、「〜だろうなー!」を表しますよね。とっさに言ってしまった。友達に可愛い赤ちゃんが産まれたと聞いたとき、「うわぁ〜、赤ちゃん可愛そうね!」友達「‥‥」あわてて「いやいや、違う違う‥‥。可愛そうだよね!」一同「‥‥‥‥」。シーン。(Iwane)


決起集会を追悼集会と言いまつがえた方がいらっしゃいますが、さらに暗黒の書きまつがいです。院生の学会発表のレジメの、参考文献の欄に、「○○先生追悼論集」とすべきところが、「○○先生追討論集」になっていました。日本史の学会だったので、なぜか違和感がありませんでした‥‥。(butterfly)


所用のため、妹夫婦と義母、そして親戚のおじさんが同乗したときのこと。定年退職したおじさんに義母が近況を尋ねたところ「いや〜、毎日一人で好きなことやって暮らしてますよ」と、おじさん。それに対して義母が「自業自得ですね」と言い放った。一人で暮らすことが自業自得と言われたおじさんは黙り込み、言いまつがったことに気づかない義母に対してなんとフォローしてよいかわからない妹夫婦は真っ青。目的地に着くまでが果てしなく長く感じられたそうです。(うらやましいぞ悠々自適)


上司と飲みに言ったときの事。グラスになみなみと注がれた日本酒を見て、上司が私に聞きました。「この状態、なんて言うかわかるか?」知ってるよ、馬鹿にすんなよ。「超常現象っ!」本当に知ってたのよ、表面張力って。(サンタマリア)


いまTVで、『子供が作るお弁当教室』を取材中の女子レポーターさんが「ウサギもちゃんと、リンゴの形に切ってありますねえ!」と言っておられました。マイクを向けられた子供の微妙な表情がたまりませんでした。(るーぴょん)


小3の息子が、どうしてそんなことを言い出したのかは不明なのですが、「ともぐい合戦」としきりに言っていました。なんのことかと思えば、「とむらい合戦」のこと‥‥。こんなんでいいのかなぁ、わが息子。(けろん)



小学生のとき、授業参観が音楽だった。『鶴の恩返し』という歌をナレーション・歌・リコーダーなどで保護者達の前で発表することになっていた。いちばん最初にAちゃんが「昔々(中略)鶴が罠にかかって苦しんでいました」と朗読してから演奏に入るはずが、彼女は本番で緊張のせいか「鶴が罠にかかって死んでいました」と言い切った。教室中の空気が固まった。(譲)


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