その283 (2004-11-23)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


息子が年長だったころのこと。息子は私に、聞きました。「おかあさん、おとな?」「うん。大人」「おかあさん、おんなだよね」「うん。女だよ」「じゃあ、おとなのおんなだねっ!」と一人納得した表情。……え?うーん、大人の女かどうか、って言われるとちょっと自信ないなあ。大人で女であることは確かだけど。(ぱご)


私の彼は、ジャック・ニコルソンを見ると必ず「もう一人似た人がいるよなー」と言います。聞くとそれはジーン・ハックマンのことなのですが、アンソニー・ホプキンズを見ても必ず「もう一人似た人がいるよな」と言って、そのもう一人もジーン・ハックマンなのです。何も言いまつがっても、しまつがってもいないのですが、なんか間違っている気がしますので報告させていただきます。(ていうか似てるか?)


言いまつがいではないと思うのですが。先日、オープンしたばかりのスーパーに行った時のこと。鮮魚コーナーで、5歳くらいの女の子が叫んでいました。「ママ!蛸が死んでる!!」‥‥確かにね。切り身だし、茹でてあるし、生きてたら怖いよね。(たこ焼き)


小2の息子に「ママ大好き」と言われたので、いつもだったら、「ママも○○(子供の名前)大好き」と答えるところを「私も」と返してしまいました。まつがってはいないけど、妙な気持ちになりました。恋人に返事するんじゃないんだから‥‥。いつも子供相手には、自分自身のことを「お母さん」「ママ」と呼んで会話しているので、「私」と言ってしまったときは、かなり違和感を感じます。まつがってはいないですけど。(ちぴろん)


別に何もまつがっていないような事だが。うちの旦那は白浜のホテルのゲームコーナーで10円玉の両替機に千円札を入れた。もちろん100枚に。「いつまでも10円玉が出てきた!」と息子と喜んでいた。なかなか、豪勢な感じがしたらしい。ゲームをしたら、104枚に増えたそうだ。(注意書きを読もうね)


お客様には「いらっしゃいませ!」業者の方には「まいど〜」、それが習慣です。今日、業者の方がきてるから、と呼ばれ、そちらに向かう途中ですれ違ったお客様に、つい、「まいど〜」と言ってしまいました。本来の意味からするとまちがってはいないけど。かなり恥ずかしかった。(金子)


民芸品好きの私は、「こけし」にハマっています。大きく分けて古くからある「伝統こけし」と自由なデザインの「創作こけし」があるのですが、いかにステキかを友人に語っていたところ、「私はダンゼン伝統こけしが好き!」いや、言いまつがっちゃいないのだけど、笑顔で言った後、ハっと顔が赤らんでしまった。(自意識過剰)


通勤帰りに疲れ果ててバスの中で寝ていた私。隣に座った女子高生2人がしゃべっているのを、うとうとしながら聞いていました。どうやら私のひざの上の大きなバッグがはみでているらしい。わかるんだけれど、それを手元に引き寄せる気力もない。女子高生A「‥‥まったく、オバンはこれだから困るよね」(ムカッ、オバンだと!?でもそんな風に見られるんだなぁ)女子高生B「でもさあ、よっぽど疲れているんだね‥‥」(そうなのよ、同情してくれる?)しばらく沈黙。覗き込まれる気配。女子高生B「まだオバンじゃないよ、このヒト」(まぁ!わかる?まだ若いのよ)女子高生A「うん、年増だね」(‥‥???)(当時25才)


中学の時、学園祭の演目について宣伝するために、全校集会かなんかで、部活単位で演目を説明して「見てね!」というのをやってました。バンドをやってたDくんは、マイクの前に立ち、「ぼくたちは、バンドをやるので‥‥」と言った後、何を言うのか忘れ、少し考えたあげく「す。」と文章を強引に結んで引っ込んでしまいました。体育館は大爆笑の渦に。当時Dくんが好きだったにもかかわらず、あまりの笑撃に、バンドの演奏内容はさっぱり覚えてません。(ぎょもこ)

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