その344 (2005-01-23)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


自分の部屋に行くとき、めんどくさくて電気をつけずに暗い廊下をいつもの感覚だけで歩いていたのですが、いつもなら開いている部屋のドアが閉まっていて、気づかずにそのまま顔面衝突しました。そして、かけていた眼鏡がぐにゃりと曲がってしまいました。(かな)


宿泊用の荷物を宅急便にして送った後、寝巻き姿に気がついたかたがおられましたが、わたしの友人は、復路の航空券を、宅急便の中に入れて送っておりました。(真澄)


10年前の成人式の日の朝、たんすから出したはずのブラジャーがどうしても見当たらず、他のブラを着けて美容院に行きました。髪の毛をセットしてもらい、着物を着せてもらうべく洋服を脱いだところ、母と美容師さんが笑い転げるので何かと思ったらブラを2枚重ねて着けていました。どうりで探してもないはずです。(着付けは時間がかかるので早起き)


潰れた黒豆とゴキブリを間違えた方がいましたが‥‥。私もやっつまったことがあります。起きがけの寝ぼけまなこで食卓についたら朝っぱらからテーブルの上にゴキが。慌ててそばにあった新聞紙を丸めてパーン!でも何かへん。よーく見たら、つぶれたナスの漬け物がひと切れ。(色といいツヤといいそっくり)


夜遅くに私の実家に夫婦で泊まり、仮眠とって翌朝早くに出勤、ということがありました。朝、非常に慌ただしく朝食をとり、身じまいをすませて車で出ました。道々、たわいもない普段の会話をしていた時、何の気なしに運転席にいるツレを見、視線を前方に戻しました。「?」(違和感)もう一度視線をツレに戻す。と。「なんでネクタイ2つもしてるのっ!」どうやら寝ぼけて、自分のネクタイをしたところに、兄のネクタイをなぜかもう一度してしまったらしいです。(まりこ/Mariquita)


第一子を妊娠し初めて産婦人科を受診したとき、問診表に「受診者の両親の健康状態」を記入する欄がありました。生まれてくる赤ちゃんに遺伝病などの危険をたずねるものであろうとおもいますが、なにぶん初めての産婦人科で舞い上がってしまい「受診者の両親」までしか目に入らず、不思議に思いつつも主人と私の両親の名前をずらずらっと4人分書いて提出しました。14年経った今でも恥ずかしいです。(にたえもん)


先日、ガムを噛みながら自転車を運転していたところ、曲がり角で危うく人と接触しそうになってしまいました。咄嗟に謝ろうとしたのですが、口にガムが入っていたせいで口が開かず、そのまま「ンンンンン」と不明瞭な音だけを発し、しかも自分だけは「すみません」と言ったつもりになって愛想笑いでそのまま走り去っていってしまいました。相手の方にしてみればなんのこっちゃだったと思います。(えぬのひと)


中央線四谷駅で朝の通勤ラッシュにへとへとになってました。ドア際に立っていた私はやっと電車のドアが開いたとき、これから乗り込もうとしている人々の列に向かってなぜか「おはようございま−す!」とかなり元気よく言ってしまい、体が硬直しました。(至)


Suicaを使って通勤する日々。久しぶりに切符を買って電車に乗る機会があった。切符を改札のSuicaの読み取り部分にかざして心の中で「ピッ」と思った瞬間、普通の切符だったことを思い出し、あわてて切符入れに入れなおし。遠くで見ていた夫に「切符ではピッて行かないんだよ」と白い目で念を押された。(みなまる)


私は小さい頃から混血と間違われることが多いのですが、高校生の時、帰宅中に数人の男子高校生がやってきて名前を聞いてきました。おびえつつも「黒田です」と答えたら「へぇ、クローラ?」と。ちょっと怖そうな人たちだったので、間違っててもなんでもいいやと思って「はい、そうです」と答えて早足でその場を去りました。(ポルポプ)


うちの父は若い頃からスキーが大好き。この前も「スキーで国境を越えたい」という長年の夢をスイス・フランス間で叶えたばかりです。「今度はカナダだ!」とスキーツアーに申し込んだところ、旅行代理店の女性から電話が。女性「○○様は保護者の方ご同伴ですか?」父「?私には保護者はいませんが」女性「このツアーは、未成年の方は保護者ご同伴となっているので」父「?私はもう成年ですが‥‥」女性「いえ、お父様ではなく、息子さんが、です」父「??うちには息子はいません」女性「‥‥‥‥」父「‥‥‥‥」女性「平成7年のお生まれですよね?」父「私は昭和7年生まれです」女性「‥‥‥‥」父「‥‥‥‥」あとは女性の平謝り。申込み書で、昭和にマルが打ってあったけど、まさかそれはないだろう、と信じて電話してきたそうです。「マジですか、とか言いやがって、若いモンは言葉遣いを知らんなぁっ」と怒りながら、でも、そんな父はちょっぴりうれしそうでした。(bw)

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