その593 (2005-09-29)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


母と電話で話していた時の事です。私「友達がナリス化粧品に(就職が)決まってね」母「へぇー、ナリスケ商品!?変な名前ね」私「うん、ナリス化粧品。知っとるやろ?有名じゃん」母「有名?知らん。初めて聞いた」私「ほら、Aちゃんか誰か売ってたじゃん」母「えー??Aちゃんが売ってた?ナリスケ商品を??」私「うん、ナリス化粧品」母(しばし考え中)「あー、ナリス化粧品!?」私「うん、だからそう言ってるじゃん?」その後二人で爆笑しました。(コロスケ商品)


居酒屋でバイトしている私。焼き鳥を注文されて、「一皿何本入り?」ときかれ、「2本です」と答えたはずなのに、「なんこ?」と聞いてくるお客さん。「(だからぁ!)2本です!」とイライラ答えたあとに気付きました。お客さんは「軟骨」と注文していることに‥‥。(あけみ)


先日、代引きで荷物が届きました。8303円だったので、郵便局の方に10303円渡したところ、「すみません、あと3円よろしいですか?」「(ちょっとむっとして)今渡しましたよね?」「‥‥?いえ、サイン」どうも熱で頭がもうろうとしていたみたいで‥‥。失礼なことをしてしまいました。(かよ)


飲み会でいい気分になってきたころ、上司が突然「キングコングって知ってる?」常日頃、もの知らずっぷりを馬鹿にされる私ですが、流石にこれは知っているぞと胸を張って「はい。なんか高い建物に登って吠えたりしてるのは観たことあります」「そっかー。あれの猿っぽいやついるじゃん」「どれも猿じゃないんですか?」「あー、確かにね。じゃあ小さいほう」「子ゴジラみたいな感じですか?」「ゴジラっていうかだなー」「あれってどう見ても巨大なゴリラ‥‥」「?」「??」上司が言いたかったのはお笑いコンビ。私の脳にあったのは怪獣。ものを知らない私の評判を覆すことはできませんでした。(あの年齢層でそれは反則‥‥)


職場での会話。私「さっきから『カルメン』(ピンクレディー)がずっと頭の中で回ってる‥‥」先輩「へ?なんでまた?どんなとこ?」私「♪カルメ〜ン!カルメ〜ン!ってとこです」先輩「『カルメン』て、歌詞あったっけ?」私「ありましたよ。私の名前はカルメンです!って」先輩「???でも、あれ長いよね?わたしだったらここだな(『カルメン』を口ずさむ)」私「???長いですか?」先輩「あれ歌劇でしょ?」私「へ〜、ピンクレディーって、すごいんですね」先輩「そっちか!」そうです。私はピンクレディーが歌ってる様を思い描いていたのに、先輩は歌劇『カルメン』を思い浮かべていたのです。(ピンクレディー解散の年に生まれた女)


旅行会社で働いてます。先日、後輩に「モルジブが」という話をしていたらまったく話がかみ合わない。「海がきれいでさぁ」と言うと、「そうですか?」「ホテルが素敵で」と言うと「グランドハイアット?」と返される。後輩はずっと「森ビル」と思ってたらしい。(そりゃ、六本木は近いけど)


若いお母さんが、母親学級で、赤ちゃんへのミルクのあげ方の講習を受けていたとき。助産婦「(哺乳瓶の)乳首は雑菌がつきやすいので、洗ったあとは煮沸しましょう」お母さん「煮沸ってなんですか?」助産婦「熱湯の中にしばらく浸けて消毒するんですよ」お母さん「熱くありませんか?」助産婦「熱いけど、赤ちゃんのためなので頑張って!」お母さん「(涙目で)痛くありませんか?」そうです、お母さんは、「自分の」乳首を毎回煮沸消毒しなければならないのかと勘つがいしていたのでした。助産婦さんに、自分の乳首は煮沸しなくてよいと言われたお母さんはホッと胸をなでおろしましたとさ。でも、あの時、勇気を出して聞いてなかったら、自分の乳首を煮沸しちゃってたのかな、あのお母さん‥‥。(Etsuko)


兄妹3人とも通った道です。私が高校生の時の出来事。先生「あなたのみょうじなんて読むの?」私「みょうじです」先生「そうそう、みょうじのこと」私「みょうじです‥‥」先生「そうだよ。みょうじの事ね」私「‥‥」友達「先生!苗字が『みょうじ』なんだよ」先生はそこでようやく気が付きました。私の姓は「明時」と書く「苗字」でした。(珍名はつらいよ)


私は中学にはいって、テニス部に入りました。同じくテニス部に入った友だちと話をしていて、「顧問の金沢先生って名前なんだっけ?」と聞かれ、「みよじ?」と私「いや、名字じゃなくて下の名前」「みよじ」「だから〜、名字じゃなくて、下の名前!」「?だからみよじ?」「‥‥」「‥‥」そこでやっとふたり、は!と気付きました。金沢美代司先生、お元気でしょうか。若くて熱心な、とってもいい先生でした。(おまめ)

みなさまからの投稿も募集中です。ぜひ、お気軽にご参加ください!
ページトップへ
前へ 次へ
感想を送る    
ほぼ日のTOPへもどる