その619 (2005-10-25)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


テレビで「ハリケーンが心配されます」というのを離れた所で聞いていた夫が「谷啓の何が心配だって?」と聞いてきた。(こめこめ)


出張の朝、BGM代わりに朝のニュースを流していた時のこと。テレビから「ご家庭でもとんかつコーヒーが楽しめます!」というアナウンサーの声にびっくり。振り返って画面を見ると、そこには本格コーヒーを楽しむ人々が。(細雪)


この間ボーッとテレビを見ていたら「箱根のメキシコ伝統の温泉」と聞こえて「えっ?メキシコの温泉?」と思ったら「歴史と伝統の温泉」でした。(つかれてたのかな)


私が5、6才の頃。馬場や猪木、デストロイヤーが全盛の時代、兄やその友達がプロレスごっこをしていました。かけ合っている技を聞き覚えて、「夜の地下足袋って何?」と聞くと、みんな大爆笑。教えてくれませんでした。「4の字固め」という技を知ったのは、ずっと後のことでした‥‥。(ちょうぢ)


選挙速報で、「つぎは愛地球区の当確がでました」。ん?万博あたりの選挙区はそう呼ぶの?なんて思ってしまった。もちろん「愛知9区」ですよね。(ちあき)


野球放送を聞いていると突然娘が「『こまったぞうさん』って何?」と言う。「こまつたつお(小松辰雄)さん」だった。(ころちゃん)


私が遭遇した「聞きまつがい」です。数年前、駅の売店でガムを買っていたらかなり切羽詰まった様子のおじさんがやって来て「ティッシュ下さい!」と言いました。売店のおばさんは間髪入れず「チェルシー」を手渡していました。おじさんはそれをつかんでトイレ方面へと走って行きました。あのおじさんあれからどうしたかなーと今でもたまに思い出します。(がんも)


会社の先輩(男性・42歳)とお弁当を買いに行ったときのこと。お店のおばちゃんが「お父さん、お会計しますか?」と聞きました。でも、先輩は無反応。40代にしてはやや老けているとはいえ、「お父さん」はさすがに失礼だろう‥‥と思ったら、先輩が私に「ソースかけるかって聞いてるよ」と。おばちゃんは私に、「おソースおかけしますか?」と聞いていたんですね。自分の耳にビックリ!失礼なのは私の耳でした〜。(ちっちゃいの)


子どものころ、ラジオで「千葉市が政令指定都市になりました」というニュースを耳にした私は、その言葉を知らなかったため、脳内で勝手に「精霊指定都市」と変換されました。ティンカーベルのような妖精が、スティックをきらりーん☆とふって「ここを都市に指定しまーす♪」とか言ってるんだろうなぁ‥‥と考えてました。妙にわくわくしたのを覚えています。恥ずかしい。(むくいぬ)


もう十年以上前、免許を取りに行き、学科試験をパスし、免許証に貼る写真を撮ることになりました。パシャッと一枚写真を撮ったおねーさんが僕に「二枚目なのでメガネ外して下さい!」と。僕は「へ〜。ユーモアのある人だなぁ」と思いニヤニヤしていたのですがおねーさんはいたって真顔。そこでやっとおねーさんの真意に気付きました。写真の1枚目、2枚目の事だったということに。僕はそ知らぬ顔で2枚目の写真を撮ってもらってその場を後にしました。おねーさんが僕の真意に気付かなかったことを祈りながら。(しょうゆ顔の三枚目)


弟が入社してすぐに「うちの会社には伝説の鈴木さんという人がいる」と話してくれました。会社で話しているとしょっちゅう「伝説の鈴木さん」が出てくるのです。はて、どんな人なのか弟もわたしも興味津々でした。そしてとうとうある日、上司から言われました。「伝説の鈴木さんとこへ行って書類もらってきてくれ」弟は尋ねました。「あの〜、伝説の鈴木さんってどこにおられるんですか?」「ああ、伝説の部屋だよ。三階の奥」弟は三階の奥まで行って発見しました。「電気設備課」というドアのプレートを。(ヒトシ)


文系の友人と街を歩いていたところ突然友人が「そういえば○○さんって違法堂々としているよね〜」えっ、そんなこと彼女はしていたのか!と悶々としていたところ「ホント、あんな人になりたいよ」と、二言め。「そんな人になりたいの?」と真面目に聞き返したところ「威風堂々」の間違いでした。理系と文型のギャップを感じました。(自分は理系)


中学生の娘が茶の間で試験勉強をしていた時のこと。「排他的経済水域って漢字で書けないと丸もらえないんだって」と言うのを聞いた夫は「ハエたたき経済水域?ハエたたき経済水域ってなによ、そんな水域あるの?」と真面目に聞き返し、娘が「ハ・イ・タ・テ・キだよ、お父さん」と言っても夫は「だからハ・エ・タ・タ・キでしょ」と本気で悩んでしまいました。この親に説明するのは時間がもったいないと思ったのか、娘は「ハエたたき」と呟き続ける夫を無視しそそくさと部屋に戻って行きました。(ろびん3号)


私が昔、結婚式の司会の仕事をした時の話です。飛び入りで歌を歌わせてほしいとちょいと酔っぱらいのおじさんが司会席に来ました。「はい。わかりました。で、どんな歌を歌われるのですか?」「『めおとしんじゅう』」「えっ?心中?死んじゃっちゃぁいけませんね。もっとおめでたい歌はありませんか?」「だから『めおと心中』だよ。これはめでたいんだ」「そんなぁ‥‥」(酔っぱらってるしな。ここはお引き取りいただこう)と考えた私、「あ。次の予定が始まりそうなので、まことに申し訳ないのですが‥‥」と、体よくお断りいたしました。でも。無知とは恐ろしいものです。おじさんが歌いたかったのは『夫婦春秋(めおとしゅんじゅう)』でした‥‥。(オマヌケもっこさん)


会社の後輩の話。雪がひどく降って来たので同僚の女性社員に「だいぶ積もってきたよ」と言うと「え?どんな大仏?見せて!」(おならの大仏)

みなさまからの投稿も募集中です。ぜひ、お気軽にご参加ください!
ページトップへ
前へ 次へ
感想を送る    
ほぼ日のTOPへもどる