その661 (2005-12-06)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


私の父の名前は「はやお」といいます。ある日、電車の定期を新規で購入するときに記入用紙の名前の欄に「ハヤオ」とカタカナで書いて定期売り場のおばちゃんに渡して、返ってきたのは「リカオ」でした。うちの父は字が汚いことで有名。(えみ〜ご)


名前の字を「辞典の『典』」と言ったら「自転の『転』」にまつがわれた方がおられましたが、私も「典子」の典の字を説明するのに、「辞典(あるいは事典)の『典』」と言ったら「次点(あるいは時点)の『点』」の字を書かれ、それじゃあ「古典の『典』」と言ったら「個展の『展』」とまちがわれ、最近は「古典文学」の典の字です、とくどい説明になっていました。「ハムラビ法典の『典』」、これいただきます。感謝。(のんちゃん)


うちの7才の息子は「泰蔵(たいぞう)」という名前です。市内のオセロ大会に申し込むのに電話で名前の漢字を聞かれて「ぞう」を「くさかんむりの『くら』です」と説明しました。すると、当日受付の名簿には「泰蒼」と書いてありました。その字は「ぞう」とは読まないと思うのですが‥‥。(みなぼう)


わたしの友達の「公子(キミコ)」さん。「公子のキミは、おおやけの‥‥」と説明したら「ああ、公衆便所の『コウ』ね」と言われ、「せめて、公衆電話と言ってもらいたかった」とぼやいていました。(ハム子といえば‥‥?)


「之」という字の説明で皆さん苦労されているようですが昔バイトをしていた所の社員さんが、電話で自社の社員の名前を説明する時に「貧乏の乏の上のノを取ったヤツ」と説明していました。すぐわかっていただけたようです。(山山)


昔、私の仕事の部下の名は「伊丹」といいました。ある日電話で自分の名前を伝えるのに苦労しているようで、「伊丹空港の‥‥。伊丹十三‥‥」といくら一般的な例をあげても伝わっていないようでした。ついに彼は「伊勢丹の勢いをとった、伊丹です」確かにそうだけど、引き算で名前を教える様子ははじめてみました。(長々老々)


仕事中、電話で漢字を説明していた友人が、啓の字を、「谷啓の『啓』です」と説明していた。その隣では、彼女の同期が「松尾様は、松尾伴内の『松尾』でよろしいですか?」と言ってた。お笑い好きはわかるけど、なぜ、ソコを選ぶ?(優秀な社員の当たり年?)


私の名前は「素子」というのですが、いつも電話で漢字の説明をするときに「味の素、の『素』です」と言っていたら、そばできいていた父が、「お父さんはな、そんなつもりでお前の名前をつけたんじゃないぞ。素直で素敵な女の子になるように、という意味でつけたんだ。決して、味の素の『素』なんかじゃないんだ」と悲しそうに言うので、次に説明するとき「素直とか素敵の『素』です」と照れながら言ったら、「あ!味の素の『素』ですね!」と直されてしまいました。(親子亀)


兵頭(ヒョウドウ)という苗字です。文字の説明をしていて、「ヒョウは兵庫県の『ヒョウ』」というと『京』と書き始めました。兵庫と京都を聞きまつがえたと思い、「京都は『府』!」とつっこむと、「あっ、スミマセン」と言って「府道」と修正されました。(大阪府民)


うちの息子は「雄太」ですが、「『オスが太い』で雄太です」と電話口で言っていると旦那がボソッと「俺の願望みたい‥‥」と言ったので、それからは、「オスに太い」と言うようにしています。(旦那思いの母)


私の名前は「恵実子」といいます。よく「恵美子」と間違われます。親しい友達でも、何度注意してもまた「美」になってしまうのはまぁ百歩譲るとして、自分の父親までもが「恵美子」だと思っているのには百歩も譲れません。(命名したのは祖父だけどね)


国際結婚をした知り合いの女性(日本人)が電話をかけてきましたが、私が留守だったので、母に伝言を残しました。母「えっと、『盆踊りさん』から電話があったよ〜」私「は?」しばらく悩みましたが、後で「ボードリーさん」だったことがわかりました。母「だって、外国の人だとは思わなかったんだもん」って、日本人なら「盆踊りさん」はアリですか?(ヤギブシ)


私の名前はアイ。妹の名前はユウ。外国の方を交えて英語でしゃべっていると、自分のことではないと、頭ではわかっていても、反射的に反応してしちゃって、姉妹ともども挙動不審になってしまうから、すごく不便。ま、英語での自己紹介のネタになるから、得もしてるのだけど。(アイアムアイ)


私の母は、文鳥を叱るとき妹の名前を呼び、犬を叱るときに弟の名前を呼ぶことが、よくある。(あずまむ)

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