その703 (2006-01-17)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


朝っぱらから元気な上司に「おい、どうした!ハイテンションが低いぞ!元気出せ!」と励まされました。(つろっこ)


けっこう大きな地震があったとき、離れて暮らしている義理の母から電話。「地震があったみたいだけど、大丈夫?どのくらいの揺れだったの?震度ギョ?」どうやら震度4と震度5が混ざってしまっての言いまつがいだったようです。(まちこままアゲイン)


わが社の社長が電話を取ったときの話です。何か時代物の企画について考え事をしていた社長は、かかってきた電話に「はい、○○である」とかなり堂々と名乗ってしまいました。聞いていた同僚は「お殿様みたいな口調だった」と証言。(MITUKO)


うちの上司がエレベーターに乗っていたところ、ボタンの近くに立っていた女性が、きっと「何階でございますか?」と尋ねたかったのでしょうね、「何階でござるか?」と。言いまつがいでその女性に恥ずかしい思いをさせてはイカンと思ったうちの上司、「5階でござる!」素敵な上司です。(ポン子)


何年か前の話です。息子の個人懇談の席で相当重い話になりその場の空気も暗くなってきたところで私、やらかしてしまいました。「家でもほとんど口をきいてくれないんでござる」「‥‥それは(絶句)」机をはさんで真向かいに座ってる先生の肩がふるえてるのがわかりました。顔を見る勇気まではありませんでした。(KAZU)


妹が言いました。「やっぱ、類はよもをとぶ!だね」そんなに飛び回ってどうするつもりでしょうか。(Na2)


職場の新人研修の時、「座右の銘は?」と聞かれ、「はい、吉川英治氏の『我以外皆我師』です」と言おうとして「『我以外皆我弟子』です」と言ってしまったことがあります。なんてゴーマンな新人だ。(どま)


公務員の私が、うっかり大きな事故を起こしそうになったとき、友人が「そんなことになったら、朝刊のA面に載っちゃうよ」と言いました。「朝刊の1面」のことだと思います。(B面と合わせてすごく薄っぺらい朝刊)


うちの母は毎日朝から「今日の晩ご飯どうしようかな〜?」と悩んでいる。今日は珍しく妹から「ハンバーグにチーズ乗せたやつにして!」とリクエストがあった。母は考える手間が省けたので喜んで、「よし、なまけるチーズ買ってこないと!」と言って買い物に出掛けていった。(私は晩ご飯が怖い)


電車にて、大声で電話している女子高生に勇気を振り絞って注意をしたおじいちゃんの一言。「こんな所で電話して、電話のことも考えなさい!」電話代のことかと思いました。まわりのことを考えてほしかったらしいです。(福西の隣の)


年末の30日、高校生の頃に付き合っていた男の子を含め、男女4人で5年振りに再会しました。元彼君が運転する車で、深夜のドライブ。久しぶりの夜遊びの興奮も手伝って、懐かしい彼の声にちょっとドキドキ‥‥。あの頃、進学校に通うわたしと高校中退の彼との世界観の違いが原因で別れてしまったわたし達。しかし、今も昔も音楽が好きという2人の共通点は変わっておらず、音楽話で随分盛り上がり、うれしかったのです。そんな元彼君の車内に響いていた音楽は、携帯に取り込んだ音源をカーステレオにつないで聴くというもので、アナログ人間のその他3人にとっては、初めて見るシステム。アルファベットを交えつつ説明してくれる彼のハイテクぶりに、いたく感心していました。付き合っていた時は、おつむの弱い彼を許せなかったわたしだけど、お互い大人になったもんね‥‥。感心する3人に向かって、すっかり大人顔の彼は言いました。「ま〜、各社どんどん新しいもの出してくるよな。業界のシュアを得るためっつーの?がんばってんだよ、どこも」5年振りに聞いたよ、君の言いまつがい。車内がうるさくて聞こえなかったフリしたけれど。そんな君をいとおしく思えるようになったわたしは、5年分大人になりました。(そんな彼でも好きだった)

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