つまづいたとき、はげまされた本や映画、歌はありますか?

●田辺聖子さんの「ほのかに白粉の匂い」という本。
20代のころから愛読していて、今やボロボロになってしまって、ページも黄ばんでいます。

「ほんとうの女らしさというのは、 ぎりぎりのところで生活しているところに あるような気がしますの。・・・・ 自分の名前を自信を持って言えるような、 そういう生活をして欲しいと思いますね。
 自分の名前に誇りと気概を持っていない人に、 挫折から逃げるなと、 いくらいてもだめですねぇ」

というところに、赤線を引いてます。
いまだに、読み返してます。

ハツイク (30代・女性・会社員)

●くるりの 「ハイウェイ」という曲。
就職活動でつまずいたときに
「でっかいことしてやろう」の歌詞で気持ちを高めました。

金魚 (20代・女性・会社員)

●ちょっと恥ずかしいのですが『愛と青春の旅立ち』です。

学校を中退して勤めたのは会社というより
「親方と弟子」といったところでした。
慣れない仕事でもたつき、何度も「辞めちまえ!」と罵倒される日々。

そんな時に話題になっているというだけでふらっと観たのが『愛と青春の旅立ち』でした。
日々しごかれ出て行けと罵倒する鬼教官にリチャードギアが
「いやだ! ここ以外に行くところがない!」
と叫ぶシーン。
そのときの自分と重なって、泣けてきました。

辞めようと思っていたんだけどこの台詞で思いとどまり、もう20年以上、この仕事を続けています。

この歳になってようやく話せるようになった恥ずかしい話です。

BATA (40代・男性・自営業)

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