第15回更新


覆面パトカーというのはパトカーの前の部分に黒いカバーで覆面してあるものだと、高校まで信じていました。ある時アメリカ映画を見ていて「Undercover Police Car」というのの字幕が「覆面パトカー」だったのでかんつがいに気づきました。
(えつこ)


それはあれですね、覆面パトカー的な覆面ではなく覆面レスラー的な覆面ですね。


子供の頃、『大きな古時計』のおじいさんの名前は「ボル」だと思っていました。だって、歌詞にあるじゃないですか。「天国への、ボルおじいさん」って。
(モモコ)


斬新。新解釈。


中学からの親友。理系に強くて漢字に弱い彼女。「文明の利器」を「文明乗り機」。すなわち「エスカレーター」だと思ってたらしい。なぜかエレベーターだとは思わなかったらしい。
(あやこ)


おかしなかんつがいの中に「すなわち」とかいう言い回しがさらっと入ってたりするのがいっそうおかしみを増しますね。


夏の夕暮れどき、田舎の河原で聞こえるカナカナカナカナ‥‥と鳴くひぐらし。カエルだと思っていたら、蝉らしいんです。いったい、いつから?
(40の夏)


ぼくが物心ついたころには、もうセミでしたよ?


私のともだちは、「ゴマはいちごから採る」と思っていたそうです。
(タケノコとシイタケが混然一体)


なかなか、見事な「かんつがい」ですね。きれい、というと言い過ぎでしょうか?


私の同僚は、きなこは木の皮からできている、と本気で言っていました。
(そして蜜柑は土から掘り出すらしい)


はっはっはっ、と笑ってるそこのあなた、きなこが何からできてるか、ほんとにわかってますか?


私の友人の友人(つまり他人ですが)は、企業の「一部上場」について「なんで全部(上場)しないのだろう」と本気で言っていたそうです。
(なな)


面接官
「それでは、なにか、質問がございましたら」
学生
「はい、御社はどうして全部上場せずに一部しか上場してないんでしょうか?」
面接官
「‥‥面接の結果は追ってお知らせしますね」


大学4年生になって就職活動を始めたばかりの頃、「一部上場」というのはちょっとだけ上場してることだと思ってました。ほんの一部しか上場してない企業は将来性に不安があったので「全部上場」の会社を探しました。
(しばやん)


こちらの方は、一歩進んで、「全部上場」の会社を探したと。なかったでしょうね。


少し性格が違うかも知れませんが、30代半ばくらいまで、ご夫妻が同じ寝室でダブルベッドとかで休むのは、日本の住宅事情が厳しいからだと思ってました。大人で個室が持てないのは政治の貧困だと真剣に憂いていたのですが‥‥別な理由があったのですね。 蛇足。
このかんつがいに気づいたとき、同時に腑に落ちたことがありました。20代終わり頃のことですが、当時つきあっていた彼と泊まりがけで旅行に行きまして、ツインの部屋に泊まりました。いろいろあってあとは眠るだけ(睡眠の意味)、という段階で、窓際のベッドにいた私に向かって、彼が「そっち行っていい?」と言うので、窓際のベッドで外を見ながら眠りたいのだなと理解した私は「うんいいよ、私がそっちへ行くから」といってベッドを交換してあげました。そのとき彼が何とも言えない複雑な表情をしていて、何でかなあとずっと疑問に思っていたのです。だって眠るときくらい一人になりたいじゃないですか!
(ふゆん)


その腑に落ちない彼が、まんじりともせず朝を迎え、朝食のときややふてくされている姿が見えます。


子供のころ、お相撲さんの手刀、あれは「どれにしようかな」をしていて、賞金(たとえば千円、1万円、10万円とか)を選んでいるんだと思っていました。運が悪いと横綱に勝っても千円だったりするのだと。
(みそひともじ)


わははははは。また明日。


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