第29回更新


車のことはわからないことばかりです。ジープの後ろにタイヤがくっついていますよね?子供の頃の私はなぜかあのタイヤを「他人から盗んだタイヤ」と思い込み、見かけるたびにモヤモヤした気持ちになっていました。なぜ盗む? (一個だけ)なぜ堂々と見えるところに飾る?(こんな子どもの私にもバレてるのに)なぜこの街には犯罪者がたくさんいるの?(悲しい‥‥)当時あの手の車に乗っておられた皆さん、犯罪者と思ってしまってごめんなさい。
(アカチ)


なぜ盗む! 一個だけ!あと、この人、ジープの解釈がきっとまつがってるね。


小学校の頃、ひじき(芽ひじき)はオタマジャクシを干したものだと思い込んでいて、給食で出てくるたびに、密かに脚のついた(カエルになりかかってる)やつはいないか探していました。自分の中ではシラス干しと同じグループだったので、シラスの中に混じってたまにヘンな生き物が入っているように、ひじきにもカエルが入ってるかも!と当たりを探すノリで、いつも先割れスプーンで探っていました。当然ながら、一度も見つけることはできず、漁師さんか干物職人さんか、はたまた工場で選別する人なのか、その腕? 目? のよさに感心したものです。
(やすこ)


そもそもひじきってなんだっけ?と、くびをかしげてらっしゃるみなさん。ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の一種だそうですよ。


昔の会社の同僚が、ラーメンに入ってるメンマを使用済みの割りばしを漬け込んで刻んだ物だと思っていたそうです。ずっと食べられなかったと言っていました。それを聞いてしばらく食べられなくなりました。
(ミント)


同様の話をいくつかいただきました。


「平謝り」とは、その字面のなんとなく薄っぺらな印象から「あ〜、はいはい、どーもすいませんしたー」的に開き直って表面上だけで謝ることだと思ってました。そして、「陳謝」も同義語と認識していたのでニュースでその単語を聞く度に「まったく反省してないんだな」と思っていました。さすがに違和感を覚え、こっそり調べたのが去年(34歳)のことです。
(にゃっこ)


あー、はいはい、どーもすいませんでいたー、ええ、ええ、一桁、まちがってましたー、はいはい、どうもすいませんでしたー、寝過ごしましたー、すいませんでしたー、すいませんでしたー、食べちゃいましたー、ごめんなさいー、ふたまたかけてましたー、ひらあやまり?、ひらあやまりー、どーもー。


私は男性によって、「もの」の数が違うんだと思っていました。私が小さいころ、父は風呂上り、全裸でリビングを歩き回っていたのですが、ものすごく毛深く、「もの」の詳細が分かりませんでした。ただ、深い毛におおわれたその「もの」が、幼稚園でやった芋ほりの芋に似ているなと思っていたのです。自分の掘った苗の芋が少ないとがっかりしたり、多いと喜んだりしたので、芋なら数が違って当たり前と考えていました。ちなみに父の「もの」は5、6個あると思っていました。
(大きさもさまざま)


ひーーー、ダメだ。おもしろすぎる。「芋ほりの芋に似ているな」というのはすばらしい着眼点ですね。


小学校高学年くらいの話です。クラスの中でも少々オトナっぽい部類の女子が、なぜか「肉体労働」をひわいなコトバとかんつがいしていました。彼女が「まぁそれは肉体労働やな、ふっふっ」みたいな調子で意味深に「肉体労働」を繰り返すので、周りのバカ小学生たちは、皆、瞳をキラキラさせながら「肉体労働ってなに?なに??」と鼻息荒く質問しまくり、「しーっ!そんな大きな声で!」と、オトナ女子にたしなめられていました。その後結構しばらく「肉体労働」は、おおっぴらには言えない言葉だと思っていました。小学生ってバカだなぁ。
(コドモ小学生)


たぶん「肉体関係」あたりのことばとまざっちゃってるんじゃないかな。


わたしはちいさいころ、電車に乗っている人のなかで、スーツを着ているひとがお仕事にいくひと、スーツを着ていないひとは遊びにいくひとだとおもっていました。父が会社に行くときいつもスーツだったので。スーツ出勤じゃないサラリーマンの方々すみません。
(なお)


いえ。たしかに、あやしいです、じぶん。それでは、また次回ー。


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