03 六花の森 坂本直行記念館
前回の中札内美術村から、自動車で10分ほど。
引き続き、六花亭の岩崎さんに案内していただいて六花亭の包装紙のイラストで有名な坂本直行さんの記念館がある「六花の森」に到着。
こちらが、坂本直行さん。
いま熱い坂本龍馬は「祖父の叔父さん」。
ひろびろとした敷地内には‥‥。
小川がせせらぎ‥‥。
「十勝六花」に数えられるハマナスやカタクリが、植えられていました。
訪れたのは11月初頭。
赤く色づいているのは、ハマナスの実。
白樺の林のなかに建物が点在し、ちょっとひみつめいた雰囲気のする中札内美術村とはまたちがい、ひらけて、日当たりが良くって、気持ちの良い場所。
六花亭の花柄包装紙に描かれた草花でいっぱいの坂本直行さんの世界を再現しようと、構想10年を経て、2007年9月にオープンしたそうです。
さっそく、坂本さんの作品を見てみましょう。
受付棟は、小田社長がクロアチアから移築した木造家屋。
休憩もできます。
十勝六花です。
十勝六花とは、ハマナス、エゾリュウキンカ、エゾリンドウ、カタクリ、シラネアオイ、オオバナノエンレイソウ、のこと。
6月くらいから夏にかけて花を咲かせる、ハマナス。
やや見えづらいですが、下はアイスクリームのイラスト。
‥‥え、六花亭の「アイスクリーム」ってあるの!?
残念ながら、今は製造していないとか。
食べたかった‥‥。
坂本直行さんのイラストは、お菓子の包装紙だけでなく、六花亭が、もう50年間(!)も発行している無料の児童詩誌『サイロ』の表紙も、飾り続けています。
第1号の発行は昭和35年。月に1回、発行し続け、今まで一度も休刊したことがないとか。
今年2010年1月号で、その数なんと600号に!
谷川俊太郎さんが、50周年記念の詩を寄せてらっしゃいました。
なお、この「六花の森」も、このときすでに閉園中。
ぼくらのほかには誰もいないという、とてもぜいたくな時間を過ごさせていただきました。
ちなみに、この森が、つまり坂本直行さんの世界が完成するまでには、さらに花を植え、それが根付き‥‥ゆうに10年以上は、かかるんだそうですよ。
2010年のオープンは4月29日(木)の予定とか。
そろそろ、ですね。
[岩崎]
‥‥そうそう、あの丘のうえのオブジェ、何かに似ていると思いません?
[──]
んー、なんだろう?
[岩崎]
じゃあ、ちょっとこっちの方向から近づいてみましょうか。
[──]
あ、背中‥‥というか、後ろ姿?
[岩崎]
誰の後ろ姿?
[──]
誰の? 誰かの後ろ姿なんですか?
[岩崎]
さて、誰でしょう?
[──]
んー‥‥あ、スギエさんスギエさん。
あそこの彫刻「何に似てるでしょう?」って岩崎さんから、またクイズが。
[スギエ]
えー‥‥。
[──]
なんか、誰かの後ろ姿らしい‥‥。
[スギエ]
カリントウですか?
[岩崎]
えっ‥‥。
[スギエ]
カリントウですか?
[──]
いや、すみません、そんなわけないですよね!
[岩崎]
ははははは‥‥。
[──]
すみません、この人、悪気はないんです!
たぶん遠くから見てるからだと思います‥‥。
[スギエ]
す、すみません。
[岩崎]
いえいえ、ちょっと遠すぎてわかりにくかったかもしれませんね(笑)。
[──]
本当に、すみません。
‥‥スギエさん、誰かの後ろ姿らしいです。
[岩崎]
こたえは‥‥。
[スギエ]
あ、わかった!
[──]
あの、おスギさん、発言にはくれぐれも‥‥。
[スギエ]
考える人! ‥‥の後ろ姿。かな?
[岩崎]
ご名答!
[──]
おおー!(ホッ)
板東優さんの「考える人(ロダンから)」という作品。
正面側(?)にまわって見るとこんな感じ&サイズ感。
六花の森
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