[糸井]
そうそう。
伸坊に、うちのハラマキの絵を頼んだでしょ。

[南]
うん。こないだ仕上げて、渡しました。

[糸井]
見た、見た。カエルの絵。

[南]
そうそう。

[糸井]
あれは、いいよ。すごく、いい。

[南]
あ、うれしいな。

[糸井]
いいよね。あんなの、見たことないよ。
最高だと思った。あんな絵、ないよ。

[南]
うん、なんかね、のんびりした感じにしようかと思って。

[糸井]
のんきだね!



[南]
のんきですよ、あれは。
だって、カエルがペットを連れてて、それがカタツムリなんだからね。

[糸井]
わはははははは。

[一同]
(笑)

[南]
ものすごくのんびりしてますよ。
ペットのカタツムリ、と散歩。

[糸井]
遅いよね。

[南]
遅いよ。メチャクチャ遅いよ。

[一同]
(笑)

[糸井]
いいなぁ(笑)。



[南]
ふつうね、カエルといえば柳でしょ。
つまり、努力ということでね。
ところが、こういうことを、若い人は知らないからね。
花札にもなっている小野道風のことを、いまの若い人は知らないんだ。

[糸井]
おまけに、豆大福の区別もつかない。

[南]
そう。
そんな人たちの顔の区別なんてつかないでしょ。

[一同]
(笑)



(つづく。どこまでも)

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