ほぼ日手帳CLUB

2007.10.11
「書くことが好きです」フラワーカンパニーズ鈴木圭介さんの使い方　後編(1/2)

読者の方から推薦をしていただいた日本一のライブバンド、「フラワーカンパニーズ」鈴木圭介さんのほぼ日手帳。

昨日はMCを体に染み込ませるために一字一句書いているという話を伺いました。
さて、プライベートではどのように使っているのでしょうか？

全裸になるより手帳を見せるほうが恥ずかしいかもしれない。

[ ーー ]
ライブの日以外は手帳にどのようなことを書いているのでしょうか。

[ 鈴木 ]
ツアーのないときは、映画のDVDを借りてきて年間200本ぐらい観るんですね。
観た日に感想を書いたり、後ろのほうのメモページに観た映画と、買ったCDや本も全部書いているんです。
一覧としてタイトルをばーっと載せている感じですね。
これで同じやつを二本観なくてすむ。

曲のことやMCのネタが思い浮かんだりすると、これは12月31日から前の日に向かって書いています。
多分、年末になったらまた新しいのを買うから、このへんは多分使わないだろう。
だったらちょっと使っちゃおうと思って。

もう、ほんとね、この手帳ありきで暮らしてる感じですね。
これがないとちょっと不安ですもん。
どこに行くにも持ち歩きます。

[ ーー ]
ポリープでライブをお休みしていた二ヶ月間はどのようなことを書いていたのでしょうか？

[ 鈴木 ]
まず「オフ」「オフ」って１日ページの上の部分に書いていくんです。
そして医者に喉を見せに行ったとか、犬を飼ってるんですけど、犬の散歩に公園に一時間行ったとか、映画を観た感想や料理のこととか書いてあるんですね。
ってこれ、冷凍食品ですけどね。

[ ーー ]
（手帳をちょっと見せてもらって）
「餃子とチャーハン‥‥」

[ 鈴木 ]
はい（笑）、そういうことも書いたりしてますね。
今日もこの後に買っていくもの、「洗剤」なんてということも小さく書いてあったり（笑）。
何も書いていないときは意外に少なかったりするんですよね。
ちょこちょこっと、書いていたりするものです。

ライブのMCのことも含めてなんか、手帳にこんなことを書いているってはっきり出ちゃうと、ものすごく恥ずかしいです。
これを見せるのと全裸になるの、どっちが恥ずかしいかっていうと、ぼく、全裸になる方が楽ですもん。

[ ーー ]
（笑）

[ 鈴木 ]
山田かまちさんのノートみたいに、後々、自分がもし死後に評価されたときにだったら全然出してもらってもいいんですけど、生きてる間はね、人に絶対見られたくないです。

書くことは好きです。
でも字はすごく下手ですよ（笑）。

[ ーー ]
観た映画を全部つけていたり、ライブで話すことをすべて書いているという話を伺っていると書いていること自体が楽しそうですね。

[ 鈴木 ]
書くことは楽しいですし、好きですね。
筆圧がね、強いんですよ、ぼく。
ぐぐーっと強く書いて、ページの裏の面に出るぼこぼこが好きなんです。
ノートとかも暗記するために書いて、裏側を、なでるとやった気になるんです。
努力したなーって。

逆にメールとか、パソコンは全然扱えないんです。
携帯のメールとか、手が、もう痺れてくるんですね。
コラムの原稿とかも全部一度原稿用紙に手書きして、それからメールに打ち直すんですよ。

作詞をするときももちろん、全部手で書きますし。
とにかく書きますね。

こうやって何か得意げに話していると、いかにも字がうまそうに聞こえるんだけど、ものすごい下手ですよ。

[ ーー ]
（笑）

[ 鈴木 ]
高校の時に大学の願書とか書くじゃないですか。
それをぼくね、担任の先生に５回ぐらい書き直しさせられているんです。
「今まで見た中で、　三本指に入るぐらい字が下手だから、全部書き直せ。
　これじゃ絶対、お前、だめだから」って。
本人、真剣に書いてるんですけど、もっのすごい下手なんですよ。

だから多分、手帳も自分じゃないと読めないんじゃないかな。
移動中の車で書いていることも多いので、ぐちゃぐちゃぐちゃーってなったりすることが多いですし。
斜めになってるのはだいたい車の中で書いてます。

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