みなさんの好きなアップルパイはどんなものですか?
りんごがぎっしり入ったもの、
シャキシャキしたもの、トロトロのもの、
アーモンドクリームが敷かれたもの、
クランブル、シナモンやラムレーズンがきいたもの、
ミニパイ、まるごとパイ、
ほんとうにいろいろありますが、
りんご探検隊3人とも好きなのが、
マミーズのアップルパイです。
このたび渋谷PARCO「ほぼ日曜日」で開く
「りんご狩りかもしれない2022」で、
はじめてマミーズのパイを取り扱うことになりました。
マミーズのおいしさ、どこに秘密があるのでしょうか。
ほぼ日の探検隊の3人が、探検いたします。
- ──
- 本日はマミーズ・アン・スリールの
小松麻梨子さんに、お話をうかがいます。
今日はお忙しいなか、
お時間をありがとうございます。
私たちはマミーズさんと
お取り引きするのが、はじめてなんです。
じつはこれまで何度も、
申し入れては都合が合わず、
設備が足りなくて断念し‥‥と、
撃沈の連続でした。
- 小松
- (笑)はい、そうでしたね。
申しわけございません。
- ──
- いえいえ、
今回、憧れのマミーズさんのパイが
扱えるということで、舞い上がっております。
私たちはもともとりんごが好きで、
毎年秋に「りんご探検隊」という活動を
しているのですが、
私たちがいちばん好きなアップルパイが、
マミーズ・アン・スリールのパイなんです。
- 小松
- うれしいです、
ありがとうございます。
- ──
- ほんとうに念願でした。
ご一緒できるきっかけになったのは、
マミーズさんが、おうちで焼ける
冷凍のパイを発売なさったことなんですが‥‥。
- 小松
- よく見つけていただきました。
- ──
- しょっちゅう公式サイトを見ています(笑)。
- 小松
- 冷凍のパイは、
コロナ禍になってからの
発案のものでございます。
- ──
- コロナがきっかけで、冷凍を?
- 小松
- はい。
マミーズの店舗の営業短縮が
発案のきっかけでした。
大丸東京を含め、私どもは
東京都内に3つの店舗を持っておりますが、
営業時間を短縮したり、
閉じなければいけない局面がありました。
そのうえ、緊急事態宣言などで
お客さまも自由に外を歩けない時期が続きました。
どうにかアップルパイを食べていただきたい、
ご自宅でこもっていらっしゃる時間を
有効に使っていただきたいと思い、
開発した商品なんです。
- ──
- その、冷凍の「おうちでアップルパイ」を、
このたびほぼ日曜日で
扱わせていただくことになったのですが、
あの‥‥あれはかんたんに焼けるものでしょうか。
- 小松
- 「なかなか難しい」という声は
聞いております。
ですので、作り方の動画を見られる
QRコードをおつけしています。
私が作っているようすを
撮ったものなんですけれども、
ふだんは大量のパイを流れ作業で作っているので
まったく勝手が違い、
たいへん緊張しながら収録いたしました。
- ──
- 小松さんの手順どおりにやれば、
おいしく焼けるんですね。
- 小松
- はい、ごらんいただいて、
そのとおりに焼けば、おいしくできあがります。
「おうちでアップルパイ」には、
手作りキットと、あとは「焼くだけ」の完成品の
2種類があるんです。
- ──
- 「焼くだけ」は
オーブンさえあればできるので、
かんたんですね。
- 小松
- じつは「焼くだけ」は、
ミールキットのあとに発売しました。
キットのアップルパイを
作ってくださったみなさまから
「おいしくできました」
「残った生地でソーセージパイを作りました」
など、いろんなご意見をいただきましたが、
その中で、私のママ友さんのひとりが
「焼くだけがいい‥‥」
- ──
- 正直なママ友さんですね(笑)。
- 小松
- もっといえば
「焼いてあるのがいい」(笑)けれども、
せめて、家で「焼くだけ」がいい、と。
冷凍なら3ヶ月ほど家に置いておけるし、
いつでもあつあつのパイが食べられます。
よし、と思って
「焼くだけ」バージョンも作り、
2パターンの販売となりました。
- ──
- あの冷凍のパイは、
お店で売っているパイと、
材料や成分は同じなのですか?
それとも、一般の人でも焼きやすいように
変えているところがありますか?
- 小松
- 一緒でございます。
- ──
- では、お店と全く同じものが、
冷凍されてるんですか。
- 小松
- はい、同じです。
ただ、風味が劣化しないように、
真空状態で梱包できるよう、
パッキングを何度も試作して完成しました。
- ──
- コロナで出かけられなくても家で、
たのしい時間を持ちつつ焼き上げられる、
作るのがめんどうなら
ママ友さんの意見を取り入れて
「焼くだけ」のパイもある‥‥、
- 小松
- はい。
私どもはもともと
母の、アップルパイ屋さんですから。
- ──
- 母の‥‥あ、ああああ。
- 小松
- はい、お店の名前がマミーズです。
マミーズ・アン・スリール。
スリールはフランス語で「笑顔」です。
創業者は、私の母です。
もうすぐ80歳。
いまも現役でアップルパイを作っています。
(明日につづきます)
2022-11-11-FRI
今年は、いろんな品種がやってくる!
りんご狩りかもしれない展 2022
2022年11月18日(金)~12月8日(木)
11:00~20:00
入場無料
渋谷PARCO8階
ほぼ日曜日
(C) HOBONICHI