言わずと知れた事ですが、 ギリシャには無数の遺跡があります。 中でも一番有名なのは首都アテネにある アクロポリスだろうと思いますが、 島々にも多くの遺跡が存在します。 「神殿」と名のつく遺跡は、 ほとんどの島にあると言っても過言ではないでしょう。 今回の絵は、かつて私の作った架空の島 「アノニモ島」の一枚です。 アノニモ島にも観光名所として アポロン神殿を作りました。 そしてアポロン神殿がそびえるゴルゴン岬では 素晴らしい夕陽を望む事ができるという設定です。 この夕陽は、サントリーニ島の イアという街がモデルになっています。 イアには神殿こそありませんが、 白亜の美しい街並みの隣に水平線が真っ直ぐと伸び、 日没の一部始終を見届けることができます。 そこで見る夕陽は世界一との謳い文句もあり、 夏の間は、毎夕観光客で賑わっています。 太陽が地平線に近づき始めると そこからはもうあっという間で、 街の色も瞬間的に変わっていく。 空と街は全て薄いブルーに染まり、 その中で灯りがポツポツとつき始める様子は とても幻想的です。 日中は日中で、まぶしいほどの白壁に 青いドーム型屋根が点在する様はザ・ギリシャの島。 あまりに観光地なので、何事も少々お高いのが玉に瑕ですが、 想い描く通りのギリシャの島に出会いたいのなら、 サントリーニ島はおすすめです。 升ノ内朝子
2018-11-30