この夏、ずっと行ってみたいと思っていた イサカ島へ行ってきました。 イサカ島はギリシャの有名な冒険譚 「オデュッセイア」の主人公であるオデュッセウスの故郷の島。 オデュッセウスが想い焦がれ、 長い苦難の旅路の末に辿り着いた場所です。 まず島に着いて抱いた第一印象は、とても静か、でした。 港自体にあまり賑わいはなく、 村へと向かうために30分程車に揺られながら向かい側にある ケファロニア島の壮大な姿を眺めていると、 日常の喧騒とかけ離れた、 ずいぶん遠いところまで来たという感じがしました。 私たちが宿泊したのが スタヴロスという小さな村だったこともあり、 静かな島、という印象は最後までありました。 素朴で、いい意味であまり観光地化されていない感じ。 その反面困ったのは、交通手段が確立されていないことでした。 スタヴロスの3km北にあるアファレスという ビーチに行きたかった私たちですが、 まず島にはバスが見当たらない。また車で行こうにも 途中からは未舗装の小道らしい。 ならば最寄りの港町からボートくらい出てるはずと思って 行ってみたものの、それすらもありませんでした。 がんばって歩こうにも港町からだとさらに離れてしまったし、 帰りはきっと登り坂、子供もいるし結構しんどい。 というわけですごく近くにいたのに結局たどり着けず、 港町のビーチに落ち着きました。 後からわかったのは、 逆に遠く離れた島一番の村であるヴァシや、 向かいのケファロニア島からはボートが出ているとのこと。 オデュッセウスのように困難な旅路を全うすることは 今回かないませんでしたが、 気が向いたらまたリベンジしたいと思います。 升ノ内朝子
2021-12-11