「ゲップーぬいぐるみ」に続き、
BANDAI SPIRITSの
フィギュアプロデューサー・
阪田典彦さんが手がけた
どせいさんのぬいぐるみとしては史上最大の
「どせいさん ひざたけぬいぐるみ」を販売します。
このどせいさんの背丈は、
糸井重里のひざたけの長さをもとに決めたそうです。
阪田さんに、開発の経緯や
今回の復刻版についてうかがいました。
2002年4月 株式会社BANPRESTO入社
現所属 株式会社BANDAI SPIRITS
プライズグローバル部
グローバル開発チーム マネージャー
幼少期に玩具をあまり買い与えられなかった経験から
大学時代に自ら開発すれば良いという発想に切り替え、
玩具メーカーに入社。
開発一筋19年目。
ほぼ日では、『MOTHER』がご縁で、
「ブタフィーヌさん」や
「誤解されやすいくま」を、
つくってくれました。
どせいさん
ひざたけぬいぐるみ
ひざたけぬいぐるみ
- 阪田
- 「どせいさん ひざたけぬいぐるみ」は、
糸井さんのひざの下の長さを
測らせていただいてサイズを決めました。
当時、糸井さんがなにかの取材で
「どせいさんって実際にいたら
何センチですか?」ときかれて、
「僕のひざたけぐらいだと思うよ」
って答えておられて。
それで事務所にお邪魔させていただいたときに、
本当にひざの下を測らせていただいて。
- ほぼ日
- 一般の大人のひざたけではなく、
糸井のひざたけのサイズですか。 - 阪田
- そうです、はい。
- ほぼ日
- 阪田さんのひざたけの長さだと思っていました。
- 阪田
- それでは、もう、にせものですよ。
- ほぼ日
- ゲームの中でも実際に、
主人公たちのひざたけぐらいの大きさですもんね。
でも、大きいですねえ。 - 阪田
- はい。
たぶん、みなさんが思ってるより
ずっと大きいと思います。
部屋に置くとインパクトがすごいですよね。
個人的な僕の中のイメージだと、
ほぼ日さんに置いてある
発泡スチロール製のどせいさんぐらいが
実寸大じゃないかなとか思いつつ。
リボンがついている部分を
のぞいた本体の長さは約45cm、
リボンがついている部分をピンッとのばして
てっぺんから足元まではかると約65cm。
おおきいです!
- ほぼ日
- でも、作った糸井本人が
「ひざたけ」というからには。 - 阪田
- はい、だったらこのサイズだろう、と。
そして、名前を
「ひざたけぬいぐるみ」にしたんですよね。
やっぱり勝手に‥‥勝手にというか、
ほぼ日さんのネーミングセンスに憧れがあったので。
うちでふつうに名づけたら
「スーパーデラックスどせいさん巨大ぬいぐるみ」
とか、たぶんそんな名前にすると思うんですけど、
「ひざたけ」みたいな、
そういうことばを入れてみたいなって。 - ほぼ日
- 発売当時、これは特別な販売をされたんですよね。
- 阪田
- はい、当時「熱中ネット」という、
バンプレストの通販サイトがありまして、
このどせいさんのぬいぐるみが最初の商品でした。
違う事業部の先輩が声かけてくれて
「好きなもの作っていいぞ」って。
ふだんは僕らクレーンゲームの景品しか作れないので、
「それなら、巨大などせいさんが欲しい!」って。
大きいぬいぐるみを作るってなったときに、
一番どこに注力したかといったら
このリボンがついている部分で、
いかにこの形にするのかを考えて、
たぶんあまり使わない、
ヘビのおもちゃみたいな関節が入ってるんですけど、
そういうものを入れまして、
好きな形にできるようにしました。
リボンがついている部分。
※注:どせいさんの「髪」のようですが、
ゲーム内では「髪」と表記されていないため
「りぼんがついた部分」と表現することにしました。
- 阪田
- あとは、そうですね、
やっぱりエスカルゴ運送で
お届けしたかったっていう、そこだけは。
当時はそんなにダブルカートンっていう、
ふたつ段ボールを重ねることをするのは
まれでしたけど、やりました。
子どもの頃、『MOTHER』に出会って、
プレイした当時の思い出みたいのを
全部ぶちこんでしまいたいと思って。
当時、『MOTHER』グッズの開発してて
すごい楽しかったですね。 - ほぼ日
- もう、本体からパッケージのデザインの隅々まで、
好きって感じがにじみ出ています。 - 阪田
- いや、もう好きなんですよ、はい。
本当に余計なことをしないデザインにしたくて、
いっしょに組んでいた
デザイナーさんの考えも同じだったんですけど、
できるだけ足し算はしないように、
『MOTHER』感を出したいみたいな。
やっぱりもともとの『MOTHER』のデザインが
すごいんだと思います。
そのファミコン版の箱とかも
めちゃくちゃシンプルじゃないですか。
- ほぼ日
- ところで、今回の復刻版で
変えたところはありますか? - 阪田
- ほぼ復刻です。
生地の色は、本当に微妙に
違ったりするかもしれないですが。
強いていえば、
当時よりもっと綿を入れてますね。
当時のぬいぐるみでも、
綿をかなり入れてたんですけど、
時間経過とともにおまんじゅうのように
ぺちゃんこになっていくのは
自分ん家のもそうだったんですけど、
その反省があって、
今回はパンパンに詰めようと。 - ほぼ日
- 今回のは、初代よりもむっちりしていて、
飛び乗ってもだいじょうぶそうなくらいですものね。
ということで、初代をお持ちの方も。 - 阪田
- お持ちの方も、
10年ぶりのまた新しいどせいさんもぜひ。 - ほぼ日
- もうひとつ、迎えて。
- 阪田
- はい。
‥‥いやもう、
どせいさんって本当すごいデザインだと思います。
どせいさん ひざたけぬいぐるみ
14,520円(税込・配送手数料別)
サイズ:
高さ/
リボンがある場所を含まず:約45cm
リボンがある場所:約20cm
※リボンがある場所をまっすぐのばして
てっぺんから足元までの高さは約65cmになります。
幅/約55cm
奥行き/約57.5cm
重さ:
約3kg
素材:
本体:ポリエステル
プラパーツ:ABS
販売は11月19日(木)午前11時からスタートです。
ご用意している数が売り切れ次第、
受注販売を開始します。
購入を希望されるかたの手元に
できるだけお届けできるようにがんばります。
2020-11-18-WED