1994年の『MOTHER2』の発売を記念して、
スタッフや関係者に配られた
希少なスーベニアジャケット(スカジャン)を復刻しました。
復刻版は、ファッションデザイナー、森永邦彦さんが率いる
ANREALAGE(アンリアレイジ)と共同開発。
生産は半世紀以上、スーベニアジャケットを作り続けてきた
TAILOR TOYO(テーラー東洋)が引き受けてくれました。
ほぼ日MOTHERプロジェクト × ANREALAGE
× TAILOR TOYOのトリプルネームです。
今回は、ボディや刺繍、ディティールについて
ご紹介いたします。
『MOTHER2』
スーベニアジャケット
スーベニアジャケット
![](/mother_project/teaser/img/210219/bg.jpg)
ボディについて
スーベニアジャケットのなかでも最もスタンダードな
両面にアセテート生地を使ったリバーシブルタイプです。
表面は黒×シルバーのボディで、刺繍をたっぷりと。
リバース面は『MOTHER』を象徴する赤1色です。
ボディの色、刺繍の図案、襟・裾・袖のリブは、
いずれもオリジナル版のデザインを
忠実に再現しています。
初代と大きく変えたところは、ボディの仕様です。
オリジナル版は中綿キルティング仕様で、
丸みとボリューム感がありました。
復刻版は、今の時代にあうように、
スマートにかっこよく。
そして、季節問わず着ていただきたくて、
中綿キルティング仕様をやめました。
シルクに似た光沢がある
しなやかなアセテート生地の
独特なドレープと落ち感が魅力です。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5082.jpg)
正面には龍の刺繍が2つ。袖のロープパイピングがアクセント。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5085.jpg)
背中には『MOTHER2』のロゴと龍。圧巻の刺繍です。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5196.jpg)
もう片面にもポケットが2つついています。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5219-Edit.jpg)
オリジナル版に忠実に、背中に刺繍は入れていません。
刺繍について
刺繍を忠実に再現してもらおうと、
TAILOR TOYOさんに、
オリジナル版の現物をお渡し、
しばらくしてサンプルが上がってきました。
サンプルを見たときの驚きときたら!
オリジナル版と復刻版は同じ図案ですが、
復刻版のほうが刺繍に立体感があり、
躍動感にあふれ、生き生きとしています。
この質感に富んだ刺繍が、
TAILOR TOYOさんの持ち味です。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5137.jpg)
針目が美しい刺繍で表された『MOTHER2』のロゴはド迫力!
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5148.jpg)
質感あふれる龍の刺繍。
ヴィンテージ感あふれる
ディティール
復刻版は、オリジナル版をできるだけ忠実に再現しましたが、 コラボならではの、細やかな変更点があります。
- ・フロントジッパーは「TYE」の刻印入りの
TAILOR TOYOオリジナル。 - ・ヴィンテージスーベニアジャケットによく見られる
ロープパイピングを袖にほどこす。 - ・TAILOR TOYO、ANREALAGE、
HOBONICHI MOTHER PROJECTの
トリプルネーム。
復刻版であたらしく加わった
ヴィンテージ感あふれるディティールも愛でてください。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5154.jpg)
両面に引き手がついたリバーシブル用のフロントジッパーは、TAILOR TOYOオリジナル。
「TOYO ENTERPRISE」を意味する「TYE」の刻印入りです。
ジッパーの開け閉めについて
50年以上前の古い機械を再稼動させて、
ヴィンテージのものを再現したジッパーは、
いまの服につかわれている最新のジッパーのように、
スムーズに開け閉めすることができません。
おそらく、いつものようにジッパーを上げようとすると、
ぐっと引っかかってしまったり、
上がったとしても滑らかには動かないと思います。
このジッパーをつかうときは、お手数ですが、
スライダーを下げきって箱型の金具とぴったり重ね、
そこに反対側の金具(蝶棒)をしっかり奥まで差し込んで
両方の前裾を下で固定してスライダーを
真上に上げるようにしてください。
古き良き時代を再現したちょっとクセのあるジッパーです。
どうぞ、よろしくご理解ください。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5173.jpg)
細いロープを三つ編みにしたパイピングを両袖につけたことでキリッとした印象に。
このパイピングは、1950年代中期以前に作られた
ヴィンテージのスーベニアジャケットによく見られる仕様です。
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5162.jpg)
![](/mother_project/teaser/img/210219/Img5168.jpg)
両脇のポケットの内側には、TAILOR TOYO、ANREALAGE、HOBONICHI MOTHER PROJECTの
3つのブランドラベルがついています。
エスカルゴ運送のダンボールで
お届けします。
『MOTHER』でお届けといえば、
「エスカルゴ運送」です。
『MOTHERのことば。』や
「どせいさん ひざたけぬいぐるみ」に続き、
「MOTHER2 スーベニアジャケット」も
エスカルゴ運送のダンボールでお届けします。
![](/mother_project/teaser/img/210219/DSC_0825.jpg)
ANREALAGE(アンリアレイジ)
について
「ANREALAGE(アンリアレイジ)」とは、
「A REAL(日常)」「UNREAL(非日常)」
「AGE(時代)」の意味。
この3つのキーワードを独自に交差させ、
ほかにない服作りをおこなう、
デザイナー森永邦彦が率いるファッションブランド。
日常の中にあって
非現実的な日常のふとした捩れに眼を向け、
見逃してしまいそうな些事から
デザインの起点を抄いとる。
「神は細部に宿る」という信念のもと作られた
色鮮やかで細かいパッチワークや、
人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服、
テクノロジーや新技術を積極的に用いた洋服が特長。
近年では、そのオリジナルな服作りが評価され、
パリコレクションへの参加や、
イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド
FENDI(フェンディ)とのコラボレーションを発表。
公式サイト:https://www.anrealage.com/
TAILOR TOYO(テーラー東洋)
について
スーベニアジャケット、通称「スカジャン」は、
戦後まもない頃、日本に駐留していた
アメリカ軍兵士のおみやげ品として誕生しました。
アメリカ人に親しみやすい
ベースボールジャケットをイメージした服に、
日本のオリエンタルな絵柄の刺繍をほどこす‥‥
考案したのが、
東洋エンタープライズ(TAILOR TOYO)の
前身である港商商会です。
当時は物資統制でシルクが手に入らなかったため、
シルクに似た光沢と質感のアセテートを使い、
桐生や足利の職人に刺繍を依頼。
納品伝票に「souvenir jacket」と書かれたこの服は、
日本の米軍基地はもちろん、
海外の基地でも人気となり、
1950年代には納入シェア95%を占めるほどに。
港商から始まり、現在は、
TAILOR TOYO(テーラー東洋)として
半世紀以上スーベニアジャケットを
作り続けているブランドです。
公式サイト:https://www.tailortoyo.jp/
![2月25日(木)AM11:00発売!](/mother_project/teaser/img/210219/saledate.png)
![](/mother_project/teaser/img/210219/jacket_2.png)
『MOTHER2』
スーベニアジャケット
88,000円(税込・配送手数料別)
[サイズ]
単位:cm
身幅 | 着丈 | 裄丈 | 袖幅 | |
---|---|---|---|---|
S | 54 | 58 | 79 | 21 |
M | 57 | 58 | 82 | 22 |
L | 59 | 60 | 85 | 23 |
XL | 63 | 61 | 88 | 24 |
XXL | 66 | 64 | 91 | 25 |
※数cmの誤差は許容範囲となります。
[素材]
表地と裏地:アセテート100%
刺繍糸:レーヨン100%
リブ:アクリル70% ウール30%
[重さ]
S=640g、
M=670g、
L=670g、
XL=670g、
XXL=720g
[生産国]
中国
■販売期間
2021年2月25日(木)午前11時~
3月22日(月)午前11時
■販売方法
- ・数量限定販売+受注生産販売で、
準備している数量が完売次第、
受注生産販売に切り替えます。 - ・受注生産販売分の締切日は
3月22日(月)AM11時です。 - ・数量限定販売分の出荷時期は、
1~3営業日以内です。 - ・受注生産分の出荷時期は10月上旬です。
2021-02-19-FRI
STAFF
- Model
- Yoshinori Yanagisawa / Mito Yokota
Stylist: Yutaka Aoki
Photographer
Styled Images: Kyosuke Azuma
Product Detail: Hiroyuki Oe
Makeup artist: Megumi Kuji